映文計

映画と文房具と時計、好きなものから1文字ずつもらって「映文計」。映画のことを中心に日々綴っていきます。

ゾイドワイルドZERO 第1話「誕生!ビーストライガー!」

2019年10月4日。

新番組『ゾイドワイルドZERO』が始まった。

方々で言っていることだが、僕が生涯で最も影響を受けたコンテンツはゾイドだ。

 

そんなゾイドの新作アニメが始まったということで、今回から鑑賞記録をつけたいと思う。

 

記事としては感想、登場機体、次回予告のキャプション、次回予告、予告後の機体紹介の文字起こしを主にしていきたい。

テレビ放送前からかなり期待していたが、実際鑑賞した第一話は機体を超えて面白いものだった。

 

※なお、僕は前アニメシリーズ『ゾイドワイルド』は未視聴なので注意されたし。

 

※2019/10/23追記

<公式サイト ストーリー紹介>

荒廃した地球で、レオ・コンラッドは相棒ゾイドのライガーや仲間のバズ・カニンガムと共に運び屋をしていた。レオたちは廃都市で帝国軍に追われるサリー・ランドという少女に出会う。サリーを守ろうとレオは帝国軍のゾイド、キャノンブルに立ち向かうが、返り討ちに。絶体絶命のその時、眩しい光が彼らを包み……!?

 

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この石板に掘られたようなライガーの横顔!記念すべきアニメ第一シリーズ『機獣新世紀ゾイド』のサブタイトル画面と全く同じなのだ!何と心憎い演出!

 

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【Aパート】

宇宙空間に浮かぶ地球を画面の中心に捉えたところから番組が始まる。

上方にパン、次にカメラは月をその中心に捉え、月の上方に赤い閃光が。

おそらくはワームホールだろう。その閃光からオレンジ色の尾を引く彗星のような幾筋もの光(この光の一つ一つがゾイド?)とディスカバリー号チックな宇宙船が現れ、一直線に地球に向かう。

 

「世界の各地で頻発している大規模な地殻変動、そして未曾有の異常気象の原因は1週間前に宇宙から飛来した巨大な飛行物体の墜落と何か関連があるものとして、現在……」「怪物です!近く変づに続いて今度は奇怪な姿の怪物たちが都心部に出現しました!生物なのかメカなのか未知の怪物たちが街を破壊していきます!」

 

蹂躙され尽くす都市群の映像に重ねてナレーションが入り、タイトルロゴが画面に入ってくる。

 

「突然現れたゾイドと、大規模な地殻変動で、地球は一度滅んだ」

 

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まずこのナレーションを読み上げるのが大塚芳忠さんというのが最高!

僕は大塚芳忠さんの演じるキャラが大好きで、ヤザン・ゲーブルなどはその筆頭だが、ゾイダー的に大塚さんの演じるキャラとして一番に思い出されるのは『機獣新世紀ゾイド』第1期のラスボス、ガイロス帝国摂政ギュンター・プロイツェンだ。

 

『機獣新世紀ゾイド』で主人公のバン・フライハイトを演じた岸尾だいすけさんが第一話から登場するとして放送開始前からTwitterで話題になり、僕はTLにその話題が現れただけで泣きかけるという事態に陥ってしまったが、ナレーターまで旧作のファンを楽しませてくれるキャスティング、最高の一言に尽きる!

 

ゾイドたちが地上を蹂躙するシーンでは、ゾイドの動物らしい動きに舌を巻いた。

『機獣新世紀ゾイド』および続編『ゾイド新世紀/0(スラッシュゼロ)』のCGアニメーションはゼロ年代を代表するCGアクション作品の傑作で、特にスラッシュゼロ最終回のライガーゼロVSバーサークフューラーの決戦のアニメーションの完成度は今でもファンの間では語り草だ。

 

本作は第一話冒頭から非常に完成度の高いアクションをゾイドが見せており、CGアニメーションの進化を感じる。

特にファングタイガーの疾走する動きのしなやかさたるや……!

 

 

地球が滅んだ後は、その後の世界を生きる主人公レオ・コンラッドとバズ・カニンガムの日常にフォーカス。

彼らの稼業はなんと「運び屋」。

『機銃新世紀ゾイド』で主人公のバンと行動を共にする姉御肌のキャラ、ムンベイの稼業と同じなのである!

