映文計

映画と文房具と時計、好きなものから1文字ずつもらって「映文計」。映画のことを中心に日々綴っていきます。

外出自粛の今こそ観よう!名作映画50選!(vol.2)

本来映画業界の用語だったゴールデンウィーク。にもかかわらず、COVID-19による外出自粛で愛する映画館にも足を運べない。

そんな悔しさから僕の大好きな映画というカルチャーに対して少しでも恩返しがしたい&引きこもりGWを楽しく過ごしましょうという企画第二弾。

今回はハ行からワ行までを紹介する。ア〜ナ行を紹介した前回のエントリはこちら。

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vol.1公開から二日後くらいにアップする予定だったが、「あつ森」こと「あつまれ どうぶつの森」を買ってしまい全然進まず……気付けばGW残り二日となってしまった。反省反省。

 

ハ:<28>バンド・ワゴン 

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僕はミュージカル映画が大好きなのでvol.1にも『サウンド・オブ・ミュージック』を入れたが、そちらで主人公を演じたジュリー・アンドリュースがミュージカル映画の女王だとすれば、ミュージカル映画の王にあたるのが『バンド・ワゴン』の主演フレッド・アステアだろう。

彼以上に見てくれの良い俳優は数多くいる。

しかし彼ほどダンスのステップが優雅な俳優を僕は知らない。

何者にも代えがたい魅力を作品に添えてくれる存在だ。

彼との共演を熱望していたオードリー・ヘップバーンが『パリの恋人』で共演を果たせたときは大層喜んだというのは有名な話。

本作は落ち目のミュージカル俳優が再度トップスターに返り咲くまでを描いたストーリー。

トーキー映画の登場で落ち目となったサイレント映画の俳優と、一方対照的にトーキー映画の流行に乗ってスターダムを駆け上がっていく新人女優の姿を描いた『アーティスト』という作品が2011年に作られたのは記憶に新しい。

『バンド・ワゴン』は『アーティスト』とは異なり、落ち目のスターが再度栄光の座に立ち戻る様を描いた作品。

両作をセットで観てみると発見があるかもしれない。

 

制作したMGM(Metro-Goldwyn-Mayer )社はハリウッドのミュージカルムービー全盛期を支えたスタジオ。

『トムとジェリー』が始まる前に軽やかな音楽と共に実写のライオンが動く様子が映し出されるが、あれがMGのロゴマークだ。

往年のMGMミュージカル映画が紹介される『ザッツ・エンターテインメント』という作品はミュージカル映画の歴史の教科書とも言える映画なので、これからミュージカル映画を勉強しようという人には良い手引きとなる。

 

 ヒ:<29>昼下がりの情事 

  <30>ヒート 

 

<29>昼下がりの情事 

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『バンド・ワゴン』でオードリー・ヘップバーンに触れたが、本作はそんなオードリーの主演作。

「サブリナパンツ」という言葉を残した『麗しのサブリナ』と同じく、ビリー・ワイルダー監督、オードリー・ヘップバーン主演という布陣。

個人的にオードリー主演作でいちばん彼女の魅力が出ていると感じるのが『ローマの休日』と本作だ。

映画という媒体がこの世に登場して以来、ムービースターは数多く登場したが、オードリーをのように時代を超えるアイコンたりえるスターは今後も登場しないのではないだろうか。

探偵の真似事を頑張ったり、背伸びをして「大人なオンナ」を演じるキュートでチャーミングな彼女の魅力を感じるのに最適な一作。

 

 

<30>ヒート

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ロバート・デ・ニーロという映画好きでなくとも聞いたことのある名優に、『ゴッドファーザー』シリーズで知られるアル・パチーノが共演した最高のクライムサスペンス映画。

そんなダブル主演の名優コンビに『バットマン フォーエヴァー』で主演を、『トップガン』で主人公のライバルキャラを務めたヴァル・キルマーが花を添えるのだから名作にならないわけがない。

