映文計

映画と文房具と時計、好きなものから1文字ずつもらって「映文計」。映画のことを中心に日々綴っていきます。

人生最高のお買い物

 

ちょっと前に下書きにしたためていたエントリだけど、せっかくだから供養しようと思う。

 

「雑誌弱者なのだ」という自覚

普段、雑誌というものをあまり買わない。

漫画雑誌は以前「週刊少年ジャンプ」と「週刊少年マガジン」を毎週買っていたが、今ではもう買わなくなった。

 

そんな中、2号続けて買ってしまった雑誌がある。

"BRUTUS"だ。

 

FacebookInstagramで広告が流れてきて、広告掲載当時の最新号が「№ 999」だと知った。

その特集テーマが「本棚」。

どうやらこの雑誌で「本」を扱うのは恒例らしい。

本が好きなので、本屋に立ち寄った際に買い求めた。

 

雑誌名をあいまいに記憶していたため、検索用の端末で"POPEYE"と検索して該当の場所に行っても「広告で見た書影に該当する本がない……」と混乱。

その場で検索し、よくよく確認してみると雑誌名を誤っており、正しくは"BRUTUS"だと分かったときは笑った。

発売から日も経っていたので、売り場に残った最後の一冊となった「№ 999」を購入した。

 

次号は№ 1000のメモリアル号。

普段読んだこともない雑誌だけど、名前は知っている有名雑誌。そのメモリアル号を手に入れたいと、野次馬根性で特集タイトルなどを気にせず買ってみた。

 

 

「雑誌とどう付き合うか」という問い

漫画雑誌は頭からお尻までほぼ全ての掲載作品を読んでいたけど、この手の雑誌は通読するのではなく気になった個所をピックアップして読むのが良いのだろうか。

 

近年、「漫画の読み方がわからない」という世代がいるという話を聞く。

「そんな馬鹿な」などと思ったりもしたが、カルチャー雑誌的なテイストのものに今までほとんど触れてこなかった自分が、「この手の雑誌の読み方を実は知らない」という事実に気づく。

 

漫画雑誌を除いては、模型雑誌くらいしか雑誌というものを読んでこなかったように思う。

付録目当てで雑誌を買ったこともあったけれど、何か一つの雑誌を定期購読するということはしてこなかった。

この手の雑誌はいつでも手に取れる場所に置いておいて、パッと開いたページに載っている情報を眺めていく。そんな付き合い方がよさそうだ。

まぁ、模型雑誌も全ページ読んでいたわけではなかったもんな。

 

このエントリを読んでいる雑誌好きの方は、それこそ「何をいまさらそんなことを」と思うかもしれないけれど、思えば雑誌との付き合い方を明文化する機会ってそんなにないじゃない。

 

そんなわけで、いつも通り長い長い前置きはこのあたりにしておいて、この度「はじめまして」の状態でBRUTUS2号連続で購入したわけだけど、同誌の1,000号にメモリアル号の特典としてステッカーがついていた。

 

”BRUTUS”の正体見たり!

そして、そのステッカーを見てハッとした。

「こいつ、『ポパイ』の敵キャラじゃん!」

 

あ、そういうこと?

雑誌"POPEYE"があって、そのライバル雑誌として生まれたのが”BRUTUS”ってこと?

それなら、僕が冒頭で披露した「雑誌名を間違えた」というエピソードもやむを得ないことだったのかも。

 

ソースとしては弱いが、両雑誌の関係性を調べていて真っ先に見つかったのはWikipediaの記事。

ja.wikipedia.org

 

こちらのページにも兄弟誌としての両誌の関係性を説明してくれている。 

ブルータス|BRUTUSwww.strawberryandpeoples.com

 

BRUTUS 1000号の特集は「人生最高のお買いもの」。

さて、自分にとってそれは何だろうかと考えてみる。何かなぁ。

 

僕の「人生最高のお買いもの」

パッと思い浮かんだのは、PILOTの万年筆”CUSTOM742”と、デザインフィルの手帳”TRAVELER'S notebook”

ノートは純正のコットンケースに、万年筆は革のケースに入れて持ち運んでいる

 

CUSTOM742は、浪人時代何度となく通った横浜の東急ハンズが一度閉店する際に足を運び、高級文具コーナーで安売りをしていた品を購入した。

僕が足を運んだタイミングではすでに商品がだいぶ減っていて、ニブの選択肢があまりなかった。

残っていた中で最も細いSM(中字・軟)を選択。社会人になるタイミングで購入し、10年以上使い続けている。

本当は手帳用にもっと細字のニブを求めていたものの、10年以上の付き合いになったことで今や太さも含めて「これだよこれ」と感じるし、「これじゃなきゃダメ!」とも感じる。

 

TRAVELER'S notebookは、文房具に興味をもって文房具ブロガーのブログをサーフィンしていた時に見つけた。

使い続けることで魅力を増す革製品。「革を使った手帳」というとシステム手帳が代表的だけど、毎日持ち歩くものなのに金具が重いという弱点がある。

トラベラーズノートは金具による不要な重量もない一方で、革を育てる楽しさも味わえる。

 

何よりも、僕はこの商品を含めたTRAVELER'S COMPANYの提示する世界観が好き。

www.travelers-company.com

 

東京駅にもお店を出しているけれど、時間の都合つく人は是非中目黒の店舗"TRAVELER'S FACTORY"に行ってみてほしい。

www.travelers-factory.com

真新しいピカピカの建物じゃないのに、古さが「美しい」と感じられる空間なのが素敵。

時間の経過によって物質に訪れる変化を「劣化」ではなく、味わいを増すために必要なものとして受け入れているような、そんな空間。

この哲学はこのブランドの商品にも通底した思想で、ブランドのフィロソフィーを体現した空間で商品を眺める喜びは、ネットショッピングでは到底得られないものだ。

 

僕は仕事用の手帳は毎年別途用意し、トラベラーズノート(レギュラーサイズ)のウィークリーリフィルを日記代わりに愛用している。

社会人になってからは日記がとにかく続かなくて、毎年のようにトラベラーズノートを買っては23ページだけ書いてその年は利用停止。全然ページが埋まらないノートに、そして埋められない自分自身に恨めしい感情を抱いては「今年こそ」とリフィルを買い足す生活を続けてきた。

