映文計

映画と文房具と時計、好きなものから1文字ずつもらって「映文計」。映画のことを中心に日々綴っていきます。

ゾイドワイルドZERO 第3話「飛べないライオン」

第1話「誕生ビーストライガー第2話「爆砕の武器庫 バズートル」と来て第3話で初めてエクスクラメーションマークがタイトルにつかなくなった。

……うん、どうでもいいな笑

 

そんなこんなで鑑賞録も第3話へ。

 

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【公式サイト ストーリー紹介】

サリーのペンダントに導かれ旅を続けるレオたちは帝国軍の演習場に侵入してしまう。演習場では帝国軍の「赤き死神」クリストファー・ギレルとスナイプテラが演習中だった。レオは初めて見た新鋭の飛行ゾイドに夢中だが、バズとサリーは捕まらないか気が気ではない。レオたちは赤き死神がいる演習場から無事に脱出できる

 

(ナレーション)「ゾイドとは戦う意思を持った金属生命体である。突如現れたゾイドと、度重なる地殻変動で地球は一度滅びた。

ゾイドクライシスから100年が過ぎ、対立する帝国と共和国がゾイドによる軍備の拡大を急ぐ中レオは、自ら発掘したビーストライガーを相棒に、地球の未来を左右する少女サリーと冒険の旅に出た。」

 

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第1話と第2話にはなかったナレーションからAパートはスタート。

第1話に一言だけ入った「突然現れたゾイドと、大規模な地殻変動で、地球は一度滅んだ」というナレーション同様、第3話のナレーションも大塚芳忠さんによるものだ。

名声優によるナレーションで話が始まるというのは締まりがあって良い。『機獣新世紀ゾイド』におけるナレーションは故・家弓家正さん(『機獣新世紀ゾイド』にはクルーガー大佐役で出演!)によるもので、読み上げられた内容は次のようなものだった。

「銀河の彼方にある惑星Zi。そこには優れた戦闘能力を持った金属生命体・ゾイドが存在した。ゾイドは自ら戦う意思を持ち、惑星Ziにおける帝国と共和国の戦争の中、最強兵器として君臨していた。

バンは、この星で生まれ育ったゾイド好きの少年。

ふとしたことでゾイドと合体す力を持つオーガノイドのジークと、謎の少女フィーネと出会い、フィーネの過去を探す旅に出た。」

(※前期(バン少年期=無印)とガーディアンフォース編でナレーションの内容は異なる。上記の文言は前期のもの。また、無印期の後半には「バンは〜」以降の内容が主人公バンによるあらすじの振り返りに変更となっている)

 

どちらのナレーションも前半ではゾイドが戦う意思を持った生命体であることが述べられ、後半では主人公の相棒となるゾイドの存在と、出会った少女のために冒険の旅を始めたことが述べられているという共通点に注目したい。

 

さて、第二話で帝国軍に追われる身となったレオ、バズ、サリーの一行は海上へ。

バズが過去ジャンク拾いに来た時に見つけた帝国軍・ジャミンガのいない空白地帯で、お尋ね者が身を隠すには絶好の場所を目指しての船旅だ。

サリーはおじいさんからペンダントの導く場所を目指すよう言われたと二人に伝え、ペンダントを作動させる。

すると、ペンダントからホログラムの地球儀が現れ、そのマップには世界中のあらゆる大陸に光り輝く地点が。どうやら地球上に散っているその地点はZiフォーミングを行う端末装置を表しているらしく、「Ziフォーミングを正しく作動させるには、この端末のある場所すべてを、訪れなければならないそうです」とサリーは言う。

一箇所でも端末の場所に行くことができれば、他の端末の所在地も知ることができるかもしれないとバズ。

帝国から逃げるだけだった一行に、目指すべき目標ができた瞬間だ。

 

そんな時、帝国軍飛行ゾイドのスナイプテラと、それを駆るギレルという新キャラが登場。

キットでは羽ばたきと歩行を両立させるため、最初期のゾイドの一つ「ペガサロス」よろしく車輪での走行という形式をとっている。

その車輪を回転式のドラム型ミサイルランチャーとしているのがデザインへの落とし込みの意味でとても上手い。

 

また、スナイプテラのキットはサラマンダーやプテラス、シュトルヒといったゾイドから骨組みチックな翼を引き継いでいる(といっても肉抜き穴はそれらの飛行ゾイドと比べると最小限)ような印象を受けるが、アニメ版では翼の肉抜き穴が覆われている。

