映文計

映画と文房具と時計、好きなものから1文字ずつもらって「映文計」。映画のことを中心に日々綴っていきます。

ゾイドワイルドZERO 第11話「灼熱の破壊龍ジェノスピノの復活!」

12/23(月)〜12/29(日)でシンガポールに行って来た。

飛行機内で追加料金を支払うとwi-fiにつなぐことができるということで機内で記事を書き上げようかと思っていたが、アクセスポイントで判断して日本国内からのアクセスでないと公式youtubeを見ることができないらしい。

まったく書き進めることができず、12/20(金)放送分のアップが随分と遅れてしまった。

 

そんな言い訳はさておき、1クールが終わろうかという11話というこのタイミングで敵の最強戦力が登場!

ラスボスの登場がだいぶ早いけど大丈夫?!

それともジェノスピノは実はラスボスじゃなくて他に大ボスとなるゾイドが控えているのだろうか。

 

次回予告のジェノスピノがとにかくデカくて強くてワクワクした。

 

【公式サイト ストーリー紹介】

コリンズ准将の想いを受け、ジェノスピノ復活に奔走するギレルはついにジェノスピノの最後のパーツを発見する。しかし思わぬ事故によってパーツは共和国軍との争奪戦に。ジェノスピノ復活を阻止するべくレオとビーストライガー、バーンとガトリングフォックスも参戦する中、赤き死神が決死の覚悟で戦場に舞い降りる。

 

コリンズ准将の想いを受け、ジェノスピノ復活に奔走するギレルはついに最後のパーツを発見。しかし思わぬ事故により共和国軍との争奪戦に。復活を阻止すべくレオたちも参戦する中、赤き死神が戦場に舞い降りる。

 

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【Aパート】

 大写しになる帝国軍の基地。

敵の本拠地のデザインセンスが昭和時代だよ……

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惑星Ziから地球を目指した宇宙船の一部を流有用しているのだろうか。

先鋭的なデザインだ。

「スナイプテラは87番ハッチへ」通信を受けて87番ハッチを目指すギレルとスナイプテラ。

ちなみに第6話でここが登場した際もギレルが下りるよう命令されたのは87番ハッチ。

ここ、テストに出ます。

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あと何気なくスナイプテラを見ていたら追加装備が増えていることに気づく。

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「アサルトブーストユニット」に含まれる「全天候型ハイパワーブースター」だ。

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この改造例とは装備された場所が異なるようだ。

というかアニメのCGモデルはなんという場所についているんだこれ……

 

帝国基地内に入ったギレルは何処かを目指して歩いていく。

そんな彼に声をかける白衣の男性。

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「ギレル中尉」

「容体は?」

「早朝に持病の発作を起こされて、今は絶対安静です」

「助かるんだろうな?」

「っ……」

「ん?」

「今度ばかりは、覚悟された方が……」

 

二人はとある部屋の前にたどり着き、部屋の自動扉が開く。

「っ!コリンズ准将!」とギレル。

彼の眼前には寝巻き姿で弱々しく体を震わせながら病床を立とうとするコリンズ准将の姿があった。

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「起きてはいけません」

「ギレルか。今頃何しに来た。お前には与えられた任務があるはずだぞ」

「ですが……」

「まあいい。展望デッキまで手を貸せ。少し外が見たい」

「外気は体に障ります」

「医者みたいな口を聞くな。心配はいらん。連れて行け」

 

屋上の展望デッキに出たコリンズとギレル。

コリンズ准将の口元には自らの手で呼吸器が添えられていた。

夕焼けに染まる町並みを見下ろし、コリンズは言う。

「美しい。惑星Ziの夕日を思い出す」そう言いながら彼はマスクを外す。年齢的にも彼は第一世代の人間だろうと思っていたが、惑星Ziのことを知る彼はやはり第一世代の人間であったようだ。