しかし、23年は毎日の記録を残すことに成功した。1週間前のことを思い出して書くようなルール違反も正直しているけれど、とにかく続いたということは自分の中で自信になっていたりする。

24年も日記は継続中。

 

トラベラーズノートのリフィルは万年筆の使用に適した「MD用紙」を採用している。これは「ミドリダイアリー用紙」の略で、万年筆のインクをしっかりと受け止めて裏写りさせない非常に性能の高い用紙で、万年筆ユーザーにとっては大変ありがたい仕様だ。

また、一口に「万年筆」と言ってもインクによってその性質は様々。

LAMYのインクで書いたときは、インクが紙の表面に完全にはなじまないような,、紙の上に「乗る」ような感覚の一方、PILOTのインキ(パイロット社は所謂インクを「インキ」と呼称するため、以下「インキ」とする)はMD用紙に美しく「吸い込まれる」ような感覚。

 

前者のインクは筆記後も紙の上でキラキラとした雫感・光沢感が残る。完全にしみこまないような状態が継続するので、筆記後も手の水分でインクがにじむ。

一方、後者のインキは紙に吸収され、筆記後からは光沢が消えてマットな質感に変わる。

PILOT CUSTOM742(とPILOT純正インキ)とTRAVELER’S notebookは単独でも素晴らしいプロダクトだが、「このコンビが最高だ!」と感じられる、僕にとってむにの組み合わせ。

 

そんなわけで、僕の「人生最高のお買いもの」は、一つだけでは完結しない。

PILOT CUSTOM742RAVELER'S notebookのコンビが、僕にとって最高のお買い物の一つかな。

 

“元気玉”は、悟空という主人公の持つ「希望の器」という機能の増幅器なのではないか

久しぶりのエントリだが、書かずにはいられないので書く。

 

その訃報に触れて、思わず職場「エッ!!!」と声が漏れた。

 

鳥山明先生が、去る3/1に68年の人生に幕を閉じた。

 

 

ドラゴンボールの偉大なところは、「好きな漫画」を話題にするとき、僕らの多くが「まぁDB好きなのは当たり前だろう」とばかりに、DBという作品名を敢えて挙げずとも話が進行する点だと思う。

 

知っていて当たり前の前提になっているから、お互いにファンであるか否かの確認をしないままに、共通言語としてドラゴンボール用語を口にする。

「ツンケンしやがって。サイヤ人襲来編のベジータかよ」とか、「お前の人当たりの良さクリリン並みだな」とか。

お腹を押さえてうずくまる友人には決まって「ヤムチャやんけwww」と声をかける。

 

僕ら世代にとってDBは、『ドラえもん』や『ちびまる子ちゃん』や『クレヨンしんちゃん』以上に共通言語として機能する作品だったように思う。

 

僕ら世代にとってDBがどんな作品だったのか言及しようと考えて、「白飯みたいな作品」という言葉が浮かんだ。

 

日本人同士で好きな食べ物を語り合った際、白米を挙げる人間は少数であるように思う。

だって、白米って皆好きじゃん。

当たり前にあって、当たり前に皆が好きで。

 

と、「僕ら世代僕ら世代」と言ってきたが、正確には僕はDB世代よりもちょっと下の世代。

小学校に上がる頃にZが終わってGTがテレビ放送していた、そんな世代。

 

水曜日はスイミングに通っていて、バスに乗って帰宅して8チャンネルをつけると『るろうに剣心』と『ドラゴンボールGT』が流れていた。

 

だから、『Dr.スランプ』で鳥山明先生が鮮烈なデビューを果たした瞬間も知らなければ、同作で大ヒットを飛ばした興奮も醒めやらぬ中で『ドラゴンボール』の連載を開始したその衝撃も知らない。

この事実は、上の世代のドラゴンボールファンに対する嫉妬にも似た劣等感を与えるに十分なわけだ。

ゼミの友人は“ONE PIECE”が大好きなのだけど、その理由の一つとして「『ドラゴンボール』も“SLAM DUNK”も、俺らよりも上の世代のものって感じするじゃん。

“ONE PIECE”は俺たちがリアルタイムで追いかけることのできた、「俺達世代の名作」って感じがするから好きなんだ」と言っていた。

 

そんな感情を抱かせてしまうくらい漫画界に輝く偉大なる巨星。それが、『ドラゴンボール』という作品なのだ。

 

 

タイムラインで多くのファンが先生の死を悼み、作品の思い出を語る。

そんな中で、このツイートが目についた。

 

 

これを読んで、僕は嘆息した。

「元気玉って、ものすごい発明だったんだ」と。

 

「主人公が仲間からの応援をパワーに変えて難敵に勝利する」というプロットは古今東西さまざまな漫画作品で繰り返されてきた展開だろう。

 

けれど、作品世界の住人たちに、主人公が自ら「元気を分けてくれ!」と嘆願する主人公がそれまでにいただろうか。

 

ピッコロ大魔王編から悟空の戦いは激しさを増し、四肢の骨を一つ一つ折られて身動きが取れない状態にとどめを刺されるような、絶望感を覚える戦いも増えた。

次から次へと現れる強敵。その強敵との死闘に、「悟空はここからどうやって勝つんだ?!」と、読者の誰もが固唾を飲んでページを捲る。

 

読者は主人公の視点で物語を消費するから、必然主人公に感情移入して作品を読み進めていく。

けれど、ドラゴンボールを読んでいる自分は、小さい時から悟空になりきっているのではなく、悟空を応援して物語を読み進めていたように思う。

その感覚と、“元気玉”という技は無関係ではないと思う。

 

強敵との戦いに勝利するため、悟空はみんなの元気を分けてほしいという。

作品世界の住民は、天に手を掲げて悟空へ元気を分け与える。悟空たちの勝利を信じて、希望を託す。

 