本作は銃撃戦シーンの効果音に本物の銃声を用いたことで知られる。

その甲斐あって銃声のリアリティに起因する音の「圧」が凄まじい。

デ・ニーロとアル・パチーノの共演時間こそ短いが、犯罪組織と警察という対立する二つの組織で唯一互いの理解者となりうる二人がすれ違う。

職務を全うするために逮捕しなければいけないが、プロフェッショナルに徹した仕事ぶりにはアル・パチーノが演じるハナも認めざるを得ない。

奇妙な絆の糸を紡ぐ二人のリーダーの一騎討ちのラストシーンは、儚くも美しい。

ナタリー・ポートマンが滅茶苦茶可愛いのも魅力の一つ。

 

「ヒ」からは『127時間』、『光をくれた人』も選出しようかと迷った。

 

 

フ:<31>プレーンズ 

  <32>フォードVSフェラーリ

 

<31>プレーンズ 

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農薬散布機のダスティは飛行機による世界一周レースに挑むという無謀な夢を抱くが、彼には重大な弱点が。

その弱点とは、何と高所恐怖症ということ。

アメリカの法律で農薬散布機は飛行可能な高度が低めに設定されていることを「高所恐怖症」というダスティの個性にしてしまうアイディアに100点満点。

「農薬散布機」という与えられた役割、自分がこの世に生を受け瞬間に敷かれたレールを無視して自分お夢を追いかけるダスティの挑戦心。

社会人になって小さく纏まってしまったなぁと自分のことを分析している人にこそみて欲しいエンパワメントムービー。

カーズシリーズの世界観を踏襲しているので、視聴する際は是非セットで。

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<32>フォードVSフェラーリ

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5/2にレンタル解禁となる新作映画。

史実を元にした作品で、クリスチャン・ベイルとマット・デイモン二大スターの共演作。

vol.1の『ウィンド・リバー』でも名前を挙げたジョン・バーンサルがフォードやクライスラーの経営を救った人物アイアコッカを好演している。

若手の最強格だと思っていたマット・デイモンがいつの間にか人を使う側の人間として描かれていることに時代の移り変わりを感じた。

ルマンで絶対王者として君臨していたフェラーリに大衆車メーカーのフォードが挑む。

それは職人による手工業的な自動車作りのイタリア(フェラーリ)に、巨大資本の工場による車作りのアメリカ(フォード)が挑むという、物づくりの世界的ターニングポイントを描いたものだと捉えることができる。

ただし、そんな構造に見えるアメリカの車作りを動かしているのもまた、キャロル(マット・デイモン)とケン(クリスチャン・ベイル)という二人の生身の人間だというのが非常に示唆に富んでいると思う。

 

ヘ:<33>ベイビー・ドライバー <34>ベン・ハー(1959)

 

<33>ベイビー・ドライバー

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ここまでミュージカルムービーが好きだと言ってきたが、本作は'10年台末に生み出されたミュージカルムービーの新フォーマットと言っても良いかも知れない。

「音楽に彩られた映画」と言うよりは「映画という形式を借りた音楽集」とでも言うべき作品。

劇中で発生する環境音とBGMの打楽器との高度なシンクロ、「これぞハリウッド!」と喝采を送りたくなるような激しくもスタイリッシュなカースタント。

映画とは画と音の芸術であるという事実を観る者に思い出させてくれる最高の作品。

 

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<34>ベン・ハー(1959)

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もしも僕が現役の映画クリエイターとして仕事をしていて、未視聴の状態でこの映画を観たら仕事をつづける自信を喪失するだろう。

それ程までに圧巻の映像美。

有名な戦車戦のシーンは一体どうやって撮ったのだろうか……そして何人のスタントマンが怪我を負ったのだろうか。

また、圧倒的な人数のエキストラにも注目。

今の時代に同じ映像を作ろうと思っても作れないんじゃないだろうかと思うほどの作品。

この作品を評するのに「凄い」や「素晴らしい」という言葉は適切ではない。

「凄まじい」と言う言葉が似合う作品だ。

 

ホ:<35>ボヘミアン・ラプソディ

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伝説的ロックバンドQUEENのボーカル・フレディ・マーキュリーの伝記映画。

僕はもともとQUEENが好きなのでこの作品が大好き。

しかし周りに目を向けるとQUEENに対して特に思い入れのない映画好きも、映画マニア以外の人間も本作に感動したという人は多かった。

どのQUEENベストアルバムよりもBEST OF QUEENといった珠玉の名曲に彩られた幸福な時間が、が萎縮自粛で塞ぎ込んだ気持ちを吹き飛ばしてくれることだろう。