呼吸器を外すことに心配したギレルが声をかける。

「准将……」

「平気だ。倒れた時、昔の夢を見た。ゾイドで空を飛び回っていた頃のな」

「“黒い荒鷲”と恐れられた歴戦の勇士。それでいて命令違反の常習犯。おかげで昇進が遅れたとか」

「お前と一緒にするな。私はただのゾイドライダーとして空を飛びたかっただけだ。

それで……進んでいるのか?ジェノスピノの修復は」

「はい。あと一つ、最後のパーツとなる化石だけがまだ発見できていません」

ギレル中尉

「はい」

「私はジェノスピノが戦争の抑止力となると信じている。ジェノスピノこそが、ここに平和をもたらす使者だと。頼んだぞギレル。帝国の未来を」

「ジェノスピノは、必ず復活させて見せます」

「うむ」

 

自信家で他者を寄せ付けないスタンスのギレル中尉が今のところ劇中で唯一信頼を寄せる存在がこのコリンズ准将だ。

病床のコリンズ准将を労る姿から、今回は彼のコリンズ准将への信頼の厚さを感じることができた。

また、コリンズ准将がギレルに対して呼びかける際の呼び名が「ギレル中尉」・「ギレル」と揺れ動いているのも注目だ。

「ギレル中尉」と呼ぶときは部下に対する命令、「ギレル」と呼ぶときは信頼を置く一人の男として呼びかけているようにも受け取ることができ、二人の関係に「上司と部下」という形式的なもの以上のものがあるのではないかと想像を膨らませるに十分な材料が提供されたように思う。

 

また、コリンズ准将のかつての二つ名が“黒い荒鷲”だったというのも僕にとっては妄想を膨らませる材料だ。

もちろん、平成一桁生まれの世代にとって“荒鷲”と聞いて思い出すのは『ゾイド新世紀/ZERO』に登場したチームブリッツのメンバー、ジェミー・ヘメロスの二つ名“天空の荒鷲”だ。

もともとジェミーの父オスカーが“荒鷲”の二つ名を持っており、チームブリッツのオーナー、スティーブ・トロス博士がジェミーのプテラスボマーを勝手に売却し、そのお金で超音速戦闘機レイノスを購入したことでジェミーは“天空の荒鷲”に覚醒したのだった。

親子二世代で“荒鷲”の名を継いだヘメロス家。コリンズ准将の家系は、もしかしたらヘメロス家の系譜に連なるものではないか……などと僕は妄想を掻き立てるのだった。

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「荒鷲」ことジェミー・ヘメロス。左は通常状態、右は音速を超え荒鷲状態となった彼

ギレルは“赤い悪魔”という二つ名を持っているが、コリンズ准将のかつての二つ名を受け継ぎ、“赤い荒鷲”という二つ名を自ら名乗るような展開があると凄く燃えるんだけどなぁ……

同時にそれだとスラゼロオマージュになりすぎるよなぁ……

妄想するだけはただなので、過去のシリーズと勝手に結びつけて色々妄想を楽しむ今日この頃である。

 

また、今回コリンズ准将がジェノスピノの復活を急ぐ理由が、強大な戦力を保持することが敵対する共和国軍に対しての抑止力になるという哲学に基づいたものであると知れたのも大きな点だ。

アルドリッジはこの辺り真逆(?)の思想で抑止力ではなく共和国軍を完膚なきまでに叩きのめすことを目的にジェノスピノを使いたがったりすると物語の展開が面白いなぁ。

 

 

さて、コリンズ准将が部屋に戻った後だろう。

一人展望デッキ兼飛行ゾイド発着場を歩くギレル。

彼の目は5人の部下に囲まれたアルドリッジを視界に捉える。

その直後、ギレルのインカムに入電が。発信主はどうやらランド博士らしい。

「化石の有力情報だ。私は今から現場に急行する。」

「わかった。ランド博士。現場で落ち合おう。場所は?」

「イージスバレーだ」

 