ここに、僕ら読者の思いは作品世界の住民のそれと完全に一致する。

「悟空!がんばれ!」と。

 

どのバトル漫画作品の主人公も、基本的には作品世界の仲間や読者から応援されて、勝利を手にしていく。

悟空という主人公と元気玉という必殺技の組み合わせの妙は、主人公の持つ「読者からの希望を一身に背負う」という宿命を、必殺技発動の条件に落とし込んだところに革新性があるのではないだろうか。

 

日本では比較的マイナス評も目立つ『ドラゴンボールGT』。

けれど、僕はこの作品の最終回が好きで、VHSで何度となくこの回を観て育った。

3/8の24時を回った先ほど、GTの最終回を観た。

 

GT最終回に鳥山先生が関係していないことは知っているけれど、この言葉以上に鳥山先生の急逝を悲しむ僕らに寄り添ってくれる言葉を僕は知らないから、敢えて。

 

悟空がいたから楽しかった

ドジで 明るくて 優しくて

そんな悟空がみんな大好きだったから

これでドラゴンボールのお話はおしまい

 

 

こちらを読んで、休憩中にバーガーキングでワッパーを頬張りながら、人目も憚らず泣いてしまった。

www.shonenjump.com

 

偉大な才能を持ったクリエイターが、また一人この世を去ってしまった。

2023年の象徴的なエントリ

2023年、このブログで瞬間最大風速を感じたのはチープカシオについて書いたこのエントリ。

eibunkeicinemafreak.hateblo.jp

 

瞬間最大風速はチプカシのエントリには及ばないまでも、ふとブログの来訪者データを見た時に毎度「アクセス先」で一番になっていたのが『イコライザー』3作目でマッコールさんが身につけている時計の記事。

eibunkeicinemafreak.hateblo.jp

 

今見てみたらアクセス元の3/4がGoogleで、Googleからのアクセスの約半分がイコライザー3の記事。こうして考えると凄い割合だ。

 

この二つの記事はこのブログにとって今年を象徴するようなエントリになったので、書いて良かった記事だと言えるだろう。

 

今週のお題「書いてよかった2023」

 

 

お題全文:

今週のお題は「書いてよかった2023」です。

年末です! 今年もブログをたくさん書きましたか? 1年を振り返るついでに、自分が書いた記事も振り返ってみましょう。今週は「書いてよかった2023」をテーマに、みなさんのエントリーを募集します。「読むと、楽しかったあの旅行を思い出せる!」「つらいことがあったけど、書いて区切りがついた」「自分が書いたのに、いま読むと他人事に思えて変化を感じた」など、あなたの「書いてよかった2023」にまつわることを、はてなブログに書いて投稿してください! ご応募をお待ちしております。

 

ブログ以外にも「書いてよかった2023」があるんだけどね。

その辺はまた今度。

 

前回:

eibunkeicinemafreak.hateblo.jp

 

手帳とカレンダーから考える、世界の捉え方の話

思考の枠組みとは世界の見方・捉え方そのものである。

思考とは、その者の用いる「言語」に大きく依存する。仮に「日本語」と言う言語がなくなるようなことがあれば、「日本的なものの考え方」をも消滅の憂き目にあう。

ゆえに、言語や民族の多様性といったものは大事なのだ。

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何故冒頭からこんな大風呂敷を広げているかというと、年末になって手帳やカレンダーを目にする機会が増えたからだ。

つい先日は自分自身で来年の手帳を買い求めたし、12月に入って取引先から壁掛けカレンダーや卓上カレンダーをいただくことが増えた。

 

僕は手帳もカレンダーも月曜始まりのものしか使わない。


社内で用いているメールシステムにはメールと連動したカレンダー機能があり、それは任意で始まりの曜日を選択できる。

デフォルトでは日曜始まりだったが、月曜始まりに設定を変更して使っている。


しかし、セールスの日誌を書いたり、今後のスケジュールを入力するシステムはデフォルトの日曜始まりから変更することができず、何年も非常に煩わしい思いをしている。

わざわざ本社のシステムサポートに連絡をしてみたが、「大本のシステムが日曜始まりなのでどうしようもない」と言われてしまった。悔しい。


僕は1週間を「月曜から始まって、日曜日で終わるもの」と認識している。

そんな僕の世界に、日曜始まりの暦は邪魔なのだ。


自分のコントロールの及ぶ範囲のものはすべて月曜始まりで揃えたい。

オフィス内に日曜始まりのカレンダーが並んでいても、極力それは見ないようにしている。


ここで僕が言いたいのは、「君たち、仮に”1週間の曜日をすべて答えろ”という問題を出されたとき、「日月火水木金土」と答えるのか?」という点である。

「月火水木金土日」って答えるんじゃないの?

あと、ビジネス手帳は月曜始まりのものが多いのに、カレンダーは日曜始まりのものが多いの、おかしくない?

月曜始まりの手帳を使っているのに日曜始まりのカレンダーを使っている皆、混乱しないの?

 

「週末」って言ったら「土日」を想起しない?

(映画公開日が金曜日に設定されることが増えたから、映画クラスタは金曜も「週末」感あるか)

 

とにかく、「月曜始まり日曜終わり」で俺の思考の枠組みは構成されているから、「日曜始まり」の異分子は視界の端にだって入れたくないのだ。

 


夫婦生活をはじめてしばらくは家の中にカレンダーというものを置いていなかったのだけれど、2023年からちゃん嫁がカレンダーを買い始めた。

二人とも印象派以降の西洋絵画が好きなので、2023年はゴッホ、先日購入した2024年のカレンダーはモネのもの。


書店で見つけて買い求めた物だが、海外からの輸入品で、いずれも日曜始まりのフォーマットだ。

(ゆえに、僕は絵画の部分しか見ない)

 


ちょっと待ってくれ。

君らが信仰しているキリスト教の経典たる聖書(旧約聖書)でさ、神様は6日間で世界を作って7日目で休んでいなかったか?

ならなんで日曜日を7日目に置かないんだよ!

 

 

 

 


おい!聞こえるか!お前らカレンダーでも信仰心を示せよ!

