映文計

映画と文房具と時計、好きなものから1文字ずつもらって「映文計」。映画のことを中心に日々綴っていきます。

ゾイドワイルド ZERO 第15話「破壊龍ジェノスピノを追撃せよ!」

前回鮮烈なデビュー戦を飾ったライジングライガーがついに強大な敵であるジェノスピノと対峙する。

ジェノスピノの進行は共和国市民にとって闇夜に見る悪夢のようなもの。

悪夢の夜明けを告げる朝日のように金色に輝くライジングライガーは共和国にとって新たなヒーローとなったことだろう。

 

今回ジェノスピノを追い込むためにディアスが利用した廃墟と化した市街地は「スチールエリア」というらしいのだが、一際高い建物の存在からこの街が『機獣新世紀ゾイド』のガーディアンフォース編に登場したイヴ・ポリスのように見えた。

 

【公式サイト ストーリー紹介】

コントロールを失ったジェノスピノは暴走状態に。もはや止める術は無いかと思われたが、ついにレオたちが戦場へと駆けつける。廃墟と化した高層ビルが立ち並ぶスチールエリアで金色の武装獅子王・ライジングライガーと、灼熱の破壊竜・ジェノスピノの決戦が始まる。勝利の咆哮を上げるのはどちらだ?

 

 

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【Aパート】

 <ジェノスピノ沈黙>

ライダーを消耗させてジェノスピノを行動不能に追い込む作戦が奏功し、完全に沈黙するジェノスピノとそれを取り囲む共和国軍。

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ディアス中佐はギャレット少将から現場指揮を託される。

活動を停止したジェノスピノを見て喜んだ共和国軍とは対照的に動揺が走ったのは帝国軍だ。

アルドリッジ少佐に通信を入れるシーガル准将。

しかしそこにアルドリッジからの反応は皆無だ。

通信オペレーターはバイタルチェックの数値から、アルドリッジ少佐がマシンブラストの負荷に耐えられなかったことから意識を失ったのだとシーガル准将に伝える。

「分かった。引き続き報告を待つ」そういってその場を後にするシーガル。しかしその心中は穏やかではない。

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「マズい。アルドリッジがこのまま共和国に捕らえられたら私の計画が……ランドめ!こんな時に何をやっているんだ!」

思わずその場にいない技術顧問に毒づく。

 

そんなランド博士は共和国首都近くの戦闘があった場所へ。

高台から停止したジェノスピノを眺めていた。

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「己の限界を見極められず、ジェノスピノの力に飲まれたか……アルドリッジには無理だったようだな。だが……」

彼の「だが」の後に続く言葉は一体……(勘の良い視聴者も感の悪い視聴者も気付くというものだが)

 

一方その頃新たな力を手に入れたレオとライガーはジェノスピノを目指す。

「ライジングライガー?」視聴者からは特にそれと分かる変化は見られないが、レオは愛機から何かを感じたらしい。

しかし、声をかけられたライガーは何も答えない。

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一方、こちらはジェノスピノを囲む共和国守備隊。

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前回「いや、ワイルドブラスト使えよ!」と思ったガノンタスだが、今回はちゃんとワイルドブラストを発動し主砲を展開している



「こちらディアス。これより、ライダーを拘束し、ジェノスピノを鹵獲します」

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1枚目の画像の右上に小さく写るスナイプテラ

そういってジェノスピノの頭上に舞い降りるスナイプテラ。

前回ギレルから「突貫工事にしては上出来、機体バランスを崩さず正確な射撃が可能」と言われた改造だが、機体の全長程もある砲塔を装備して機体のバランスが崩れないというのは流石におかしい。

「これくらいのバランスのズレが生じてもディアス中佐であればコントロールできるだろう」という意味合いだろうか。

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スナイプテラのコクピットからはアルドリッジの姿が見えるが、シートを囲うように展開されたキャノピー状のエネルギー体は健在だ。

