映文計

映画と文房具と時計、好きなものから1文字ずつもらって「映文計」。映画のことを中心に日々綴っていきます。

1/25(月)アトロク 736回

■18:00~18:30頃
「オープニング」→ 最新カルチャートピックス

クマス、お休みした先週はこんな世の中なので外に出ることもなく家族でゆるりと過ごした。

 

宇多丸さん:アフター

クマス:シックス

宇多丸さん・クマス:ジャンクション!

 

先週の代打のお礼と言うことで化粧水ボトルをタカキにプレゼント。

一本のみネットで買ったつもりが、定期便で沢山届いて貯まっているので折角ならばと。

 

公開nomeetingで発表。MTVの人気番組でアンプラグドという番組がある。

クラプトン、チャゲアス、宇多田ヒカルなど錚々たるメンバー。

その番組へのライムスターの出演が決定!

 

世界的に名誉ある地位にある番組と言うことで感動したリスナーからの投稿が!

 

宇多丸さん:世界的にヒップホップグルーブが減っている。

1DJ,2MCというライムスターは「ヒップホップが生まれた当時の姿を保っているアーティスト」は実は世界的に多くないフォーマットを守っている。

かつ、色々なバンドとのセッション経験が豊富という実績を買われての登用ではないかと宇多丸さん。

 

当番組へのヒップホップグループの出演は二組目且つ28年振り!

 

ライムスターとして初の試みとしてストリングス隊(カルテット)を入れて当番組へ挑む。

 

総勢10名となり、リハーサルも大変。

弦楽器ということで全ての音を譜起こし。

かつライムスターは全てを打ち込みで演奏していたため、実際に楽器で演奏を試みると「こんなのムリです!」という事態も……

 

お客様のいない客席に全力で演奏。

「アクリル板をおかなきゃイケないならこれを格好良く使えるんじゃないの?」と宇多丸さんが言うと、社長も「丁度考えていたんだよ」とのこと。

宇多丸さん曰く世界一格好良いアクリルパネルということで生で観てみたい!

 

MTVアンプラグドという番組の予算があるからこそできる豪華仕様。

しかも普段には無いストリングス隊の導入など、今できるベストと言えるようなライブに仕上がっているとのこと。

 

MTVアンプラグド出演はギャラクシー賞、駿台模試二位、『笑っていいとも!』出演二回という錚々たる宇多丸さんの栄光の実績に連なるもの!笑

 

MTVで2/28(日)21:00〜22:00放送。

一二を争うライムスター不人気曲『ザ・サウナ』が演奏されているので必聴とのこと。

『はしご酒』のアレンジも唸る。

 

宇多丸さん、Disney+でMARVELの歴史紹介?の番組を視聴。

東映版スパイダーマンについての回がとてもオススメとのこと!

 

■18:30~18:50頃
「カルチャートーク」→ スーパー・ササダンゴ・マシン(リモートプロレス新章)

今日の対戦相手はとある実力派実況アナ。

リモートプロレスの恐ろしいところは相手の幅が拡がること。

プロレスラーのみならずあらゆる業種が相手になり得る。

異種格闘技戦どころか異業種格闘技戦!

今日の対戦相手はとある実力派実況アナとのことだが一体誰なのか……

 

なお、リモートプロレスは対戦者が全てに言及するため、実況アナがいなくとも成立してしまう。

そこで試合状況を描写するのに長けた実況アナがリングに立ったらどうなるのか?ということで笹団子さんから試合のオファーが。

 

スーパー笹団子マシン選手vsクマス選手!

 

挨拶代わりに腹部をつま先で蹴り上げるガットショットするも、逆にササダンゴ選手のつま先にダメージ。

 

アナウンサーの腹式呼吸で鍛えられた腹筋には効かない〜、投げ飛ばされたササダンゴ選手がふぐの卵巣の毒を含んで毒霧〜などなど何やかんやあってクマス勝利笑

 

ササダンゴ選手:聴いていてやられ心地が良かった。

 

「TBSが誇る本格派アナウンサー」などの煽り文も自分で書いていたというクマス。

 

モノホンのリモートプロレス工業にも呼びたいくらいだというササダンゴ選手。

 

 

■19:00~19:25頃
「LIVE & DIRECT」→ tofubeats(DJ)

 

 

■19:40~19:55頃
「新概念提唱型投稿コーナー」枠→ ザ・ファーストマン~宇宙で初めてコレをやった~

今回がラストとなるザ・ファーストマン。

伸び代はあったが新たなコーナー案が渋滞を起こしていると言うことで

 

RN:世界100周さん

世界で初めて崎陽軒のシウマイ弁当を炒飯に魔改造したファーストマン。

木梨憲武さんがテレビでロケ弁を全て混ぜて炒飯にすることを放送していた。

 

クマスが以前やっていた『興味R』の「何でも御飯混ぜ太郎」のコーナーを彷彿させる。

 

RN:ネイキッドさん

「未来のファーストマンは私だ」

宇多丸さんが以前言っていた、帰宅時に全ての服を脱いでシャワーを浴びてリビングに入る、という行為を10年以上前からやっていた。

あらゆる花粉をアレルゲンに持つネイキッドさん。

年がら年中マスクをしていたので、アフターコロナの世の中にもいち早く対応。

 

アパートやマンションの設計は今でも玄関からリビングに入るまでに水回りがあるが、今後は簡易的な下着置き場、風呂場での暖房完備は当たり前の住宅が出来るのでは?