 

マ:<36>マグニフィセント・セブン <37>マイ・インターン

 

<36>マグニフィセント・セブン

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『七人の侍』でも触れた作品。

黒澤明監督の『七人の侍』(1954)は世界各国のクリエイターに影響を与え、『荒野の七人』(1960年)を生んだ。この作品の原題は“THE MAGNIFICENT SEVEN”であり、2016年に同タイトル“THE MAGNIFICENT SEVEN”(邦題『マグニフィセント・セブン』)として新たな作品が作られた。

少数の精鋭が村人を訓練し、圧政を敷く権力者を退ける。「弱きを助け強きを挫く」という大枠はそのままに、現在という時代に相応しくアップデートされたアクションは痛快そのもの。

vol.1でお勧めした『イコライザー』でも主演を演じているデンゼル・ワシントン、MARVEL CINEMATIC UNIVERSEの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』で主演のスター・ロード役のクリス・プラット、『ガタカ』など数多くの作品で知られるイーサン・ホーク、言わずと知れたアジアン・ムービースターのイ・ビョンホンなど名優たちが銀幕を彩る。

仕様違いのBlu-rayをいくつも買ってしまうほど大好きな作品。

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本作に関する過去のエントリはこちら。

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<37>マイ・インターン

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ロバート・デ・ニーロ&アン・ハサウェイというどんなに映画や洋画に興味のない人間でも聞いたことのある超ド級の名優二人による胸躍る共演。

マフィア役や半狂人のような役も多く演じてきたデ・ニーロだが、本作の穏やかな役がなんと彼にマッチしていることか……

服装自由な会社の中におけるスーツという彼の装いの格好良さ、生き様から伺える誠実な人柄。見ればいろいろな発見があるはず。

面白いのはイケイケのIT企業が舞台の作品にもかかわらず、Apple Watchが影も形もないこと。

2015年という比較的最近の作品なのに、5年前はApple Watchって全然存在感がなかったんだなぁと気づかされる。

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ミ:<38>見えない目撃者

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和製スリラー映画の最高峰なのではないだろうか。本作で「女優・吉岡里帆」の真髄を見てほしい。

事故で視力を失った元警察官のなつめが「目撃」したスケボーと自動車の接触事故と、その自動車の中から彼女が聞いた助けを求める女性の声。

スケボー少年を見つけたなつめは彼に事情を聞こうとするが、協力を得られない。

次第に両者が歩み寄ってバディとして犯人を追っていく過程が非常に面白い。

ゴア(残酷な)描写に耐性のない人は要注意。

僕も結構ダメージを食らった。

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ム:<39>ムービー43

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14篇の短編によって構成されたコメディ・アンソロジー作品。

リチャード・ギア、ヒュー・ジャックマン、ケイト・ウィンスレット、エマ・ストーン、ハル・ベリー……

綺羅星の如きスターたちが「ムダ遣い」されまくる作品。

ヒュー・ジャックマンの登場する短編が酷すぎて、観ている間中涙を流して笑い転げた。

全編をお勧めできるわけではないが、あなたも大受けできる作品がきっとある。

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メ:<40>名探偵ピカチュウ

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劇場版名探偵コナンシリーズから選んでも良いかと思ったもののピカチュウで。

僕はポケモン第一世代直撃世代なので、赤緑(青黄)に登場した151匹のポケモンに対する思い入れが強い。

本作は最初の151匹がかなり優遇されていてメインターゲットとして意識されているのではないかと感じた。

特に小学生の頃からの推しポケであるフシギダネが他の御三家と比べて優遇されていた(ように感じた)のは嬉しかった。

同年、同じ3DCGのポケモンセク品として『ミュウツーの逆襲EVOLUTION』という作品が公開された。こちらはオリジナル版の完全なる焼き直しで何も新発見がないという酷い作品だったが、本作は新たな発見に溢れていて非常に見応えがあった。