活動を停止した場合、このエネルギー体が消えてもおかしくないと思うのだが……

 

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「ライダーは意識不明の模様。これから救出する!医療班は待機。準備はできているか!?」

「はっ!」

「アルドリッジ……こんな形で顔を合わせることになるとはな……」

かつて戦場で相見えた敵の指揮官の消耗し切った姿にディアス中佐の表情も複雑だ。

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その時、ディアス中佐はスナイプテラの足元の揺れに気が付く。「何?!」

 

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オペレートバイザーの下に「目」が描写されていることに注目。「人工」のバイザーで押さえつけられた「野生」が目を覚ます瞬間だ

ディアスの駆るスナイプテラの直下でジェノスピノの目が怪しく光る。破壊竜が再び目を覚ましたのだ。

 

活動を再開するや否や繰り出されるマシンブラスト。

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ここで気になるのはワイルドブラストとゾイドライダーの関係だ。

ワイルドブラストはライダーにかかる負担が大きく、それに耐えるために耐Bスーツが開発されたと劇中で言及されている。

ジェノスピノのライダーであるアルドリッジは現在完全に意識を失っている状態だが、この時ワイルドブラスト(マシンブラスト)発動時の負荷は彼にかかるのだろうか。

それともゾイド本体のみの力でマシンブラストを発動している?

後者であればライダーが存在する意味とは何なのか?

ライダーの管理下を離れ、自律行動を開始したジェノスピノが咆哮をあげる。

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ジェノスピノの頭部の小口径砲に当たっただけで戦闘不能に陥る共和国軍機。

どちらも装甲が厚そうな機体なのに……

なお、こちらのジェノスピノ頭部の兵装は名前すらついていないものであるということを告げておきたい。

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「奴は、ライダーの操縦なしで動いている!暴走だ!」

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あらイケメン

 

この台詞に注目。この世界ではゾイドが自分自身で動くことは稀なのだろうか。

第4話ではラプちゃんがアイセルの笛の音を頼りに動いたりしていたし、前回では明らかにレオのコントロールを離れ、ドライパンサーの存在を感知したライガーが自分の意思で動いていたが……

すごく身近にライダーの操縦なしで動くゾイド がいるのに敢えて「ライダーの操縦なしで」という言葉を使った真意が知りたい。

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ガノンタスとトリケラドゴスの混成部隊を屠り、スナイプテラにも攻撃を加えたジェノスピノはA-Zロングキャノンを発射する。

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その砲撃は共和国首都を狙ったものだった。

知らぬ間にめちゃくちゃネオ・ヘリック近くまで進行していたのかジェノスピノ?!

 

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ジェノスピノの凶暴性を目の当たりにする共和国軍兵士とギレル。

キャタルガの共和国カラーは初めてじっくり見ることができた気がする。

 

今までに共和国軍のキャタルガが登場したのは第5話だけではないだろうか。

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第5話より

eibunkeicinemafreak.hateblo.jp

 

<レオ一行>

ネオ・ヘリックを目指し、レオ一行が駆ける。

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バズ「ジェノスピノは止まったんじゃなかったのかよ!」

アイセル「今入った通信によると、ライダーは意識不明のまま動き出して、再び首都に向かっているんですって」

バズ「首都に向かって?やばいんじゃないのか?」

そのやり取りを聞いてサリーは不安な表情を浮かべる。

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大破した共和国軍ゾイドの残骸を目にしたサリーは言う。

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だいぶ雑だが、トリケラドゴスとガノンタスの残骸と思しきもの

「なんとかして止めなくちゃ」

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強敵ドライパンサーを退けたことが自信になっているのだろう。レオは応える。

「俺たちならできる。ライジングライガーの力があれば、ジェノスピノを倒せる!だよな、ライガー!」

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今回は作画が良いぞ

相棒からの問いかけに咆哮で答える金色の武装獅子王。

新たな力を手に入れた彼らの真価が問われる。

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「俺たちも行くぞフォックス。これ以上奴の好きにはさせねぇ!」

