映文計

映画と文房具と時計、好きなものから1文字ずつもらって「映文計」。映画のことを中心に日々綴っていきます。

12/22(火)アトロク 712回

■18:00~18:30頃
「オープニング」→最新カルチャートピックス

オープニングから高橋 良明さん出演!

 

宇垣さん:アフター!

宇多丸さん:シックス!

高橋良明さん:ジャンクション!

 

高橋 良明さん出演は明日がライムスター書籍の発売のため。

ライムスターのインタビューを高橋さんが聞き、雑誌に掲載。

その雑誌連載がこの度書籍に。

 

ライブ中の「選択」とその理由を言語化する一冊。

ラッパーは自伝を書籍化することが多いが、「ライブ論」を語る書籍を、それも一発目に持ってくるのは非常に珍しい。

 

自分がメインの時間では無いときに何をするか。

ミュージシャンは意外と横の繋がりが希薄。

ミュージシャンが読んでも学びのある一冊。

 

ライブDJ、バッキングDJ、MC論……

この辺りを言語化した書籍というのも珍しく、面白い!

 

「よくここまで技術論を言語化できたね」とゴスペラーズの黒ポンから連絡が宇多丸さんへ。

 

バンドの人は楽器をチューニングしていれば間が持つから良い。

 

47都道府県ライブで巡った先々のお店も紹介されており、「旅行本」としても楽しめる一冊。

 

ライムスターファンのみならず音楽活動で食べていきたい人、クリエイター、チームで仕事をする全ての人に!

 

https://www.rhymester.jp/disco/books/

 

ジュンク堂池袋本店でアトロクブックフェア開催!

アトロクゆかりのゲストやパートナーの紹介した書籍、合計80冊!

 

娘の名前はレイチェルさん

来年四月のWOWOWのオスカー特番に宇垣さん出演決定!

 

■18:30~18:50頃
「カルチャートーク」→ 藤津亮太(2020年アニメトピックス)

「2020年のアニメ界」という大きな括り。

 

東京国際映画祭のアニメ部門のアドバイザー就任と言うことで前回はその特集に出演。

 

宇多丸さん:来年以降も是非継続して欲しい

 

2019年末からジャンプ原作のアニメが強かった。それが鬼滅劇場版で結実。

一方、オリジナル作品も強かった。

おジャ魔女どれみ視聴者が『おジャ魔女どれみ』を思い出すというメタ構造を描いた『魔女見習を探して』など。

 

アニメの豊かさを考えたとき良い一年だった。

 

背景:アニメ業界の景気がよかった。

アニメが海外に売れる時代となったから。

時代的に円盤ビジネスから配信にシフト。

各国にちょっとずついる日本のアニメファンを世界で数えるとそれなりの数になる。

世界中に「ちょっとずつ」届けるルートが出来た。

お金のめぐりの良さ=オリジナル企画が通りやすい基盤に。

 

原作物は強いし魅力もある。オリジナル企画はその点ビハインド。

「次シーズン、どの作品に注目していますか」と訊いたとき原作付き作品はやっぱり強い。

藤津さんもアトロクで作品を紹介する際はオリジナル企画を優先的に伝えようと心掛けているが、今年はそれに困らなかった。

 

鬼滅の刃

2001年の『千と千尋の神隠し』以来なのは勿論、ムーブメントとしては『もののけ姫』以来。

※週刊誌に「全集中」「呼吸」などのワードが並ぶ事態に

 

鬱々とした時代に『無限列車編』が来た巡り合わせの良さ。

一つ後の『吉原編』が来ていたらここまで跳ねなかったかも。

 

ufotable:エッヂを効かせるタイプのスタジオというよりは秀才としての制作に力を発揮するスタジオ。

原作を活かして95点にすることが得意。

 

原作のたんじろうのモノローグを全て原作通りにアニメに。

アニメにしてはクドイところもあるが、老若男女迷子にならずに観ることが出来る作品となった。

 

東のufotable、西の京都アニメーションという感じ。

高クオリティを個人に依存せず、スタジオとして再現性を持っている点が素晴らしい。

 

以前からアニメファンには知られたスタジオ。

『魔女の宅急便』の頃のオールドアニメファンのような気持ち。

「宮崎駿、ジブリ。前から知ってたよ」的な

 

オススメ映画1

“AWAY”