 

 

 

なぁ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?

 

 

イエス・キリストの復活したのが日曜日だから、一週間の始まりを日曜日にしてるって?

 

……あ、そうなの……へぇ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

知るか!

 

 

 

 

 

知らねぇよ!

 

 

 

 

 

 

バーカバーカ!

アホ!トンマ!マヌケ!オタンコナス!

スットコドッコイ!

 

 

 

 

 

わしゃ月曜始まりの暦しか使わんのじゃ!

 

 

 

 

 

分かったか!

 

 

 

 

 

 

 

ふぅ。。。

 

……ちなみに、冒頭の「言語とは世界の味方そのものである」という話は当たり前の事実なので特段何かを引用するまでもないが、「言語とは思考回路そのものであるから、民族多様性は保たれるべきである」という話が聞けるこちらのpodcastが面白いので聞いていない人は是非。

アトロク2放課後podcast #8

49:45辺りから。

open.spotify.com

 

手帳を話題にしたので、今度手帳のエントリを書こうかな。



 

 

2023年の我が家の流行語

以前もこのブログに書いたが、ちゃん嫁が『ちいかわ』にハマっている。


特にハチワレが好きで、僕も彼女の影響から『ちいかわ』という作品もハチワレというキャラもかなり好きになっている。

 

こちらのエントリにも書いた通り、ちゃん嫁が好きなのは変化の少ない日常系を描いた作品。

eibunkeicinemafreak.hateblo.jp

 

そんなわけで登場キャラ達の緩やかな日常を描いた『ちいかわ』は彼女の好みに非常にマッチしているなと思う一方で、現在コミックス4巻までしか読んでいない彼女が(「緩やかな日常」を描いたそれまでの作風とは趣を異にする)セイレーン編を読んだときにどんな反応を示すのかがちょっと楽しみでもある。

 

そんな我が家の流行語大賞2023は何かと言われれば、「ヤー!」だ。

 

言わずもがな、これは作中ちいかわとハチワレがさすまたを振りかざす時に発する掛け声で、僕ら夫婦二人のLINEのやり取りを見返してみると結構な頻度で使われている。

 

ここまで書いてみて、「なら流行語は『ちいかわ』で良いんじゃね?」という気がしないでもない。


そういえば家庭内で存在感の大きかったものとしてはU-NEXTもある。

 

今までは漫然とNetflixに加入していたのだが、ふと「そういえば全然利用していないな」ということに気が付いた。


そこでU-NEXTに鞍替えしたのだが、これがまた滅茶苦茶お世話になっているわけである。

 

ちゃん嫁が『ちいかわ』のアニメにハマったのもU-NEXTで同作を見始めたのがきっかけだし、僕は1月の激情版作品公開に合わせて『ガンダムSEED』を同サービスで復習視聴し始めたし、国産アニメ作品のカバー率はかなり高い。

 

しかも、過去の名作映画を観ようと思ったら網羅率は他のサブスクリプションサービスを大きく引き離す勢いであり、月額が高い(2023/12/04現在、2,189円)だけのことはあると感じる。


2,000円を超える月額は高いと感じる人も多くいると思うが、毎月付与されるポイントを交換すれば大手映画館チェーンで映画を無料鑑賞できる。
毎週のように映画館へあすを運ぶ映画ファンにとっては非常に嬉しいサービスだ。


大手シネコンの映画鑑賞料金は大人一人1,900円・2,000円。それが無料で見られるとなると実質負担額は300円程度であるため、映画ファンであるほど恩恵は大きい。

 

興味のある方は是非1か月の無料体験をしてみて欲しい。
国内ではU-NEXT独占配信になっているジェームズ・ガン監督ドラマ作品『ピースメーカー』が滅茶苦茶面白いので、無料期間中に鑑賞することを推奨する。

 

鞍替えしたとはいえNetflixにキラーコンテンツが目白押しであることには変わりないので、『コブラ会』と『ストレンジャーシングス』の新シーズンが配信されたら再びNetflixに入りなおそうとは思うものの、今のところU-NEXT、Prime Video、Disney+の布陣が一番我が家の生活にはあっている。

 

今週のお題「マイ流行語」

 

 

 

お題全文:

ブロガーのみなさん! 12月ですよー

今週のお題は「マイ流行語」です。

気がついたらもう12月! 2023年はあなたにとってどんな年でしたか? よく使った言葉で今年を振り返りましょう。今週は「マイ流行語」をテーマに、皆さんからのエントリーを募集します。「『アレ』をよく使いました」「我が家では現在『天才!』と言い合うのが流行中」「『ソロキャンプ』にハマって記事を書きまくりました」など、あなたの「マイ流行語」に関することを、はてなブログに書いて投稿してください! 自分のブログを読み返して、どんな言葉を使っていたか確認してみるのもいいかも! ご応募をお待ちしております。

 

前回:

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鍋の季節、到来!

 

鍋の季節到来である。

11月頭はワイシャツ1枚で出歩けるくらいに暖かかったにもかかわらず、今はもう鍋が恋しい季節。

 

昨日も今日も鍋だった。

 

液体の鍋の素も良いけれど、液体の鍋の素ってほぼ水じゃね?水って重くね?

ということで先日買い物をした際に購入したのはこちら。

www.ajinomoto.co.jp

 

白湯好きなんすよ。

なので、僕は紅白鍋合戦は白組。

 

「ほとんどが水」と言えば、「従来の商品はほとんどが水でした」というCMで話題をさらった潜在のCMがありましたね。

www.advertimes.com

 

そうそう、白菜と豚バラ肉のミルフィーユ鍋も好きよ。

 

今週のお題「紅白鍋合戦2023」

 

お題全文:

紅白鍋合戦2023、開幕 ──

今週のお題は「紅白鍋合戦2023」です。

鍋をたっぷり作り、その鍋を空っぽにする生活を繰り返したくなってきました! つまり、紅白鍋合戦の機運が高まってきているということですね。紅白鍋合戦というのは、週刊はてなブログ編集部が「鍋」にまつわる記事を紅白に組分けして紹介する企画のことです。今週は「紅白鍋合戦2023」をテーマにみなさんからのエントリーを募集します。「紅組です! トマト鍋をリゾットでシメます」「あっさりした鶏白湯鍋が好きなので、白組です」「すき焼きって赤か白かどっちなんですか?」など、あなたの食卓を盛り上げる鍋について、はてなブログに書いて投稿してください! ご応募をお待ちしております!