とバーンとフォックスのコンビも気合い十分と言ったところ。

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<スチールエリア付近>

進撃を続けるジェノスピノをスナイプテラで空中から見下ろすディアス中佐。

「奴は共和国首都への最短経路を直進中だ。このまま進めば首都到達まであと9時間……

だが、この先の420(ヨンニマル)地区で奴を北に誘導すれば……通称“スチールエリア”。無人の廃墟だが、巨大なゾイドが進むには障害が多い土地だ。

あの場所へジェノスピノを追い込む。奴を足止めできるとしたら、そこしかない。

私が奴をスチールエリアの奥へ誘導したところで地上部隊が包囲、攻撃。

あの場所を奴の墓場にしてやる!」

 

 

本筋からは逸れるが、ディアスの台詞の途中で挿入されたこの「土煙を上げて進軍する混成ゾイド部隊」というカットが非常にグッと来た。

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『機獣新世紀ゾイド』でゴルドスとシールドライガーとコマンドウルフ、カノントータスが進軍する画を繰り返し繰り返しOPナレーションで観てきた身からすると、グラキオサウルス、トリケラドゴス、ガノンタスの進軍する様子は下の画像のオマージュに見えて仕方がないからだ。

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そして僕の脳内には「惑星Ziの永きにわたる戦争は終わった」という故・家弓家正さんの名調子が再生されるのだった。 

 

 

さて、「あの場所を奴の墓場にしてやる!」と告げたところで攻撃の口火を切るディアス中佐。

彼の狙い通り、攻撃を受けたジェノスピノは反撃に転じ、スナイプテラを追い始める。

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ジェノスピノの反撃を巧みに躱すスナイプテラ。

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ジェノスピノはスナイプテラを追ってスチールエリアへ進んでいくのだった。

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スチールエリア深部にジェノスピノが侵攻したところでディアスは機体を反転。

「作戦開始!」の発声とともに攻撃を開始する。

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ここのスナイプテラの挙動に注目。ジェノスピノのスレスレのところを飛ぶのだが、どう見てもジェノソーザーをすり抜けている

自らを攻撃してきたスナイプテラを追おうとするジェノスピノだが、ビル群がその巨体の前進を阻む。

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ジェノスピノはジェノソーザーでビルを破壊して進む。

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「ここで沈めてやる!」砲撃の雨を回避し続けながらディアスは再び強大な敵の方に乗機を向かわせる。

ここのディアス中佐の働きは非常に格好良い。

完熟飛行も無しに敵軍所属のゾイド を乗りこなし、攻撃を躱しながら地表スレスレのところを飛行するなど並のゾイドライダーにはできない芸当だろう。

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ジェノスピノの膝程度しかない高さを飛ぶスナイプテラ

 

「今だ!撃て!」林立するビルを抜け、角を曲がったところでそう命令を下すディアス中佐。

スチールシティ内に展開していた共和国軍部隊は砲撃を開始するのだった。

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そんな彼らが狙っていたのはジェノスピノ本体ではなくジェノスピノの左右のビルだった。

ビルを倒壊させ、生き埋めにすることで自由を奪おうというのが彼らの作戦だったのだ。

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「やったか?」

堆く積まれた瓦礫の山を見て手応えを感じたディアス中佐が呟く。

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しかし「やったか?」というセリフが飛び出る時は100%「やれていない」という法則は古くは遠くエジプトのヒエログリフにも記載されている絶対の心理なので、当然やれていない訳で。

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瓦礫の山から抜け出しつつトリケラドゴスを真っ二つにし、取り囲む共和国ゾイドをジェノソーザーで撫で斬りに。

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味方のピンチを見て突撃をしかけるディアス中佐のスナイプテラ。