また、着陸寸前のスナイプテラは翼の裏が発光しているのが確認でき、マグネッサーシステムを飛行に利用していることが示唆されている。

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翼の発光は『機獣新世紀ゾイド』や『ゾイド新世紀/0』などで飛行ゾイドがマグネッサーシステムを作動させて飛行する際になされた演出だ。その際は翼面全体が発光していたが、『ゾイドワイルドZERO』は発光が部分的だ。

 

帝国軍に発見され、自分たちが怪しい者ではないと主張してその場をやりすごいしたいレオ一行。

バズは帝国軍との取引履歴があることを告げ、ライセンスを相手に見せる。

しかしライセンスにはバズとレオの2名しか記載がなく、3名で行動していることを疑われて緊張が走る一行。

バズはとっさのところで機転を利かし、サリーが新入りでライセンスの発行が間に合っていないと嘘をつき窮地を切り抜ける。

この辺りは若いレオは焦るだけで何も言い返せなかったのに対し、年配者のバズは機転を利かせて窮地を切り抜けることで、ちゃんとバズのキャラを立てることに成功している。

 

なお、帝国基地の描写ではスカイブルーのスナイプテラが2体描かれているのも注目したい。

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第二話でもリュック隊長の機体とは別のキャノンブルがカメラに収められていた。

帝国軍の機体はネームドキャラの愛機であってもワンオフ機ではないようで、それが軍事アニメとしての説得力を高めているように感じる。

 

洋上でレオたちが目撃したしたスナイプテラが基地に降り立ち、基地の隊員数人が機体に駆け寄ると、スナイプテラから降りてきた若いパイロットに声を掛ける。「ようこそ!帝国の誇るエース、ギレル中尉!」何とも説明くさい声かけだが視聴者にはキャラクターとその立ち位置が分かり大変ありがたい笑

 

そしてレオは「あれがスナイプテラのライダー……」と呟く。

「そうか、ワイルドシリーズのゾイドは人間が跨るように搭乗するので 、パイロットではなくライダーと呼称するんだな」などと前作の『ゾイドワイルド』未視聴勢の僕は思うのだった。

 

【Bパート】

 

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Bパートのアイキャッチはスナイプテラ。

 

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レオとバズの輸送船(?)。これは帆船なのか?

どう見ても僕らが知る帆とは材質が異なる硬質な物体がマストについている。

強風を受けたらボキッと折れてしまいそうだが大丈夫なのだろうか。

 

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軍の基地ということでスナイプテラに弾薬の補充をするシーンが描かれているのも良い。

戦闘ゾイドが戦うためには、弾薬の補充や整備といった裏方の仕事が必要なのだ。

 

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羽ばたきで空中に浮上したスナイプテラは、加速ゼロのままその場でジェットエンジンを点火させて飛び立つ。

今までレオはキャノンブル、バズートルという陸戦ゾイドの中でも鈍重な部類の敵と戦ってきただけに、飛行ゾイドという新たな敵の属性は戦闘シーンのバリエーションを増やす意味でとても有効だろう。

 

なおスナイプテラの最高速度は538km/hと、マッハ2以上が当たり前の空戦ゾイドの中ではかなりの低速機という印象を受ける。

対地ヘリの役割のサイカーチスの最高速度が390km/h、同じく用途のダブルソーダは415km/h。

水空両用機のシンカーの最高速度がマッハ0.9(1111.32km/h)。

スナイプテラの最高速度は同じ飛行ゾイドと比較すると、大雑把にダブルソーダ以上シンカー以下ということになる。

戦闘機としては時代遅れになり、爆撃機に転用されたプテラスですら最高速度がマッハ2であることを考えると、やはりスナイプテラの最高速度は過去のゾイドシリーズと比較すると心もとない。

 

なお、陸戦ゾイドでいうとマーダが最高速度500km/h、ライガーゼロファルコンが560km/h、エナジーライガーが660km/h。

よって最高速度だけを比べるとゼロファルコンを下回ることになる。

マーダはまだゾイドの世界観が固まる前に誕生した機体であり、ゼロファルコンとエナジーライガーは平成ゾイド末期のインフレ期の最後に登場した機体だけに最高速度がおかしなことになっているということはできるが、スナイプテラの最高速度は旧シリーズと比べるとこんな立ち位置である。

 

閑話休題。ライセンスの確認が済み、通行許可の出たレオ一行だったが、「通行料」としてレアメタルを積んだコンテナを接収されてしまう。

汚い……大人汚い……

 

離岸した直後に軍の通信でお尋ね者であるということが基地の面々にバレてしまい、帝国軍の襲撃を受ける一行。

ビーストライガーは船から岸へジャンプし、襲撃してきたスコーピア部隊を一蹴するが、その直後、一度基地を離れていたクリストファー・ギレルの駆る赤いスナイプテラがレオを襲撃。

 

レオはジャンプからのビースト・オブ・クロー破でスナイプテラを攻撃するも、空中にいるスナイプテラには攻撃を当てることができない。地面への着地を失敗し姿勢を崩したビーストライガーにギレル中尉は銃口を向ける。。

スナイプテラのガトリング砲が回転し、今にも弾丸が発射されようとしたその時、砲撃がスナイプテラを襲った!