 

 

 

前回:

eibunkeicinemafreak.hateblo.jp

 

書を買わんと欲すればまず書棚を見よ

最近買った『楽園のカンヴァス』が面白い。

原田マハ先生の作品はやはり最高だなと思う今日この頃である。

 

 

『楽園のカンヴァス』は先日、夫婦で書店に行った時に購入した。

「この本以前から読んでみたかったんだよね」と言って筒井康隆著『残像に口紅を』を手に取った。

 

ところが、ちゃん嫁に「それ、あなた以前買ってなかった?本棚で見た気がするんだけど?」と言われた。

「え!本当?」と言ってその本を棚に戻し、以前から気になっていた『楽園のカンヴァス』を購入したのだった。

 

他に購入したのは松岡茉優さんの『ほんまつ』。

こちらは発売を知ってすぐにAmazonで予約購入した。

ファンなんすよ。

 

あとは『ちいかわ』特装版4巻を購入するちゃん嫁と一緒に昨日購入したのが『岸辺露伴ルーヴルへ行く』。

 

いつか買おう買おうと思ってはいたものの買っていなかった一冊だ。

ちいかわ特装版とこの本、そして24年のカレンダーを購入したところ、3点で会計か8,900円になっていて笑った。

 

読むペースと買うペースの釣り合いが取れていないのはいつものことだが、これはなんとかならないものか……

そんな服はZARAにある?否、ザラにある!

「ザラにある」という表現がある。


この"ザラ"っていったい何?というのが今回のエントリの主旨である。

 

読売テレビのアナウンサーにも同じ疑問を持った人がいたようで、このような記事を残している。

www.ytv.co.jp

 

辞書(『精選版日本国語大辞典』)を引いても語源は出ていません。

 

「ザラ」は「形容動詞」であること、「ザラに」という形になることに改めて気付きまた。
「もしかしたらこれは、『さら』が強調されて濁ったのではないか?」
というアイデアが浮かびました。


と文章を展開した上で、以下の様にエントリを閉じている。

正解はわかりませんが、一つのアイデアとして書き残しておきます。

 

「ザラ」の辞書的な意味に、「ばら銭、小銭」とある。

kotobank.jp


前述の読売テレビのアナウンサーの方には悪いが、「ザラにある」というのは「ザラのようにある」が慣用句化するにしたがって"ように"が省略された表現であり、「ザラ(=小銭)のようにありふれている」様をあらわす言葉だと考えるのが良さそうだ。

 

「ルビ」、「ゲラ」。印刷関係にルーツを持つ言葉たち

 

以前「余波」と書いて"なごり"と読むことを知った際に書いたエントリの冒頭で「"ルビ"を振る」という表現を使った。

eibunkeicinemafreak.hateblo.jp


ところでこの"ルビ"って何だろう、と思って調べてみた。

「ルビという名前は宝石のルビー(ruby)と関係があります。電子化以前では本文に付ける振りがなの文字サイズには、5.25ポイントに相当する大きさの活字を使っていました。一方、イギリスでは文字サイズの呼び名に宝石の名前を使っていて、ルビーは5.5ポイントでした。この大きさが振りがなに使っていた文字サイズに最も近かったので、この振りがなのことをルビと呼ぶようになったそうです。」との記述がある。

crd.ndl.go.jp

 

響きから外国語由来の言葉らしい感じはしていたが、宝石のルビーに関係があるとは思わなかった。
活字の文字サイズを宝石の名前で呼ぶ習わしがあるというのも、非常にお洒落で何ともイギリス的?である。

 

そういえば、同じく出版関係出典の言葉の中で、現在も使われているものとしては"ゲラ"という言葉がある。
この"ゲラ"とはどんな由来がある言葉なのだろうか。

 

調べてみたところ、こちらのページには以下のような記述があり、僕と同じく「ルビ→ゲラ」と回路がつながった読者がいたらしいことが分かってちょっと嬉しくなった。

第146回で「ルビ」について書いたら、「ゲラ」についても書いて欲しいというリクエストをいただいた。

japanknowledge.com

 

このページによると、「ゲラ」の由来はこうだ。

底の浅い木製の盆のことをかつてそう呼んでいたのである。これは英語のgalleyに由来している。galleyなどということばを聞いたことがないとおっしゃる方も、古代から中世に地中海で用いられた多数のオールを持つ軍用船、ガレー船の意味でもあると言えば、なるほどと思われるかもしれない。

 

なるほど!ガレー船という言葉は、大学受験時に日本史選択だった僕であっても高校一年生の世界史の授業で触れた覚えがある言葉だ。

 

"ゲラ"という言葉が、”galley”という英語に由来しているということは分かった。
しかし、"galley"という綴りを見て、僕は本来の発音は日本語表記するなら「ギャリー」が近いのではないかと思った。
発音記号を見てみると[gǽli]とあるので、僕の思った通りの発音だ。

eow.alc.co.jp

 

印刷で"ギャリー"と言えば、近い響きを持つ言葉として「ガリ版印刷」がある。

 

「はっ!「ガリ版印刷」の"ガリ"と、「ゲラ刷り」の"ゲラ"。実は同じ英単語”galley”をルーツに持つものの、別の意味合いの2つの単語として今日まで残っているのではないか?!(アイアンとアイロンみたいなイメージ)」などと興奮を覚えながら調べてみると、以下のような記述があった。

 

原紙に鉄筆 で文字などを書くときガリガリと音がすることから、ガリ版と呼ばれるようになったという。単に「ガリ」と呼ばれることもあり、印刷したものは印刷作業も含めて「ガリ版刷り」「ガリ版印刷」などと呼ばれた。鉄筆で文字などを書いて印刷用の原版を作ることを「ガリを切る」などといった。

www.city.kashiwara.osaka.jp


何じゃい!単なる擬音語だったんかい!