たった一人で作った作品。セリフのない映画。

寓話。リアリズムというより神話に近い。

寓話的な意味を委託するというのはアニメーションの得意とするところ。

 

宇多丸さんも気になっていた。

海外作品が浮上。

『ロシャオヘイ戦記』、『フナン』など。

 

オススメ映画作品2

『ジョゼと虎と魚たち』

アニメ的アプローチのボーイミーツガールかつ社会派作品。

足の不自由な女性と健常な男性の交流を真正面から描く。

『聲の形』に感動した人はハマるかも。

原作が短編小説なのでアニメ独自の解釈も。

 

ムビチケプレゼントがあるので希望者は番組アドレスまでメールを!

 

機動戦士ガンダム劇場版『哀戦士編』をネタにTVアニメーション版を如何に再編集したかを語るイベントを実施。

 

■19:00~19:25頃
「LIVE & DIRECT」→ SUPER★DRAGON

 

■19:45-19:55頃
「新概念提唱型投稿コーナー」→何かが始まる音がする~YOKAN~

ありんごさん

去年ロシア旅行で単独行動をしていた時の話。

地球の歩き方を呼んでいると後ろから男性に声をかけられた。

カザフスタンから来たという男性は日本が大好きという。

北野映画や『七人の侍』が好きらしい。

連絡先を交換したが、Wi-Fi環境でしか通信ができない設定に……

 

その日の夜ディナーに誘われるがホテルを出ると通信が出来ないありんごさん。

その後の滞在期間も誘ってくれるが、気付いたのは帰国してから。

 

帰国後SNSでやり取りが続き、日本へ来る予定という彼だったが、コロナで来られないと言うことになってしまった……

 

■20:00~20:45頃
「ビヨンドザカルチャー」→ ライブのMCは大事だよ特集〜バンド編feat.コヤマシュウ(SCOOBIE DO),小出祐介(Base Ball Bear)~『KING OF STAGE ライムスターのライブ哲学』発売記念

 

ライブMCにおける「ありがとありがとう」はどんな意味の「ありがとう」なのか伝える必要がある。

「自由に楽しんでくれてありがとう」とか、色んな意味を仮託できる。

 

小出さん:ライムスターがどれだけライブについて考えいるのか、言語化しているのかわかった。

 

小出さんはライムスターから具体的に「2つパクッている」ものがあるとのこと。そのことについてはまた後ほど。

 

高橋さん:スクービードゥーはMCに「型」あがるが、予め完成されたものだった?

 

コヤマさん:東京のアンダーグランドなモッズシーンに憧れてバンドを始めた。

バンド走り出し当初、ロックバンドとして、MCで喋るのは格好悪い、チャラい、ダサいという気持ちあがった。

 

しかし3~4年して「これ、全くもウケていないな」と気付く。「これ、皆楽しんでもらえているのかな?」

 

「誰にも分からないくらい格好良いバンド」を目指して始めたが、3〜4年経って本当に誰にも理解されていなかった。

 

曲のスタイルは今と余り変わらないが、今よりもガレージロック寄り、プリミティブなブルースロックだった。

ライブのやり方を見直そうと思ったが、師匠と呼べる存在がいなかった。

「こうなりたい」と憧れたバンドはクールなスタイル。

MCで盛り上げるようなバンドがいなかった。

 

そこで模索を始める。

煽るようなMCに変えたら自分は気持ち良くなれたが、その場で思い付いたことを言うスタイル。力押し。

ハマるときはハマるが、ハマらないときは回りがさーっと引いていく感じ。

 

(宇多丸さん:ライブで「アイツ頑張ってるなぁ」「可哀想だなぁ」と思われるのは最悪の印象。「嫌い」よりも持たれてはダメ。)

 

ラジオでアンケートを採ったところ「MCが嫌」「スター気取りが鼻につく」と言う反応が……

 

そこで参考になったのが04年のライムスターのライブ。

 

それまでは音楽的にはジェームス・ブラウンの1968年頃のライブ音源がバンドないで流行り。

曲数沢山やるが、全てが一つなぎになっていた。ノンストップ。ヒット曲の生演奏jJミックスのような感じ。

これを取り入れ始めたのが00年代初頭。

ライムスターはそれを「言葉」で実現。

曲の間にMCを挟んでいるが、グルーブが途切れない。

ファンクライブの一番格好良い形はで?