黒いトリケラドゴスの放った砲撃を寸前のところで躱したギレル。

 

ギレルとトリケラドゴスを駆るディアス中佐は因縁の相手のようで一触即発の緊張感が漂うが、ギレルの元にアルドリッジ少佐(声優は『機獣新世紀ゾイド』でアイゼンベック部隊でブラックレドラー隊を率いたラルフを演じた三木眞一郎さん!!!)から通信が届き、アルドリッジ少佐たちの部隊の隠密行動が知られてはならないという理由で戦闘の中止と帰投を命令。

命令に従ったギレルはスナイプテラを反転させて基地に帰投するのだった。

 

そして、トリケラドゴスのディアス中佐がバズとサリーに会話による接触を図ったことで第3話終了。

 

 

第1話から今回の第3話の終了直前まで帝国軍のみが画面に登場していたが、ここにきてやっと共和国軍も登場。

なお、前回の第2話で考察を述べた通り、共和国機であるトリケラドゴスの目は眼球タイプだった。

 

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【アイキャッチ】

<Aパート>

 ビーストライガー

<Bパート>

 スナイプテラ

 

【登場ゾイド】

(主人公一行)

 ビーストライガー

 

(帝国軍)

スナイプテラ

ガブリゲーター

スコーピア

 

(共和国軍)

トリケラドゴス

 

(ナレーションシーン)

ファングタイガー

ガブリゲーター

グラキオサウルス

ナックルコング

デスレックス

ギルラプター

ジェノスピノ

 

【登場キャラクター】

レオ・コンラッド

サリー・ランド

バズ・カニンガム

ウォルター・ボーマン

NEW→クリストファー・ギレル

NEW→ディアス中佐

NEW→アルドリッジ少佐

 

【次回予告】

レオ「絶体絶命の俺を助けてくれたのは、共和国軍のディアス中佐だった。」

バズ「これがゾイドの発掘基地か!お宝がザクザク埋まってそうな予感がするぜぇ!」

レオ「次回、ゾイドワイルドZERO『ゾイド遺跡を死守せよ!』行くぞライガー!」

 

【ゾイド紹介】

スナイプテラ 

 

<キャプション>

プテラノドン種ゾイド

高い飛行性能を持ち狙撃を得意とする

搭載武器

A-Zスナイパーライフル

スマートボム

 

スピード

★★★★★★★★★★ 10

アタック

★★★★★★☆☆☆☆ 6

IQ 

★★★★★★★☆☆☆ 7

スタミナ

★★★★★★★★☆☆ 8

ディフェンス

★★★★★☆☆☆☆☆ 5

ワイルドブラスト

★★★★★★★★☆☆ 8

 

<音声>

スナイプテラは、空中からの狙撃を得意とするプテラノドン種の中型ゾイド。

大出力のジェットエンジンと、軽量改造されたカッターウィングにより、高い飛行性能を持っている。帝国軍が誇る最新鋭の飛行ゾイドだ!

左右のウィング内側のガトリングとミサイルランチャーで、敵ゾイドを上空から攻撃する。

スマートボムも搭載されており、爆撃機としての運用も行われているぞ。

さらに、情報収拾のために高感度レーダーを装備した改造機体も確認されているらしい。

スナイプテラ……強敵だ!

 

 

 

ZOIDS  ゾイドワイルド ZW29 スナイプテラ

ZOIDS ゾイドワイルド ZW29 スナイプテラ

 

 

 

ZOIDS ゾイドワイルド ZW25 ビーストライガー

ZOIDS ゾイドワイルド ZW25 ビーストライガー

 

 

 

ZOIDS ゾイドワイルド ZW31 改造武器 バスターレーダーユニット

ZOIDS ゾイドワイルド ZW31 改造武器 バスターレーダーユニット

 

 

 

ZOIDS ゾイドワイルド ZW30 改造武器 アサルトブーストユニット

ZOIDS ゾイドワイルド ZW30 改造武器 アサルトブーストユニット