オールドファンへの目配せ!!!!!と嬉しくなってしまった。

 

主人公の乗るライガーはネイビーのフレーム、白・グレーの装甲パーツとかなり地味な色付けだ。

彼らの住む地には、先の地殻変動の名残と思しき巨大な亀裂が走っている。

亀裂=イージスバレーを飛び越えることができれば大回りをせずにすみ、運び屋稼業の効率が大幅に向上するからとレオは24回もチャレンジを繰り返している。(『機銃新世紀ゾイド』序盤、レッドリバー戦線での戦いを止めるために渓谷を飛び越えてドラゴンブリッジを破壊したバンの活躍を思い出したのは僕だけではないはず)

「イージスバレーのおかげでジャミンガの連中は町に侵入できないんだ。ありがたい防波堤さ。」というバズの言葉でさりげなく作品世界の説明がなされている。

どうやら「ジャミンガ」という勢力は主人公たちにとって邪魔な存在らしい。

「ジャミング」という単語から取ったのだろうか。

 

運び屋としての仕事が予定よりも早く終わったからとレアメタルを採取しに壊滅した都市のビルの一つにに入っていく二人。

機械類の基板に付いているレアメタルがこの時代では貴重らしい。

「まったく21世紀の文明様々だぜ!」というセリフから、この時代のにおいて21世紀の科学技術がロストテクノロジー化していることが示される。

 

フードで顔の隠れたヒロインが二足歩行の恐竜型ゾイドのゾンビ?に襲われるシーンがあってAパート終了。

 

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この最後のショット!画面左下に「ZOIDS」のロゴが輝いてゾイドの咆哮でCMに入るアイキャッチ、初代ゾイドTVアニメ作品『機獣新世紀ゾイド』のアイキャッチのオマージュだ!

 

【Bパート】

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恐竜型ゾイドのゾンビのような存在の牙が届く寸前で少女を救うレオ。

救出の際、少女の口を覆う呼吸器が取れてしまい、少女は焦る。

逃げ切ったところで少女は呼吸を大きく乱し、その場にしゃがみこんでしまう。

 

寝込んでしまった彼女を見てバズは言う。

「地上でマスクが必要なのは俺たちよりも一つ上の世代だ。彼女はどうみたって10代の女の子だぞ?」

この言葉から、作品世界における地球では世代によって身体的特徴に差異があることが判明。

※この”世代”という単語が”generation”に相当する約30年(親と子という世代の違い)を表す単語なのかは現時点では不明。

※失われた科学技術に、呼吸器なしでは呼吸がままならない人間。この設定は『風の谷のナウシカ』に非常に酷似していると思う。

 

少女を襲っていた恐竜型ゾイドのゾンビのようなもの(おそらくはこれがジャミンガ)に銃撃を浴びせるスコーピア2機と、それらと行動を共にしていたキャタルガ、キャノンブル。

キャノンブルから緑色の髪をした青年が飛び降り、こう言い捨てる。

「ふっ。ゾイドのなり損ないが。土に帰れ!」

どうやらこのキャラが岸尾だいすけさん演じる”リュック”というキャラらしい。岸尾さん!バンの時とは全然声が違う!

その様子を見ていたレオの発言から、彼らが帝国軍であることが判明する。

また、ジャミンガがゾイドになれなかった存在であるということも判明。

 

ここにきて一つ気づいたことが。

冒頭、地上を蹂躙線と暴れ回っていたゾイドたちはいずれも火器を使用していなかった。

一方の帝国軍の機体は重火器を装備している。

宇宙から飛来したゾイドたちは皆パイロットなしの野生ゾイドで火器を装備しておらず、帝国軍の使用する機体は火器を装備しているのだろうか。

 

 

先ほどレオが救出した際に少女が落としてしまった呼吸器を発見したと部下から報告を受け、リュックは近辺で少女を捜索するよう部下に命じる。

また、ここで少女の名がサリー・ランドであると判明する

 

サリーを発見し、拘束を試みる帝国軍。そんな彼女を帝国の手から守り、その場を逃げ出すレオとバズ。

バズはライガーに乗り込み、帝国軍のスコーピアの銃撃をかわして各個撃破していく。

 

キャノンブルから砲撃を浴びせられ、瞬時に飛びのくレオとライガー。

重火器に身を固めたキャノンブルの攻撃に、丸腰のライガーは劣勢に立たされていく。

その時サリー・ランドの首飾りが瞬い光を放つ。「おじいさん……」そう呟いた彼女は首飾りをライガーに向けて投げる。

 