しかし、動きが直線的になったスナイプテラを見逃すジェノスピノではなかった。

ジェノソーザーの脇に装備されたソーザーバルカンが遂にスナイプテラを捉える。

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飛行ゾイドの装甲は厚いとは言い難い。

今まで攻撃を回避し続けてきたディアス中佐とスナイプテラだったが、一撃を喰らって真っ逆さまに落下していく。

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一方その頃、ジェノスピノを追うレオ一行。

「グルルルル」と低い唸り声を上げるビーストライガーの様子から、ジェノスピノに近づいていることを確信するレオ。

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そして遂に一行は煙の立ちのぼるスチールエリアを視界に捉えるまでに接近していた。

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「あそこだ……!行くぞ!ライガー!」

いよいよ「灼熱の破壊竜」と「金色武装獅子王」が衝突する。

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生まれ変わった主人公機とボス機。アイキャッチでの両雄激突の演出が非常に良い

 

【Bパート】

Bパート開始早々から破壊された共和国軍機が映し出されるハードな展開。

今までの慣例に則り、やられメカは手描き。今までの手描きのやられメカ描写よりも精密に描かれていて好感が持てる。

また、今までに使われたCGモデルよりもグラキオサウルスの首を短く描くことで画面への収まりをよくしている点にも注目。

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今までのやられメカ描写よりも格段に描き込み量が増えている

 

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第12話のやられメカ描写。描き込み量の違いを比較してみて欲しい

第12話のレビューはこちら↓

https://eibunkeicinemafreak.hateblo.jp/entry/2020/01/06/003833

 

スチールエリアに到着した主人公一行。

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レオ「これ以上はやらせない!」

バーン「俺たちが止めてやる!」

雪辱を誓う二人の言葉に力が漲る。

 

スチールエリアの様子を共和国の作戦室と思しき場所で見守るギレル。モニタに表示されたライジングライガーを見て呟く。

「あのライオン種、ビーストライガーか……いや違う……」

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手前からフォックス、奥からライガー。

ジェノスピノに対し挟撃を仕掛ける2機の高速戦闘ゾイド。

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今までは近接戦闘用の武器しか有していなかったライガーも牡蠣が新たに装備されたことで、近づきつつ敵機を牽制できるようになった。

といっても、ジェノスピノはそんな牽制など歯牙にも掛けないわけだが……

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バーンは今ひとつだが、レオの作画は良い

バーン「チッ!装甲が硬すぎるぜ!」

レオ「何か策を練らないと……」

ディアス「そうだ。闇雲にぶつかっても、敵う相手ではない」

レオ「ディアス中佐!」

ディアス「レオ、そいつが蘇ったライガーか?」

レオ「はい!ライジングライガーです!これでジェノスピノと戦えます!」

バーン「何か作戦があってこんな場所に奴を誘い込んだんだろ?」

ディアス「ああ。ここで足止めして、倒すはずだった。だが見ての通りだ。首都への侵攻を止めるには、我が軍の戦力を全てここに費やさなければ……」

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先行するレオとバーンに、残る一行も追いついてきたようだ。3名の会話に割り込んで通信が入る。

 

アイセル「でももう時間がない。ジェノスピノの攻撃は、すでに首都を襲っているのよ」

バス「お嬢さんから提案だ。良い方法があるってよ!」

サリー「良い方法とは思えません。でも、止めるとしたら……」

レオ「どうすれば良い?教えてくれ、サリー」

サリー「ゾイドコアです。ゾイドコアは、ゾイド の心臓部。そこを突けば活動を停止するはずです。だから……」

レオ「そこに攻撃を集中すれば良いんだな」

ディアス「聞こえているか、ギレル中尉」

ギレル「ああ。ジェノスピノのゾイドコアを狙うつもりだな。無謀なライダーがいたものだ」

ディアス「無理だと思うか」

ギレル「まあな。だがそのライオン種のライダーが俺の想像通りの奴だったら……その限りではない」

ディアス「では、勝算はあるということだ」

レオ「え?ギレル中尉って……帝国のエースライダー!」

 