それにしてもこの「ガリ版」、調べてみると面白いもので、1893年にかのトーマス・エジソンが原型を完成させ、翌1894年には日本人の堀井新治郎なる人物が改良版を完成させたとある。
(そういえば改良版の"版"ももとは印刷関係の言葉だろう)

 

昨今、洋画が日米同時上映されるのは当たり前。それどころか日本が世界最速公開となる洋画もあるくらいだが、少し古い映画を調べていると本国公開から2~3年待って日本公開される作品などザラである。
映画は配給の都合や字幕監修の作業などがあるので同一視ができないのは当たり前だが、海外の文化が日本にやってくるのはかなり日程的な隔たりがあって当たり前だと思っていたので、19世紀末に西洋で生まれた新技術が、僅か1年でが日本に伝播し、更には改良を施してしまうというのは俄かには信じがたい。

堀井新治郎、あっぱれである。

 

「ガリ版」とは何ぞや、と言う方はスタジオジブリの『コクリコ坂から』をご覧いただきたい。
本作で風間が発行している学校新聞の印刷技術こそ「ガリ版印刷」だ。

 

gamo-gariban.com

 

ガリ版印刷の仕組みなぞ考えたことも無かったが、パラフィン紙から蝋を削り取ることで、狙った箇所にだけインクを乗せる技術ということらしい。

和紙にパラフィン等を塗ったロウ原紙と呼ばれる原紙をやすりの上にのせ、「鉄筆」という先端が鉄でできたペンで文字や絵をかきます(この作業を「原紙を切る」と言います)。この部分は紙のロウがけずれ落ちて細かい孔がたくさん開き、「透かし」となります。

 

なかなか面白い。

ここで体験ができるらしいから、チャンスがあれば行ってみよう。

gamo-gariban.com

 

「はらいせ」の正体見たりと思いきや 正解からは遠いところに

 

SNSで「はらいせ」という言葉を用いた。

ATOKが提案してきた変換候補は「腹癒せ」。

 

「なるほど、漢字ではこう書くのか」という発見があった。
同時に、"腹の虫の居所"の用例から、「"腹癒せ"という言葉では、"腹"単体で"機嫌"を表す言葉として使っていて、それを"癒す"ことから"腹癒せ"という一つの単語になったんだな」と推理した。

 

自分なりの考察が済んだら、辞書でその単語を見てみるのが僕のルーティーン。
検索してみると、こうあった。

dictionary.goo.ne.jp

の解説

《「腹を居させる」の意か。その際の歴史的仮名遣いは「はらゐせ」》怒りや恨みを他の方に向けてまぎらせ、気を晴らすこと。

 

え、歴史的仮名遣いがゐなら違うじゃん……

 

他動詞「癒やす」、自動詞「癒ゆ」で古語辞典を引いてみても、そもそも「癒(い)せ」という格変化はしない。

kobun.weblio.jp

kobun.weblio.jp


そうだよな……古文は大学受験の時の得意科目だったけど、「癒(い)す」なんて単語に触れた記憶ないもんな……

受験生時代でれば容易に気付けたであろうことに気づけないあたり、自分の古文スキルが著しく低下していることを痛感する。

 

日本語コーパス「少納言」で用例を検索してみたところ、「腹癒せ」という用例は3つしか見つからなかった。
(僕は検索をかける際、毎回「Yahoo!知恵袋」と「Yahoo!ブログ」は対象から外している)

 

「なるほど、以下にも当て字っぽいし、"はらいせ"の方が一般的なのかな」と思って検索してみると、こちらの用例は1つだけ。


「それなら」と、"腹いせ"で検索してみるとヒット数は52。どうやらこちらが最も一般的な表現のようだ。

ちなみに、"腹居せ"、"はらゐせ"、"腹ゐせ"の用例はヒット数0だった。

少納言↓

shonagon.ninjal.ac.jp

 

追伸:

ここ三つくらいのエントリでは、はてなブログに新たに加わった機能、「AIタイトルアシスト」を使っている。

記事のタイトルは自分で考えているが、検索エンジン用タイトルであったりソーシャルメディア用タイトルは個別に考えたことがなかった。

よってこれらの機能を最近お試しで使っているのだけど……

 

サジェストされたタイトルにある「腹むかし」って何?!

 

「余波」と書いて"なごり"と読む

 

インターネットの海をさまよっていて、「余波」という漢字に"なごり"というルビが振られているのを見つけた。

 

「何故?」と思い調べてみたところ、「なごり」という言葉が「波残り」の変化したものであると考えられていること、「波が打ち寄せた後、渚に残っている海水や海藻」を指す言葉であるらしいことを知った。

dictionary.goo.ne.jp

 

今日においては「当地で〇〇文化が盛んなのは、江戸時代はこの辺りに武家屋敷が立ち並んでいたころの名残り」であるとか、「彼との別れは名残惜しい」といった使い方をするが、なるほどどちらも「波が打ち寄せた後、渚に残っている海水や海藻」というイメージが非常に合うなと感じる。

 

「余波」と書いて"なごり"と読ませるのは現代において一般的ではないので、何かしらの意図がない限りは「名残り」を使うのが良いだろう。


「名残り」という漢字からして、僕は"なごり"という単語を「現代の地名などにかつての名前が残っていること」が原義であると考えていた。


例えば東京には「木場」、「新木場」という地名がある。
言うまでもなく「木場」とは木材の切り出し所や木材の保管場所につけられる名前であり、重機の無かった時代は水路で木材を運んだことから、川沿いに同様の地名を持った場所は全国にある。

 

全国区の知名度を誇る味噌カツチェーン「矢場とん」は、名古屋市の「矢場町」という場所発祥のチェーンである。
この「矢場」という地名は武士のための弓矢の修錬場があったことに由来する。

auth.chuplus.jp

 

このように、その場所がかつて果たした役割が名前として残っていることを指して「名残り」というものだとばかり考えていたので、「波残り」が語源であるというのには驚いた。