<イージスバレー>

「イージスバレー」。この名前を聞いてピンと来た人はいただろうか。

実は「イージスバレー」という単語は以前にも登場している。

それはなんと第一話。

 

eibunkeicinemafreak.hateblo.jp

 

バズのセリフの中にこんなものがある。

「イージスバレーのおかげでジャミンガの連中は町に侵入できないんだ。ありがたい防波堤さ」

そう、ライガーがビーストライガーに進化する前、何とか飛び越えることができないかとレオがチャレンジを繰り返していた巨大な亀裂こそが「イージスバレー」なのだ。

 

谷の発掘現場ではジェノスピノの背中の特徴的な武器ジェノソーザーが発掘されていた。

データと照合し、眼前の巨大な化石こそジェノスピノの最後の化石だと確信するランド博士。

「間違いない。正真正銘、ジェノスピノの最後のパーツだ」

「本当か!」ギレルは興奮を隠せない。

「こんな遠くまで流されていたとはな。発見できなかったはずだ。これで全てのパーツが揃った。いよいよ破壊竜・ジェノスピノの復活だぞ」

「感謝する、ランド博士。コリンズ准将もさぞ喜ぶだろう!」

「珍しいな。君がそこまで感情を顕にするなんて」

「あっ……いや……」

「ま、当然か。復活した暁にはこの巨大なゾイドを君の手で動かすんだからな。責任重大だぞ」

ここのところしばらくギレル中尉はランド博士の護衛の任務についている。

故に博士はギレルが滅多なことでは感情を表に出さない人間であると知っているのだろう。しかしそんな博士も、目の前の若き兵士が思わず喜びの感情を顕にした本当の理由に気づいていない。

伝説の巨大ゾイドを操縦できる喜びではなく、世話になったコリンズ准将に復活したジェノスピノを見せることができるのが嬉しくてギレルは喜びの感情と興奮を表出させたのだ。

 

発掘された最後のパーツ。

問題は輸送方法だという話に。陸路では10日はかかる距離と言われ、ギレルは空輸の手配を整える。

 

緑色のクワーガ4期編成の輸送部隊がジェノソーザーの輸送準備に入る。

到着は十八時間後とのこと。

輸送途中、クワーガが運ぶコンテナの内部から以上な熱を感知する輸送部隊。直後、クワーガのコントロールが効かなくなる。

ジェノスピノの化石は発熱のみならずクワーガ4機に影響を及ぼしているらしい。

「馬鹿な!復元前の化石ですよ?!」冷静なギレルも思わず取り乱す。

「ああ、私だって想定外だよ。が、ジェノスピノに一切の常識は通用しないのだ」

二人の会話の直後、輸送部隊との通信が途絶。

熱によって4本のうち1本のワイヤーが切断され、輸送部隊は輸送を断念。

残る3機のクワーガはワイヤーを自切し、直下の森にコンテナは落下。

コンテナの発する熱により周りの草木は一瞬で発火。炎が周囲を包む。

 

<共和国軍野営基地、レオ一行>

海上を航行していた一行に今日を国軍から通信が入る。

ディアス中佐から直接指示を聞くべく、一行は最寄りの野営基地へ。

ディアス中佐からの通信で山火事の存在を知る一行。ディアス中佐の口からその山火事の原因が、帝国軍の発掘したジェノスピノの化石によるものだと知らされる。

 

共和国軍はすでにラプトリアの改修チームを現地に差し向けているらしい。

ディアス中佐の命は、アイセルに発掘チームの指揮を取るようにというもの。

「わかりました。化石の回収ですね」とアイセル。

「その必要はない。化石は発見次第、すぐに破壊してかまわん」

「え?」

「帝国は問題の化石を除く、全ての発掘作業を完了した。万一その化石が敵国の手に落ちれば、ジェノスピノが、伝説の破壊竜が復活してしまうのだ」

自軍の軍備拡張のためにもジェノスピノは欲しいところだろうが、帝国軍の発掘状況が残る1パーツを除いて完了していることを知る共和国軍。

敵側の戦力を増強させてしまうくらいなら、ということでアイセル達に下された命令は化石の破壊だった。

作戦への協力を申し出るレオ。

本来であれば民間人の介入をよしとしないところだが、ビーストライガーの強力な戦闘力を知るディアス中佐は、背に腹は変えられずレオの申し出をありがたく受けるのだった。

 