 

自己紹介も「マイクロフォンNo.1!」と気が効いている。

コール&レスポンスが「サブい」「恥ずかしい」と思っていたが、KICK THE CAN CREWが出て来て、クレバさんが音楽的に格好良いコール&レスポンスをしていた。

I say〜

you say〜 みたいな。

 

無音の中で行われるコール&レスポンスはダサいが、それが曲の中で行われると格好良い。

曲中行われるコール&レスポンスは曲の一部たり得る。

それは恥ずかしくないことだ。

「プラスワンモア」という曲は、それを目指して作られた曲。

 

自分はMCしていても押しがち。

加えてコール&レスポンスをすると時間が足りない。

もっと曲数を演奏したいというメンバーの声もあった。

そこでメンバー紹介、コール&レスポンス、クラップなど色んな要素を作った。

 

『プラスワンモア』は「自分たちがファンキーフォーなら、観客は欠かすことの出来ないプラスワンモアだ」という気持ちで作られた曲。

 

これを「ルーティン」にした。

「ライブルーティン」という言葉もライムスターから学んだ言葉。

格好良いということでバンド内で流行った。

<ライブ音源流れます>

 

「飛びな!飛びな!飛びな!」という煽りは宇多丸さんの影響。

 

ライムスターのライブを野音で初めて観ていて宇多丸さんを「理屈っぽい」<理論的に音楽を捉えている、という意味合いだと僕は理解した>と思っていたが、コール&レスポンスで「音楽は〜?」/「「素晴らしい〜!」」とやっていた。

「こんなに理屈っぽい人が、そんなストレートなこと大声で言って良いんだ」と思った。

「音楽は素晴らしい」と本当に思っている人だからそれを言える。

音楽的な響き、ラップの言い回しとしてそんなに格好良い者では無いかも知れないけど、愚直・直球なことも思っていることなら言って良いんだ。

 

宇多丸さん:「No.1」を解放(拡大)していった結果このコール&レスポンスに。

「ライムスターNo.1!」→「ヒップホップNo.1!」→「○○(土地の名前)No.1!」と徐々にNo.1の示す位置をどんどん広げていって、最後に「音楽は素晴らしい」というある種ベタな感情開放ワードに。

ダサいけどあえて開放する。

ダサいからこそ一度言ってしまうと解放感が生まれる。

 

ヒップホップアーティストじゃないと生まれないコール&レスポンス。

 

Q:明らかに滑ったりアウェイだったときどうしているか

A:(コヤマさん)音楽をすればそこはホーム

一方、リーダーは「何処でやる時もアウェイと思え」。どちらの要素も有る。「滑ったら滑った気持ちで歌う」。

宇多丸さん:「滑ったかどうかは気の持ちよう」

 

小出さん

バンド的な「(盛り上がってこうぜ!)オイオイ!」ノリで10年ライブしていたが、何か楽しくない……

→「オイオイ!」止めたら楽しくなった!

 

ロックバンドは「オイオイ!」的なノリのMCをするか、MCを一切しないかの二択……

でも、MCはやりたい!

 

ライムスターからパクった点

1.曲に入っていく意味

「このライブ、この順番にこの曲が入っていることの意味」を客に伝える

セットリストの意味を共有。

お客さんもパフォーマンスに「入り」やすい。

 

2.アウェイの時に「下」から行く

自分たちの立場を明らかにしてから入っていく。

「こう言う者です」

「このステージに立つ権利を有する者です」

この入りが曲に繋がっていく。

 

取り入れた点

「この曲なら知ってもらっているかな?」な曲を最初二曲演奏→MC。

その際に自己紹介、メンバー紹介を丁寧に。

ロックバンド=「格好いい」で立っているもの。それがいきなり「初めまして」から入る=可愛いサプライズ。

ソロまわしのある曲で各パートの役割を見せ、観客に分かってもらう。

 

今日解禁の曲。

「ラズベリー」on air。

TRICERATOPSのトリビュートアルバムより。

 

12/27スクービードゥー

年忘れ配信ライブ。

人気曲ベスト10を演奏!

 

1/11ベボベ

Zeppダイバーシティで2部制ライブ

 

ベボベのMCが漫談のようで楽しい。

メンバー感の小ボケ/大ボケ/ツッコミの役割分担はどのように出来たのか。