 

 

Twitterで話題になった「あとぜき」という熊本弁について

先日、こんなツイートが話題になった。

 

 

リプ欄で「開けたら閉めなさい」の意味の熊本弁であるらしいことは分かったが、その所以が気になって調べみた。

 

kotobanomado.jp

アトゼキの語源は、「戸を開けたあとをせく」で、その「せく」は、奈良時代から使われている古語の「せく(堰く、塞く)」に当たる。もともとは「水を堰きとめる」意味で使われていたが次第に空間を「塞ぐ」意味に広がっていったようだ。単に「戸を閉める」意味のセクは九州全域で使われるようだが、アトゼキとなると、なぜか熊本限定の表現なのだ。

 

なるほど、「せく」とは「堰き止める」という表現で使われる「堰く」と言う漢字を当てるのだなと学びがあった。

また、もともとは水を止める意味合いで使われていた単語が、次第に空間を塞ぐという意味合いに変化していったという推移も非常に面白い。

 

そして「あとぜき」という言葉を調べていたのに、別の表現に繋がるとても気になる記述を見付けた。

「門、戸、襖、障子などを閉ざす、閉める」意味では、古くは「立てる」が使われていて、『万葉集』にも用例が見られる。したがって、使われる地域も東北北部や九州南部をはじめ全国に点在しており、周圏分布の様相を呈している。「戸を立って」と言われて、玄関の前で立ち尽くしていたなどという笑い話もある。

 

慣用句として「人の口に戸は立てられぬ」という言葉がある。

imidas.jp

 

僕は「戸を立てる」という表現は、「もともと戸のついていない口に、新たに戸を拵える」というイメージを持っていた。

ところが、この説明から「立てる」は単に「閉ざす、閉める」という意味合いでしかないと言うことが分かった。

 

一つの言葉を調べているとこのような発見の連続が待っているから素敵だ。

 

ちなみに、上に引用した「ことばのまど」なるサイトでは、「あとぜき」という言葉が二度特集されている。

 

いかに「あとぜき」という言葉が熊本では一般的であり、また熊本の外では通じない言葉なのかが窺い知れるというものだ。

kotobanomado.jp

 

だから僕は、一年中暖かい飲み物を

おばあちゃんっ子である。

自分の人格形成において、母親よりも祖母から受けた影響の方が大きいと思う。

 

おばあちゃんは年がら年中温かいものを飲む人だった。

真夏こそ冷たい麦茶を飲むこともあったが、夏の暑い盛りでも熱い緑茶を飲むことが多かった。

 

そんなこともあって、僕も年中温かい飲み物を飲む。

外気温37〜38℃の真夏こそ冷たい麦茶や冷たい緑茶を水筒に入れて会社に行くが、そんな真夏でも冷蔵庫から出したお茶に少量のお湯を混ぜて持って行っている。

味が薄くなるのはいやだけれど、体を冷やさないためこの様にしている。

コンビニでアイスコーヒーも買うし、自販機でコーラも買ったりするんだけどね。

 

例年秋口から初夏に掛けては白湯を職場に持って行っている。

無論、パイタンではなくサユである。

 

自宅で食事時に飲むのは緑茶。

ちゃん嫁が緑茶を飲むといえば急須で緑茶を淹れるが、大抵彼女は食事時に冷たい麦茶を飲むため、自分一人分ならと粉茶で済ませたりティーストレーナーで済ませたりすることが多い。

 

家で食べるメニューが洋の雰囲気の場合は紅茶を飲むことも。

何も気にせず飲む際はリプトンのピラミッド型のティーバッグ。

土日のおやつタイムに飲むときは、最近はアフタヌーンティー、イングリッシュブレックファースト、ブロークンオレンジペコ、アールグレイがセットになったこのティーバッグでお茶を淹れて飲むことが多い。

手軽さからティーバッグで紅茶を淹れることが多いが、たまに茶葉を買うこともある。

 

ちゃん嫁は平日の朝ネスカフェの「ふわラテ」を愛飲している。

僕は人工甘味料の類いは得意ではないんだけど、これは飲めるので、リラックスタイムに飲むことも多い。

 

土日は大抵僕の方が早く目覚める。

ちゃん嫁が起きだしてくるのを待つ間、一人でコーヒーを淹れて飲む。

コーヒーを飲むときはチョコかビスケットをお供にすることが多い。

ちゃん嫁はコーヒーが余り得意ではないので、飲むのは専ら僕一人だ。

彼女にコーヒーを勧めるときは、砂糖とコーヒーを多めに入れている。

コーヒーは近所のコーヒーショップで挽いた豆を買ってきている。

 

土日はパンかパスタでブランチをすることが多い。

パンやパスタ単品というのは味気ないので、大抵はスープとセットで食事をする。

家庭で愛されるスープの王様はコーンスープだと思うが、僕が好きでよく買うのはクノールのポタージュスープ。

コーンスープは甘さが食事のお供としてちょっと気になるが、ポタージュスープは塩味メインなので食事に合う。

 

土曜日の夕飯に作ったのは、カニの味噌汁。

近所のスーパーには近隣漁港から直送される魚介類が豊富に並んでいる。

カニの爪だけが詰められたパックがこの時期我が家で重宝される。

 

蟹は全身が揃っているものか、脚とハサミがセットになったものが売り方として一般的だと思うが、僕の住む富山のスーパーではハサミの部分だけが売られていることも多い。


良い出汁が出るのは勿論、身はプリプリで汁物の具としても最適。鍋に入れても良し、汁物に入れても良しの最高の食材なのだ。

と、まぁここまで書いてきて分かる通り、僕は温かい飲物が好き。
オフィスに白湯持っていくの、お勧め。

薬の飲み合わせとか気にしなくても良いしね。

 

今週のお題「最近飲んでいるもの」

 

 

お題全文:

あったか〜い!