ギレル中尉が投降して共和国軍の捕虜となっていることを知らぬレオは彼がジェノスピノ討伐に関する会話に入ってきたことを驚く。

 

ギレル「コアの位置はここだ。確実に奴を倒すにはこれを破壊するしかない。ジェノスピノはこんな愚行をなすために復元されたのではない。この事態は帝国側の望むところではない。俺はそう信じている」

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ディアス「だが今はジェノスピノを止めることが最優先事項だ。少しでも可能性があるなら、それに賭けたい!」

レオ「ライガーならやれるってさ。ライジングライガーは、ジェノスピノを止めるために進化したんだ。俺たちに任せてよ!」

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バーン「ガトリングフォックスだって、やられっぱなしのまま大人しく引き下がるつもりはないぜ!」

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アイセル「私が援護します!」

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ギレル「俺もだ」

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このギレルの援護が想像の斜め上すぎるのだが笑

ディアス「わかった。ジェノスピノの進行を止め、奴の心臓部に一撃を与えてくれ!」

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レオ/バーン「「ああ!」」

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駆け出す2機。

ここでOP曲『blueblueblue』が流れ始める。

ベタ中のベタな演出だが、やはり燃える。

 

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今まで進化解放を使った際は足を止めて全砲門を一斉射していたガトリングフォックスだが、今回は走りながら砲撃を浴びせる。

以前スティレイザーにも進化解放を破られたバーンだったが、彼と愛機の戦法が進化しているのを感じられる良いシーンだ。

 

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ラプちゃんも進化解放を行い、全身のクローと主砲を展開する。

「クローを展開する意味は??!!」と思ったが突っ込んではいけない。

 

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ラプちゃんの一撃に進行を妨げられるジェノスピノ。

 いつの間にか武装を交換されいていたことに対する説明もなければ、小型ゾイドとしては不可解なくらいに打撃力のある砲撃。

「ワイルドブラストだから威力が割増されている」ということなんだろうか。

ラプトリアよりも大型のガノンタスもワイルドブラストを発動しないと使えないはずのガノンキャノンで砲撃しているのにジェノスピノは無傷だったし、その説も通らないだろう。

主人公一行であるがゆえの補正であるとする以外に理解ができない。

 

ラプちゃんの一撃によろめいたジェノスピノ。その隙を突いて攻撃を仕掛けようと試みるライガー。

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それを火炎放射で迎え撃つジェノスピノ。

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一瞬にして灼熱の炎に包まれたライガーとレオに仲間たちの声がこだまする。

サリー「レオ!」

バズ「逃げろレオ!」

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しかし進化したレオの愛機はジェノスピノの火炎放射から生還する。

進化した高性能放熱フィンが機体温度の上昇を防いだようだ。

 

攻撃の手を緩めずに攻撃を繰り返すジェノスピノだったが、ライガーはこの葉のようにひらりと攻撃を躱し、ジェノスピノの攻撃の合間を縫って反撃を加えていく。

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怒りに駆られたジェノスピノはライガーを追うが、レオは巧みに攻撃を回避していく。

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遂には転倒するジェノスピノ。

 

レオ「みんな!あのビルを倒せ!」

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バーン「うおおおおお!」

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アイセル「はあああああああ!」

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ギレル「ワイルドブラストォ!」

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「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

??!!

 

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????!!!!

