映文計

映画と文房具と時計、好きなものから1文字ずつもらって「映文計」。映画のことを中心に日々綴っていきます。

上山道郎先生のサインを入手して人生が完結してしまった話

約1ヶ月前の10月19日のエントリで書いたとおり、『機獣新世紀ゾイド』の新装版コミックスの展開が全3巻で完結した。

 

eibunkeicinemafreak.hateblo.jp

 

だがこの記事を公開した9日前、僕はとある連絡を受けていた。

その連絡を受ける数週間前、僕は新装版第2巻の発売を楽しみに待ち、都内から名古屋に移動する新幹線の中で一息で読み終えていた。 

第2巻を読み終えた僕はその足ですぐにアンケート画面を開き、読み終えた感動も冷めやらぬまま今回の復刊に関する自分の思いの丈をしたためて自由記入欄に回答した。

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第2巻巻末のアンケート画面


その熱量が担当の方の胸に響いたのか、こんなメールが僕の元に届いたのだ!

 

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当選人数何と5名。

その5名に僕が選ばれた。

 

メールが届いたのは職場にいる時だったのだが、通知センターに表示された文字を見て思わず声を挙げそうになってしまった。

 

興奮を押さえながら、届いたメールに住所氏名など諸々回答した。

それさえ終えてしまえば、あとは自宅に荷物が届くのを待つばかり。

そして届いた物がこちらだ。

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随分と大きな封筒である。

内容物を傷つけないよう慎重に開封していく。

 

内容物はこちら!

 

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……あれ?

サイン入り色校が二枚あるぞ?

 

 

そう。

 

何と、僕はTwitterで展開された「『新装版 機獣新世紀ゾイド』全3巻刊行記念キャンペーン」で1巻のサイン入り色校も当選していたのだ!

 

 

 

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5名様対象のキャンペーンの当選が何と二つも!

二度目の通知をTwitterで貰った際には流石に震えた。

 

そんなわけで二枚の直筆サイン入り色校を見ていこう。

 

1巻のサイン入り色校がこちら。

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そして商品版の1巻の表紙カバーとの比較がこちらだ。

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商品版の表紙カバーの方が色が濃く、色校の方が色が淡い印象を受ける。

 

新装版の刊行が嬉しすぎて、表紙のイラストが公開されてからずっと僕はiPhoneの壁紙をこちらに設定している。

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液晶画面で見るこの画像に近い発色なのはやはりカラー色校の方だが、表紙カバーの一段階色が濃い感じも格好良い。

 

商品版を単体で見た場合は何も感じなかったが、こうして両者を見比べてみると色が淡い印象を受ける色校の方は大気中の水分で光が拡散して色が白っぽく見えているように思える。

背景の情報から砂漠という大気中の水分量の少ない場所に彼らがいることを考えると、色が濃い製品版の色使い方がこのシーンに合っているようにも思えてくる。

 

続いて第2巻だ。

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1巻の色校とは違い、2巻の方は筒状に丸められて送られてきた。

巻きグセを矯正するため、四隅をコミックスで押さえてある。

 

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1巻と同じく両者の比較。

ジェノザウラーは初登場時は漆黒のボディに紫色の差し色が鮮烈な印象を与えてくれた。

一段色が濃く出ている商品版の表紙カバーはアニメ版のジェノザウラーの印象を上手く表しているように思う。

また、テカリのある仕上げは「オーガノイドシステム」という未知なるシステムを搭載した新型機として鮮烈極まるデビューを果たしたジェノザウラーの不気味さ、得体の知れなさを表現しているように見えてこれまた素晴らしい。

 

 

 

20年前、コロコロコミック誌上で『スモールソルジャーズ』のコミカライズを手掛けていたのが上山道郎先生だった。

この漫画のお陰で僕は映画公開前から作品の魅力にすっかり取り付かれてしまい、劇場公開を心待ちにしていたのを覚えている。

その後に連載が始まった『機獣新世紀ゾイド』との出会いは僕の人生にとって最も大きな出来事の一つだったと確信を持って言うことが出来る。

 

上山先生の描くゾイドが大好きで、漫画版の第一話は「これは他の漫画と何かが違う」と子供ながらに感じ、繰り返し読んだ。

 

程なくしてスタートしたアニメ版は毎週テレビの前にかじりつくようにして観たし、録画したVHSは何度観返したことか分からない。

何度も観すぎたお陰で、番組内で流れていたポケモンパン、富士通乾電池のCMは完コピできるほど海馬に刻み込まれている。

CMをカットしようと録画を一時停止し、Bパートに入ってからも録画を再開することを忘れていて後半の開始5分が飛んでしまう話があること、観返す度に悔しい気持ちを覚えたことも覚えている。

第27話の「助けた男」というエピソードの放送日は家族で外出をしていて、録画予約をしすっかり忘れていて一話まるごと録画することが出来ておらず、2013年に発売されたBlu-rayボックスで10年以上の念願が叶って鑑賞することが出来た感動も忘れられない。

初めて買ってもらったコマンドウルフは帰宅するとまず最初に触るおもちゃだった。

半年くらい毎晩寝る時は枕元に置いていた。はじめて塗装したのもあいつだった。

 

小学校でゾイドと出会って以来、中学、高校、浪人、大学、社会人……今までのあらゆるライフステージにおいて、ゾイドにまつわる思い出の無い時代は存在しない。

僕にとってゾイドとは人生であり、人生とはゾイドなのだ。

 

同時に、そんな僕にとって『機獣新世紀ゾイド』という作品を生み出した上山先生はいわば、僕が大好きなあの作品世界の創造主とも言える存在なのだ。

 

創造主から頂いたサインが、自宅に二点ある。

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今の僕に、これ以上の喜びはない。

 

 

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