今週のお題は「最近飲んでいるもの」です。

気温が下がってきました。これからは温かい飲み物が活躍する季節ですね。今週は「最近飲んでいるもの」をテーマに、みなさんのエントリーを募集します。「コーヒーをアイスからホットに切り替えました」「どら焼きとほうじ茶の組み合わせが最高!」「台湾茶は何度も淹れられて便利」など、あなたの「最近飲んでいるもの」にまつわることを、はてなブログに書いて投稿してください! ご応募をお待ちしております。

 

前回:

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何処まで行ってもついて来るのが自分の体だから 付き合い方を考えるのも良い

 

三十路に入り、自分の体との付き合い方が変わった。

自分の体は、何処まで行こうとも自己という存在についてくるものだ。

故に、体を労ることが大切だと思う。

そんな当たり前のことに、歳を取ってから気づいた。

 

大学生から社会人3年目までは、「土日に予定が入ってないと気持ち悪い」という考えの基、土日は二日間とも必ず家を空けるような生活をしていた。

 

若さに任せて体を休めるはずの2日間を常に出掛けていたので、体力ゲージは削られ続け、よく風邪を引いたし熱も出した。

 

風邪の引き始めには風邪薬との飲み合わせで悪影響を及ぼしづらいと薬剤師に聞いた葛根湯を飲んで、ビタミンCの錠剤を1〜2時間に1度飲んで喉の粘膜を労う。

風邪を引いたり熱を出す際、喉が体調不良の入口になるケースが9割の自分にとって、喉をどうにかするのが一番だと言うことで、龍角散のど飴と純度100%のはちみつ飴に頼るところが大きかった。

www.senjakuame.co.jp

 

どうしようもなくて休んでしまった時、段々と体力が回復して、寝るのにも飽きてくる。

かといって動画を見ると眼精疲労に襲われることもしばしば。

そんなわけで、音だけでも楽しめる娯楽を、ということで落語が好きになった。

その後寄席に足を運ぶようになって、「落語を耳だけで楽しんでいたなんて、どれだけ勿体ないことをしていたんだ!」などと思ったのはまた別の話。

 

バカみたいに出歩いては体調を崩していた20代を経て、30代の今。

コロナ禍でマスクを着用する時間が増えたこともあり、熱を出すことはおろか小さな風邪を引くことも殆どなくなったのは、コロナ禍がもたらした唯一の良いことのような気がする。

 

今週のお題「体調が悪いときの過ごし方」

 

 

お題全文:

あったかくして寝てね!

今週のお題は「体調が悪いときの過ごし方」です。

体調を崩しやすい時期ですが、みなさん風邪などひいていませんか? しんどい時っていつも同じように過ごしてしまうのですが、もしかしてもっといい方法があるのかも? ということで今週は「体調が悪いときの過ごし方」をテーマに、皆さんからのエントリーを募集します。「風邪をひいたときはバニラアイスを食べます」「いつも行く病院の待合室はおもちゃが充実している」「家庭内感染を防ぐために、寝袋を使ってリビングで寝ていた」など、「体調が悪いときの過ごし方」にまつわることをブログに書いて投稿してください! ご応募をお待ちしております。

 

前回:

eibunkeicinemafreak.hateblo.jp

最近の読書事情

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自分自身の読書の絶対量が減っている。

 

通勤時間の電車内が格好の読書タイムだった社会人なりたての頃。

その後転勤して通勤時間が目減りしたことに連動するように、読書量が減っている。

 

とは言え、読書時間確保のために片道2時間近くかけて通っていたあの頃の生活に戻りたいかと問われれば、答えはNoだ。

片道30分程度の通勤に慣れてしまった今の僕にとって、その4倍ほどの時間を掛けて通勤していたかつての生活はとてもじゃないけど耐えられない。

 

今月初めに本を一冊読み終え、次の本を用意しないまま10日ほど経つ。

「今読んでいる本がない」という状態は何とも据わりの悪い思いをするものだ、などと書くと一端の本読みのように聞こえてくるから不思議だ。

実態は本読みを名乗ることすら烏滸がましいくらいの読書量なのに。

 

kindleunlimitedでマンガは毎晩読んでいるんだけどね。

なかなか漫画以外の読書に電子書籍を利用していない。
その辺は初めて電子書籍に触れた感触を記した旧ブログのエントリに書いた頃から印象は変わらない。

eibunkeicinemafreak.blog.fc2.com

 

とはいえ、このエントリを書いた一年後には友人に新幹線の中で勧められ、その場で電子書籍で『本日は、お日柄も良く』を購入して読破したり、

関連:

eibunkeicinemafreak.hateblo.jp

 

今後「20年代を代表するSF巨編」としての評価をほしいままにするであろう大作、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』も電子書籍で読破したし

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自分の中で「漫画以外の書籍は電子書籍では読みづらい」という認識も少しずつ改まってきてはいる。

 

とは言え、直近で読んだ2作品はどちらもフィジカルメディアで読んだ。

『殺りくに至る病』、"HEAT2"。

双方面白かった。


次に読もうと思っていた本をちゃん嫁に貸してしまったので、積ん読の中から別の本を読もうかと思っていたのだけど、電子書籍の積ん読の中から選んで読んでも良いな。

(果たして、購入した電子書籍を読まずにおいておくことを「積ん読」と呼称するのだろうか)

 

とか思ったけど、そう言えば隙間時間で1〜2ページ読む本としてkindleで月曜から読み始めた本があったわ。

 

kindleはこんな感じで連続読書日数を自動カウントしてくれるのね。

あんまり気にしていなかった機能だけど、これならゲーム感覚で読書習慣が無い人も習慣が身に付きそう。

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今週のお題「最近読んでるもの」

 

 

お題全文:

読んでますか!

今週のお題は「最近読んでるもの」です。

読書の秋です! 夜も長くなってきたので、ゆっくり本でも読んで過ごしたいものです。そこで今週は「最近読んでるもの」をテーマに、みなさんのエントリーを募集します。「このエッセイがおもしろい!」「一気読みしてしまったマンガ」「このブログのファンです」「スマホの電源を切ると読書に集中できる」など、あなたの「最近読んでるもの」にまつわることを、はてなブログに書いて投稿してください! ご応募をお待ちしております。

 

前回:

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