【Bパート】

Bパートは山火事の現場上空を飛ぶギレルからスタート。

「輸送部員4名を保護しました」という通信を受け、野営基地に降下するギレル。

輸送部員の話では、化石の影響で計器類が使えなくなったためコンテナを投下した正確な位置は不明とのこと。

しかし辛うじて山の尾根を目にした記憶があるということで、捜索範囲を限定。

帝国軍も当然化石の回収に注力する格好だ。

 

ラプトリアからなる共和国軍の化石回収部隊。

アイセルのラプトリアとレオのビーストライガーも舞台の先陣を切り、山の中を進んでいく。

前回、次回予告時に映し出された 跪くようなポーズは火災旋風による強力な上昇気流に巻き込まれないよう機体を地面に固定するためのものであったようだ。f:id:naw0t0:20191220162113j:plain

 

「機内温度が危険レベルに……急ぎましょう!」とアイセル。

ゾイドワイルドZEROの各機体は物理的に完全に密閉されたコクピットではない。

Eシールドのようなエネルギー体にシートの周囲を覆われるタイプのコクピットを採用している。

機密性や空調システムはどうなっているんだろうか。

森林火災の只中に身を置きながら、コクピットないのレオは汗一つかいていない。

非常に強固な気密性を持つように感じられる。

 

<バーン合流>

時を同じくして、バーンもこの山の中にいた。

彼はダムの作業員を救助するよう作業員の家族から依頼され、救出に来たようだ。

山中の雨水を排出するための地下排水路を通れば山火事をやり過ごし、山をおりすことができるようだ。

排水路へ作業員を案内するバーン。

助け出した作業員を見送ったところで、山火事の外でレオとアイセルを待つサリーとバズを発見するバーン。

山火事の原因がジェノスピノの化石であることを聞いたバーンは「ジェノスピノだと?」と反応する。

「お、さすが元帝国軍。知ってたか」

「下っ端の耳に入るのは噂程度だがな」

人の口に戸は立てられぬということだろうか。機密情報であって然るべきジェノスピノの情報は一介の兵士であるバーンの耳にも入っていたようだ(戦意高揚のために敢えて伝説の破壊竜ジェノスピノの発掘を行っているという情報を上層部が流していたことも考えられるが)。

 

レオ達はジェノスピノ復活を阻止するために山火事の中にいることを明かし、バーンにその手伝いを求めるサリー。その話を聞いたバーンはこう反応する。

「待てよ……作業員の救助であの時は考える余裕もなかったが……山火事の中でそれらしい化石を見たぞ」

化石の具体的な位置を把握していない帝国軍に対し、正確な位置の情報を持ったバーンとの合流が叶えばレオ達=共和国軍は帝国軍に対しリードを奪うことができる。

化石の回収は果たせるのだろうか。

 

<両軍回収部隊、激突>

共和国軍の回収部隊(ラプトリア&ビーストライガー)と帝国軍回収部隊(バズートル)は山中で鉢合わせし、戦闘が勃発。

バズートルの装甲と砲撃能力に共和国軍は苦戦を知られる。

 

しかし帝国軍の回収舞台の機体選出には解せない部分がある。

鈍重なバズートルでは先ほどのように火災旋風が発生した場合などに即応ができない。

機体の温度が上昇を続ける山火事の環境下において、機動力のなさは命取りだ。

 

結果的に遭遇した共和国回収部隊を圧倒してはいるものの、非常に疑問の残る人選ならぬゾイド選であると言えるだろう。

大きな荷物を牽引する必要があるため馬力に期待したのかもしれないが、それでもキャノンブルの方が適任なのではないかと感じてしまう。

 