特にリアルすぎるくらいリアルに描写された各ポケモンの毛並み表現と、現実の僕らの世界に溢れる見慣れたポケモンのイラストが同居しているのが衝撃的だった。

本作の作品世界に登場する「動物」としてのポケモンを「キャラクター」としてリデザインする際にあのツルッとしたイラストに落とし込んでいるという解釈には膝を打った。

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vol.1で紹介した『アバウト・タイム』のとあるキャストも登場しており、嬉しくなったのも思い出深い。

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モ:<41>モスラ

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『ゴジラ』、『空の大怪獣ラドン』を紹介したのでもうここは勢いで。

東宝怪獣ユニバースの最後を飾る怪獣。

昭和の東宝怪獣映画はシリーズを増すごとにその設定がグダグダになっていくことが多く、モスラにおいてもそれは例外ではない。

しかし本作はモスラの登場する第1作目ということでモスラとその出身地(?)であるインファント島に関する設定がしっかりしている。

当時の撮影技術ではものすごく頑張っていたであろうことが窺える特撮シーンを現在の目で見てみるのも一興だと思うので、幼少の頃に観て以来本作に触れていないという人はいかがだろうか。

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ヤ:<42>山猫

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1963年公開の映画であることに加え伊・仏合作映画ということで、古い映画である上にハリウッド的なストーリーテリングの文法から外れているために若干観づらく感じる部分もあるかもしれない。

三時間を超える超大作なためなかなか鑑賞に踏み出しづらい作品だが、外にも出られない今だからこそこんな作品に触れてみるのはいかがだろうか。

イタリアの貴族文化の黄昏を描いた作品ということで精緻を極める衣装や美術の美しさには誰もが圧倒されることだろう。

どこのVODサービスでも配信していないらしいのが残念。

 

ユ:<43>遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS

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ミレニアル世代の方、必見。

俺たちの大好きだった遊戯王が帰ってきた。

あのバトルシーンのドライブ感、直接拳を交えないライバルたちが拳以上に魂で殴り合うアツさ。最高だ。

声優たちの演技のテンションの高さが、本作がファンからはもちろん演者からも大変愛された作品であることを物語っている。

「大人になって遊戯王はなぁ……」

そんなふうに思って本作をスルーした人はいないだろうか。

これを機会に配信や円盤で本作に触れたとき、劇場に足を運ばなかった自分を殴りたくなるはずだ。

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ヨ:<44>用心棒

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監督:黒澤明×主演:三船敏郎=最強 の法則。

時代相応にキャラクター描写に古さはあるが、それを補って余りあるパワーを持った作品。

三船のどっしりとした男臭い演技の格好良さは言うに及ばず、仲代達矢の色気を纏った演技も最高に格好良い。

CGもなければ色さえついていないこの古い作品がなぜこんなにも面白いのか。

エンタテインメントのあり方を考えさせられる作品。

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ラ:<45>ラストベガス

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デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、マイケル・ダグラスの共演作というだけで映画ファンなら胸が躍る。

お爺ちゃんたちによる『ハングオーバー!』とでもいうべき作品で、幼少の頃から仲の良かった四人がこの年でバチェラー・パーティを開くということで再会するところから始まるストーリー。

しかしマイケル・ダグラスとデ・ニーロは過去のいざこざから反目してあっており、その関係の行く末を見守る気持ちで物語を追ってしまう。

男同士の馬鹿馬鹿しくも美しい友情を描いた作品が大好きな人にはハマるはず。

前述の『ハングオーバー!』が好きな人は必見。

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リ:<46>リトル・マーメイド

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ディズニーのVODに入ったことをきっかけに観直した作品。

幼少期、フランダーが大好きだった。

本作のアースラは『101匹わんちゃん』のクルエラと並んでディズニーのヴィランの中でも非常に好きなキャラクターだ。

1980年台は一部でディズニーの暗黒時代とも呼ばれる不発の時代であったが、1989年本作をもってディズニー作品は再び銀幕のアニメーション作品の主役に返り咲く。

1995年に『トイ・ストーリー』が登場する6年前の作品ということで、熟達した手描きアニメーションの極地ともいえる波や泡の表現は非常に見もの。

『モスラ』同様、幼少期に観て以来しばらく触れていないという人も多いのではないかと考え、選出してみた。

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ル:<47>ルパン三世 カリオストロの城

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金曜ロードショーが困った時にはとりあえず本作を流しているような気がするが念のため。