そのペンダントの力を受けてライガーは輝くように白く、燃え上がるように赤い装甲を見に纏うのだった。

その機体を見てサリーは呟く。「ビースト、ライガー……」と。

同時に彼女は呼吸器なしでも自分の呼吸が容易であることに気づくのだった。

 

新たな力を得たレオの愛機は、圧倒的な機動性と運動性でキャノンブルの格闘攻撃を全て回避。

距離をとったキャノンブルは兵器解放ーマシンブラストーで9連キャノン砲をビーストライガーに見舞う。

爆炎に包まれる着弾地点。しかしその炎と煙の中からは無傷のビーストライガーが現れるのだった。

ビーストライガーに乗るレオの左手のグローブの下には、人体に侵食したような機械が出現。それを見たレオは進化解放ーエヴォブラストーの発動を試みる。

 

それに対して「馬鹿め。”対Bスーツ”なしでワイルドブラストの衝撃に耐えられものか」と言い捨てるリュック。

そんなリュックの言葉をよそに通常の服装のままで必殺攻撃を叩き込み、キャノンブルの頭部に装わったツノの片方を切断する。

民間ゾイドの思わぬ反撃に愛機を傷つけられたことに驚くリュック。その隙にレオ、バズ、そしてサリーはリュクたち帝国軍の元を逃げ出すのだった。

 

荒野を疾走するビーストライガーのコクピットではグローブを捲り、機械と一体化した自分の左手を不思議そうに眺めるレオの姿があった……

 

 

以上、概要。

 

長い!!!我ながら長い!!!笑

 

いや、正直新作アニメの第一話としてものすごく面白かった!

肝心要となるゾイド同士のバトルシーンの動きがとにかく良かったのが好印象。

 

謎解きを絡めたボーイミーツガールなストーリー展開が期待でき、少年アニメとして王道ど直球の長く愛される作品になりそうだ。

 

毎話期待して鑑賞を続けていきたい。

 

追記(2019/10/20)

第一話放送直後、『機獣新世紀ゾイド』の作者上山道郎先生の感想ツイートが上がっていたので追加。

 

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【アイキャッチ】

<Aパート>

ライガー

<Bパート>

キャノンブル

 

【登場ゾイド】

(主人公一行)

ビーストライガー

 

(野生)

グラキオサウルス

スコーピア

ギルラプター

デスレックス

ファングタイガー

クワーガ

カブター

ガブリゲーター

ナックルコング

ラプトール

ジェノスピノ

ビーストライガー

アンキロックス

 

(帝国軍)

キャタルガ

スコーピア

キャノンブル

 

【登場キャラクター】

レオ・コンラッド

バズ・カニンガム

サリー・ランド

リュック隊長

 

【次回予告】

レオ「ライガーが一瞬で姿を変えてしまった!この少女は一体何者なんだ?!」

「面倒はごめんだぜ、レオ。俺たちは運び屋なんだぞ」

次回、ゾイドワイルドZERO『爆砕の武器庫バズートル』!行くぞライガー!

 

【ゾイド紹介】

※2019/10/20 ゾイド【公式】(@zoids_official)のtwitterアカウントでゾイド紹介の動画がアップされたのでリンク追記

 

ビーストライガー

 

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<キャプション>

ビーストライガー BEAST LIGER

伝説のライオン種ゾイド

進化解放

第一段階:ビースト・オブ・クロー

第二段階:ビースト・オブ・クロー破(ブレイク)

 

スピード

★★★★★ ★★★☆☆  8

アタック

★★★★★ ★★★★☆  9

IQ

★★★★★ ★★★☆☆  8

スタミナ 

★★★★★ ★★★☆☆  8

ディフェンス

★★★★★ ★☆☆☆☆  6

ワイルドブラスト

★★★★★ ★★★★☆  9

 

 

<音声>

ビーストライガー

白と赤のたてがみを持つ伝説のライオン種のゾイド。

高い戦闘能力と運動能力を誇る。

進化解放エヴォブラストをすると背中からタテガミクローを展開し、より攻撃的な形態に変化する。

このタテガミクローはリーチに合わせて攻撃を行うことができるように二段階に展開するのが特徴だ。

第一段階として巨大な3本の赤い爪、レッドタテガミローが、さらに、第二段階として黄金の爪、ゴールドタテガミクローが出現!

必殺攻撃「ビースト・オブ・クロー破」を繰り出すことができるんだ!