 

仲間たち(主にギレル)の協力の甲斐あってゆっくりと倒れ始める巨大なビル。

レオ「進化解放!エヴォブラスト!ライジングガンスラッシュ!!」

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連続砲撃で壁を破壊してビルの中に入ったライガーは、ビルの内部を突進していく。

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転倒から立ち会っがたジェノスピノに向かって倒れてくる巨大なビル。

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ジェノスピノは主砲を連射してこれの破壊を試みる。

その時、装甲表面に陽光を煌めかせながらライジングライガーがビルを突き破って飛び出してくる。

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ビル倒壊によって巻き上がった瓦礫の暴風を突き抜けながらレオは叫ぶ。

「ライジング・バースト・ブレイクゥゥゥゥゥゥ!!!!」

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この一連の流れ、今回で最も濃厚でリッチな五秒間だ

 

ライガーのA-Zタテガミブレードが遂にジェノスピノを捉える。

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インパクトリボルバーが撃鉄を叩くたびにタテガミブレードはより深くジェノスピノのゾイドコアに突き刺さる。

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「カーン!」「カーン!」

幾度かインパクトリボルバーの音が響いた後、レオとライガーは咆哮をあげる。

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砕けちるゾイドコアが、レオたちの勝利を物語る。

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砕け散るゾイドオペレートバイザーとその奥の目は、人間によって政争の具とされたジャノスピノが人間たちから解放された瞬間を物語っているようでもあった。

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しばし静止したのち、地面に倒れ伏すジェノスピノ。

こうして共和国首都の破壊は免れた。

 

その様子を離れたところから観戦していたランド博士は呟く。

「あのライオン種、素晴らしい進化を遂げたものだな。これもリジェネレーションキューブの作用によるものか。試してみなければ」

そう言って彼はその場を後にするのだった。

 

「共和国は救われた。ディアス中佐。君は英雄だ」

どっ外れも甚だしいことを言うギャレット少将。

「いいえ。すべては協力者のおかげです。我々は、彼らに感謝しなければ」とディアス中佐はすかさず訂正を入れる。

「彼ら?」

「彼らこそ英雄です!」

 

<サリーとアイセル>

サリーとアイセルはテントで一休み。

サリーはジェノスピノの今後について気になっているようだ。

管理については両国上層部がこれから協議に入るだろうとアイセル。

2度と復活しないようにする必要がある、とサリー。

「というより、誰かがまたジェノスピノを動かそうとするかもしれない。そっちの方が心配だわ」とアイセル。

ジェノスピノは再び暴走するのだろうか。それともオメガレックスが登場した際に彼らの仲間となってくれるのだろうか。

 

<バーン、再び放浪の旅へ>
身支度を進めるバーンにレオとバズが声を掛ける。

共和国首都に招待されたというレオとバズは、バーンも一緒に行かないのかと問う。

脱走兵である自分は軍にいると落ち着かないとバーン。

「今回の件で両国間の行き来が増えそうだろう?うっかり帝国側の人間に見つかったりしたらマズいんだよ」脱走兵としての逃げ続ける日々に困難はつきものだ。

「君がレオコンラッドか」会話中の3人にギレルが声を掛ける。

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バーン「げッ!ギレル中尉……」

レオ「ギレル中尉……スナイプテラのライダーの!」

ギレル「君とは戦場で何度か会ったな。俺のスナイプテラに傷を負わせたやつの顔を見たいと思っていたが……驚いたよ。こんなに若いライダーだったとは」

レオ「エヘヘ……」

ギレル「ジェノスピノとの戦いぶりも見事だった。お前もな。ブラッド元二等軍曹」

バーン「いやぁ……それほどでも……ってなんで俺の名前を知ってるんだよ」

ギレル「優秀なライダーの情報は耳に入ってくるものだ。お前のような軍人を失うとは、帝国軍も大損失だな」

バーン「おだてたって何も出ねぇぜ」

 