さて、話を戻そう。

敵を寄せ付けぬバズートルの砲撃力に苦戦する共和国軍回収部隊。

そこにバーンから通信が入る。

「外部モニターをシャットダウンしろ!」

「外部モニターを?」

「アンタもだよ、共和国のお姉さん!」

「 ちょっと、私の名前は……」

「いいから早く!」

そういうが早いか、バーンはマルチプルディスチャージャーから閃光弾を発射。

バズートルを一時的に行動不能に陥れ、バーンは化石の場所までレオとアイセルを先導する。

 

「すごいエネルギーよ!ラプトリアはこれ以上近寄れないわ!レオ、バーン、化石を破壊して!」

ラプトリアが近づけないほどのエネルギーとのことだが、同クラスのクワーガは4体がかりとはいえ空輸を行うことができていた。

空輸途中で発熱したあたりから、ゾイドの暮らすによっては近づくことすらできないほどのエネルギーを発し始めたということだろうか。

 

化石の破壊をしようと走り出したビーストライガーとがトリングフォックスを襲う機銃掃射の雨。

上空には赤い悪魔と恐れられたスナイプテラの姿が……

 

「ワイルドブラストか!いくぜ!」

ガトリングフォックスが主砲でスナイプテラを牽制している隙にワイルドブラストを化石に叩き込むことに決めたレオ。

「いくぜ!」というセリフは初めて聞いたような気がする。

 

エヴォブラスト、ビースト・オブ・クローを叩き込むレオとライガー。

しかしジェノソーザーは傷ひとつつかず、逆にライガーは弾き飛ばされてしまう。

光学迷彩を発動中のフォックスだが、火線からその位置を読んだギレルはガトリングの掃射でフォックスに手傷を負わせる。

 

ビースト・オブ・クロー・破を化石に見舞おうとするレオとビーストラーガーだったが、命中する寸前にスナイプテラの翼によりそれを阻まれる。

第9話ではビースト・オブ・クローで翼を切り裂かれたスナイプテラだが、今回は無傷で弾き返す。

この辺りは物語の都合にゾイドの装甲の強度が付き合わされているようで正直言ってモヤモヤする。

が、しかし「キィィン!」と甲高い音を上げながらライガーの必殺技を防ぎ切ったスナイプテラがめちゃくちゃ格好良かったのも事実だ。よしとしよう。

 

アブソルートショットを放とうとするスナイプテラと、それを阻止せんと再びビースト・オブ・クロー・破を放つビーストライガー。

しかし、ライガーの技が届く寸前に技を放ったスナイプテラにこの戦いは軍配が上がる。そして抵抗体共和国両軍によるジェノスピノ回収レースも帝国軍側の勝利に。

地面に倒れ伏すライガーとフォックスを尻目に、特殊合金のコンテナで化石を掬い上げた帝国軍回収部隊は戦場を後にし、ジェノスピノ本体のある拠点を一路目指すのであった。

 

<帝国軍ジェノスピノ復元拠点>

ジェノスピノの本体にゆっくりと下されるジェノソーザー。背中に必殺の武器を装着し、ジェノスピノは対に復活を果たした。

「ギレル中尉、感謝する。君のおかげで破壊竜ジェノスピノはついに復活する」

握手を求め右手を差し出すランド博士。任務を成し遂げた達成感からか小さく笑みを浮かべ、ギレルが握手に応じようとしたその時、彼の名を呼ぶ声がドックにこだまする。

「ギレル中尉」

「アルドリッジ少佐……」

「今し方、コリンズ准将が亡くなった」

「っ!コリンズ准将が?!」

「さぞ無念だろうな……ジェノスピノ完成の知らせを聞くこともなく……」

ギレルは歩き出し、その場を後にしようとする。

「まちたまえギレル中尉」

「まだ何か?」

「上層部より新たな命令だ。ジェノスピノのライダーには、正式にこの私が任命された」

「何だと?!いい加減なことを言うな!」

「フフフフ……これが命令書だ」

「こ、こんなバカな!アルドリッジ!貴様、何をやった!」

「ギレル中尉、今の暴言は特別に許してやろう。だが貴様はもう用済みだ!とっとと引っ込んでろ!破壊竜ジェノスピノは、この私のものだ!」

 