『ルパン三世』劇場版2作目にしてあの宮崎駿監督がメガホンを取った作品として知られている。

宮崎駿監督作品ということでキャラクター造形が宮崎テイストに寄りすぎているきらいがあり、実はルパンファンほど本作を受け入れない人間が多い。

特に「銭形警部はあんなセリフを言うキャラではない」というのは複数のルパンファンから聞かされただけによほど違和感があるのだろう。

とは言え僕はルパンの格別なファンというわけではないのでそんなことは良いのだ。

いかにも宮崎アニメのヒロインという風合いのクラリスのキャラクターは非常に好感が持てる。

CMを挟まずに本作を観たことがないという人が大半だと思うので、一息に本作を鑑賞してみるのもお勧め。

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レ:<48>レオン

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「お勧め 映画」というワードで検索をかければいくらでも該当記事が見つかるだろうが、それらの記事において本作が登場する確率は非常に高い。

映画ファンであれば誰もが触れたであろう作品。それが本作だ。

ベタ中のベタな作品だが、一本の映画として非常に素晴らしいのはもちろん、ナタリー・ポートマンの大ファンの僕が本作を選ばないのはあり得ないということで選出。

『ハリー・ポッター』シリーズでジェームズ・ブラック役を演じたことでミレニアル世代にはなじみ深いゲイリー・オールドマンの怪演はファンには語り草なため、本作を見る前にとあるシーンをSNSで目にしたことのある方も多いのではないだろうか。

映画ファン的には本作はある種の共通言語のようなものなので、見ていない人がいたら是非この機会に。

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ロ:<49>ローマの休日

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世界で最もよく知られたラブストーリーではないだろうか。

それでいて観たことが無いという人も一定数いそうな作品。

本作を観れば誰もがオードリーに恋に落ちる。

「銀幕の妖精」という言葉が決して大袈裟なものではないと理解できるだろう。

それどころか大仰に聞こえるこの言葉すら、オードリーの魅力を伝えるには不十分であるとすら思える。

白黒映画だが、色など不要と言わんばかりに炸裂するオードリーの気品と可愛らしさ、美しさ。

驚き、笑い、涙する彼女の表情を追うだけでも価値がある。勿論、一つの作品としても傷のない名作。

オードリー・ヘップバーンの入門作品として是非。

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ワ:<50>ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

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50作目は観る人を選びそうな作品。

タランティーノ監督の優しさに溢れた作品であり、映画監督という職業と彼の作風だからこそ描くことのできた作品だ。

魅力を語るため、過去のエントリで書いた内容を以下に引用する。

 

この作品を語る上で僕にとって大きい存在感を放っていたのはTBSラジオ『アフター6ジャンクション』のパーソナリティ宇多丸さんによる監督インタビューだ。
 
このインタビューで宇多丸さんの語った「映画で現実と戦う」というタランティーノ監督の姿勢。
「シャロン・テートという人物を話題に出すとき、人は皆あの凄惨な事件を思い出す。僕の映画で彼女を救いたかった」というその優しさが凄く心に刺さった。
 (中略)
思わず「やりすぎでしょ!」と言いたくなるような暴力描写はあるが、その描写も実際に起こった凄惨な事件の恐ろしさを示唆していると考えれば納得もいく。
 
最後の最後にリックが火炎放射器でヒッピーの悪漢を蹴散らすの様は爽快さすら感じる。
あの描写一つで見事にシャロン・テートを暗い事件から救済して見せた。
タランティーノ監督、あんたスゲーよ。

 

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ヲ:※該当なし

ン:※該当なし

 

以上、50作。

思いつきで始めた企画だったが、やってみたら滅茶苦茶大変だった…… 笑 

 

GWも残り僅かだが、外出自粛は5月末まで延長されたので、僕の紹介した50作を自宅で鑑賞していただければ非常に嬉しい。

 

このエントリをきっかけに映画を鑑賞したという人は感想を聞かせていただければ嬉しい。

良い映画ライフを!