そんなやりとりをしている彼らに声を掛けるディアス中佐。

ギレルを帝国軍に返すらしい。

ギレル「お前たちとはまた戦うこともあるだろう。今度はライジングライガーとだな。楽しみだ」

レオ「俺もだ。次は勝って見せるからな」

いや、そんな熱血スポーツ漫画みたいなやりとりしてるけど、次に会う時は命のやりとりをする戦場だぞ?と思わないこともないがスルーしておく。


ディアス「本当に行くのか?帝国に戻っても、君の処遇がどうなるのか分からないんだぞ?」

ギレル「コリンズ准将の汚名は晴らすことができた。目的を果たした以上、ここに止まる理由はない」

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ディアス「そうか。私としては共和国軍にスカウトしたかったんだがな」

ギレル「俺は帝国軍人だ。これからも帝国のために働く。それだけだ」

ディアス「分かってるさ」

 

そんなやりとりをして、ギレルは自らの操縦するスナイプテラで帰っていった。

 

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きっとディアスが裏で捕虜返還の手続きを済ませておいたのだろう。

そうでなければ戦略的駆け引きで自ら捕虜になったとはいえ、大事な捕虜を一介の中佐の立場で返還してしまって良いものではないはずだ。

しかし欲を言えばここでギレルを自力で帝国に返してしまうのはリアリティがないと思う。

自国の領内で、敵を戦闘ゾイドに乗せて自由に行動させるなど言語道断だ。

夕焼け空に消えていく赤き死神のスナイプテラという画は非常に美しいが、リアリティを出すのであればしっかりと共和国軍と帝国軍の捕虜返還に関するやりとりを描写するべきだと僕は思う。

 

夕焼けをバックにライジングライガーが勝利の咆哮を轟かせる。

ジェノスピノ編、完。

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【アイキャッチ】

<Aパート>

ジェノスピノ 

 

<Bパート>

ライジングライガー 

 

【登場ゾイド】

(主人公一行)

ビーストライガー

ガトリングフォックス

ラプトリア

 

(帝国軍)

ジェノスピノ

スナイプテラ

ドライパンサー

 

(共和国軍)

トリケラドゴス

ガノンタス

キャタルガ

グラキオサウルス

 

(野生)

なし

 

【登場キャラクター】

レオ・コンラッド

サリー・ランド

バズ・カニンガム

ジョー・アイセル

クリストファー・ギレル

バーン・ブラッド

ギャレット少将

ディアス中佐

フランク・ランド

シーガル准将

 

【次回予告】

レオ「ジェノスピノの脅威は去った!これでまた冒険の旅に出発できるぞ!」

バーン「おいレオ!共和国軍がお前をスカウトしたいって言ってるぞ!」

レオ「次回、ゾイドワイルドZERO 「 徹底研究!これがライジングライガーだ! 」 行くぞ、ライガー!」

 

【ゾイド紹介】

ライジングライガー RISING LIGER

 

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<キャプション>

金色のライオン種ゾイド

レオの手によって武装強化された姿

金色の得種コーティングは光学兵器を弾き

背部のライジングユニットにはA-Z機関砲や

A-Zタテガミソードを装備。射撃も斬撃も可能

 

スピード

★★★★★★★★☆☆ 8

アタック

★★★★★★★★★★ 10

IQ

★★★★★★★☆☆☆ 7

スタミナ

★★★★★★★★☆☆ 8

ディフェンス

★★★★★★★★★☆ 9

ワイルドブラスト

★★★★★★★★★★ 10

 

<音声>

ライジングライガー

金色に輝く装甲を持つライオン種のゾイド。

ビーストライガーを武装強化した姿で、金色の装甲「ライジングアーマー」には特殊なコーティングが施されており、光学兵器の攻撃を弾くことができる。

また、ビーストライガーの特徴だった背中のタテガミクローはライジングユニットに強化換装。

ユニットにはA-Zタテガミショットと、A-Zタテガミブレードが装備されており、インパクトリボルバーの爆発力で敵を切り裂く!

ライジングユニットで攻撃力を、ライジングアーマーで防御力を強化したライジングライガーなら、どんなゾイドにも負けない!

行くぞ!ライガー!

 

 

 

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