ギレル中尉のスナイプテラに初めて傷をつけたディアス中佐の駆るトリケラドゴスを、姉妹機ともいえるスティレイザーで圧倒したのがアルドリッジだ。

セリフから小物感が溢れ出すぎていてあまり強そうに感じられないが、彼のゾイドライダーとしての素養も非常に高いものがあると思って間違い無いだろう。

 

コクピットに座るアルドリッジと、咆哮を上げるジェノスピノが映し出されて第11話終了。

非常に次回が気になる引きだ。

 

主人公のいく手を阻む破壊竜のライダーが意外な人物に変わったのは衝撃的だが、思えば今回コリンズ准将とギレルの交流を描いたシーンの直後にアルドリッジとその部下が意味深調に映し出されていたことの意味はここにあったのだろう。

 

次回、破壊竜の真価は示されるのか。

ジェノスピノの圧倒的な力はアルドリッジの命令を寄せ付けず、暴走状態に陥るみたいな展開がいいなぁ。

 

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【アイキャッチ】

<Aパート>

ビーストライガー 

 

<Bパート>

 スナイプテラ

(追加装備なし)

 

【登場ゾイド】

(主人公一行)

 ビーストライガー

ラプトリア(アイセル機)

 

(帝国軍)

スナイプテラ

クワーガ 

バズートル

 

(共和国軍)

ラプトリア

 

(野生)

 

(その他)

ガトリングフォックス

 

【登場キャラクター】

レオ・コンラッド

サリー・ランド

バズ・カニンガム

ジョー・アイセル

クリストファー・ギレル

バーン・ブラッド

ディアス中佐

フランク・ランド

コリンズ准将

アルドリッジ少佐

 

【次回予告】

レオ「対に帝国軍のジェノスピノが復活した!共和国への侵攻を食い止めないと!」

バズ「ヤバイぞおい!ビーストライガーがぶっ壊されちまったぞ!」

レオ「次回、ゾイドワイルド ゼロ 「無敵の咆哮!ジェノスピノ」 行くぞ、ライガー!」

 

【ゾイド紹介】

ジェノスピノ GENOSPINO

 

<キャプション>

スピノサウルス種ゾイド

水陸両用で多様な攻撃パターンを持つ

搭載武器:

A-Z魚雷ランチャー

ソーザーバルカン砲 

 

スピード

★★★★★ ★★☆☆☆  7

アタック

★★★★★ ★★★★★  10

IQ

★★★★★ ★★★★☆  9

スタミナ

★★★★★ ★★☆☆☆  7

ディフェンス

★★★★★ ★★☆☆☆  7

ワイルドブラスト

★★★★★ ★★★★★  10

 

<音声>

ジェノスピノ。

水陸両用のスピノサウルス種の大型ゾイド。

ノーズホーンのソナーで水中を探知し、地上のように悠々と進んで音もなく襲い掛かる攻撃を得意としている。

水中での戦いで威力を発揮するA-Z魚雷ランチャー、地上専用のA-Zロングキャノン、口の中にあるA-Z火炎放射器といった武装だけでなく、巨大なアゴでの噛みつき攻撃も強力だ。

さらに、背中の巨大なヒレ・ジェノソーザーの歯にはソーザーバルカン砲が取り付けられていて、対空防御の弾幕を張り巡らせるぞ!

ゾイドクライシスで大暴れした灼熱の破壊竜ジェノスピノ。

とんでもないゾイドが復活してしまった!」