映文計

映画と文房具と時計、好きなものから1文字ずつもらって「映文計」。映画のことを中心に日々綴っていきます。

「赤ポチ」の新星〜ThinkPad Bluetooth Wireless Keyboard Ⅱ〜

人生で初めて触れたPCを覚えているだろうか。

僕は父親がPC関係の仕事をしているので、小学校の授業でパソコンに触れるよりも何年か早く自宅で父親のPCを触らせてもらっていた。

 

といってもペイントソフトで絵を描いたりネットサーフィンをさせてもらう程度だったのだけど……

その頃から数年前まで父が愛用していたのが「赤ポチ」こと赤いトラックポイントのついたIBMのラップトップPC、ThinkPadだった。

 

先日会社のPCがアップデートされ、使い慣れたキーボードが撤収されてしまった。

新しいPCはラップトップなので本体のキーボードを使えばいいのだが、キーボードがとにかく打ちづらい……

 

 

ThinkPadのキーボードが好きなので僕はこれを持っている。

 新しいPCにこのキーボードを繋げようと思ったが、何と新しいPCはBluetooth機能がオフにされていて初期設定ができず、使うことができない!

 

キーボードとセットになったBluetoothのレシーバーがあれば、USBポートの一つをレシーバーに充てることで問題なく使えるようだが、このキーボードはレシーバーがついていない。

 

さて困ったぞと思いながらネットサーフィンをしていたところ、こんな記事を見つけた。

 

japanese.engadget.com

 

pc.watch.impress.co.jp

 

何という僥倖!

僕がキーボードに困っている2020年に、ThinkPadキーボードのニューモデルが発売されるとは!

しかも今回はレシーバー付き。

誂え向きにも程がある!

 

マットな質感、キーボードの真ん中にちょこんと鎮座する赤ポチ、右下に輝く“ThinkPad”のロゴ。

僕が既に所有している現行モデルと見た目の変化はほとんどない。

しかし、その変化の無さが故に、今と代わらぬ使い勝手が約束されたも同然なのが素晴らしい。

 

ThinkPad Bluetooth Wireless Keyboardニューモデル発売おめでとう。西海岸で打鍵する、いつもの味。僕にとって新鮮味がないことが、成功の証だと思う。

 

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しかも今回のモデルは2013年モデルで最大の欠点だったFnキー操作の切り替えが簡単にできるというのが素晴らしい。

僕は入力した文字の変換にF6〜F8キーを多用するし、リロードするためにはF5、全画面表示にするためにF11のショートカットは必要不可欠。

しかし2013年モデルのキーボードはF1〜F12キーを作動させるためにはFnキーと該当のキーを同時に押下する必要があった。

Fnキーロックのオン・オフを選択できるのはもちろん知っているが、うちの会社のPCは前のモデルだと何故かFnキーロックのオン・オフを記憶させることができず、とても苦労した。

 

今回のニューモデルはキーボード本体の機能としてFnキーロックのオン・オフが設定できるようなので、うちの会社のPCでも使えるのではないかと期待している。

(ちなみに、今日隣の席の後輩に「この新しいPC、変換が前のPCと違うから日付を入力して“スラッシュ”を出したいときに一々半角・全角を切り替えないといけないのが面倒くさいですよね」と言われた。

「“3・10”と入れてからF8かF10キー押せば“サン スラッシュ ジュウ”にできるよ」と教えてあげたら感動していた笑)

 

正直Macbookのトラックパッドが登場するまで、ThinkPad及びThinkPadに搭載されたトラックポイントはラップトップを操作する上で最も優れたデバイスだったと僕は思っている。

 

Bのキーの真上に位置するトラックポイントは、カーソル操作をしようとして間違えてBのキーをタイプしてしまったり問題がないわけではないが、マウスに持ち替える手間がないのはもちろん、トラックパッドに指を動かす必要がない、ホームポジションからほとんど指の位置を変えることなくカーソル操作ができる優れものだ。

ThinkPadユーザーの多くはその点を高く評価していることだと思うので今更いうまでもないが、この魅力はなかなか他のキーボードには無い。

トラックポイントのジェネリック品のようなものを搭載したラップトップを使ったこともあるが、反応が悪くて使えた物ではなかった。

ThinkPad ブランドのトラックポイントはやはり唯一無二。

 

ニューモデルが出たらすぐに欲しい。

 

それにしても、発売は5月か……

長い……

それまで今の使いづらいキーボードとしばらく付き合わなければいけないのか……

コロナ騒動で中国の生産ラインが動いてなくてさらに発売が延期されそうな気もする。

生産性に大きく関わる「キーボード」という最も身近な仕事の道具、1日でも早く手元に欲しいのに……

 

あとは日本国内販売の報、待ってます。

国内版が遅くなるのであればUS版を輸入するほかない。。。

 

IBMのコンシューマ部門が身売りし、ThinkPadブランドはLenovoに引き継がれた。

ThinkPadという商品ブランドはもちろんだが、IBMという企業ブランドも好きなので、Lenovoにブランドの所有権が移行したのはショックだったなぁ……