 

宇多丸さんもクマスもこの意見には大絶賛!

 

今週のグラビアアイドル:フミカさん

https://instagram.com/fu_mi_ka_538?igshid=ycrr1kkvv5ae

 

去年突如グラビア界にデビュー。

6月デビュー、今年2月に写真集発売。

ミス日本ファイナリスト。上品さを備えた大型新人。

 

■20:00~20:45頃
「ビヨンドザカルチャー」→ 漫画家・水島新司の功績とは何か?by オグマナオト(水島マンガ研究家)

オグマさんの研究が面白すぎて、番組内で全てを扱うのはムリといきなり豪語する宇多丸さん。

 

オグマさんはお兄さんが宇多丸さんと同世代で、水島新司先生の作品を兄が友人同士で集めていたことから作品に触れる。

 

今後執筆業を続けることは無いかも知れないとは思いつつ、先日の引退発表にはやはり驚いた模様。

かねてより「最終目標は野球界殿堂入り」と言っていた水島新司先生が殿堂入りを辞去したということでそれにもビックリ。

各種メディアが取材できていないため真相は謎のまま。

 

水島新司作品の最大の特徴はそれまでピッチャーvsバッターという一対一の構図だった野球マンガをチーム戦としてしっかり描いたこと。

 

主人公山田太朗が打てずともチームメイトのバッティングで勝利したり、山田太朗が記憶喪失になってもチームメイトが……

というような感じで、脇役のドラマもしっかり描いた。

 

巨人・セリーグ全盛の時代『アブサン』でパリーグを描いた。今はパリーグの方が戦略的に充実しており、この人気の火付け役は水島新司先生の努力の賜物?

 

「まさに野球マンガの教科書的存在。水島マンガが開拓した新常識!」

①ストーリーの軸は野球

②不要なストーリーはカット。長い展開を長いと感じさせない!

③五月蝿い擬音を発明

④これぞ水島マンガ!ルールを熟知し現実とマンガの間で遊ぶ

 

①いまでこそ野球のルールを緻密に描く作品はあるが、1980年代、たとえばあだち充作品は青春群像劇が主軸だった。

デビュー当時から野球マンガを描きたかったが、自分の技術が追いつかないからと言う理由で、デビュー10年頃やっと野球マンガに踏み込む。

 

魔球を描かなかった。

 

「リアルな選手の限界はどこなのか」を考えて描いていた。

高校球児ならここ、プロ野球ならここだろうという限界の見定めが素晴らしい!

 

②ストーリーの不要部はカット

カットすることでどこが大事かが一目で分かる。ストーリーのダイナミズムに寄与。

今の野球マンガは一球一球を緻密に追い掛ける作品が多いが、試合のポイントがどこなのか見えづらいことも。

筆が乗りすぎて三振にたおれるハズだったが、「このスイングならホームランだろう」とプロットを変更することも……!

 

③岩鬼正美にのみ使われる打球音「グワァラゴワガキーン」、160km/hを越えるピッチャーにのみ許された効果音がある。

老齢の選手のスローボールには「ニョホホホ〜」など。

 

手塚治虫は「シ〜ン」という表現で「無音」を表したが、水島マンガはうるさい効果音の先駆者だった。

 

「グワァラゴワガキーン」は後年松井秀喜がデビューし、「ボールが壊れるようなバッティング」と表現されたが、それを1970年代に表現したかったのではないか、とオグマさん。

 

④ルールを熟知しているが故に……

清原は山田太朗に四番の教えを学んだ、イチローがボール球に手を出すことが多いのは岩鬼を参考にしたと言っていた。

リアルと虚構のギリギリを描いていたからこそプロにも参考にされる作品になったのでは?

ゴリラが野球をするという荒唐無稽な作品も後に国外で映画にされたり……

「僕らは水島先生の想像の中に生かされている」。

魔球を描くことが少なかった水島先生かが「光る魔球」という魔球あがる。

藤川球児選手の火の玉ストレートはプロに打てない、「消えたようだ」と言われる。

ドカベンに登場する里中のさとるボールは西部の潮崎哲也シンカーと同じだったのでは?と言われる。

魔球も描くが、現実に有り得るラインを責めていた?

 

ルールを熟知しているが故に訪れる「水島予言」

江夏豊の9連続奪三振。それに最も近付いたのは江川卓の8連続奪三振。

漫画で描いたその3年後、実際に8連続奪三振!

 

また、水島漫画における東急ボールの最高速度は165km/h。

大谷選手が実現。

 

高校野球における最高速度は163km/h。

 

1980年代、140km/h台投げられれば「快速投手」と言われた時代、165km/hは現実的ではないと言われたが現実が追いついてきた。

 

水島予言

ルールブックを熟知していたからこそ描けた局面

「審判がポケットから墜とした新しいボールでタッチしてもセーフ?アウト?」

宇多丸さんも記憶に残っていた名シーンをクマスの実況で楽しめる!

 

あり得なくないこの状況が後に実際に起きた。高校野球の奈良大会にて。

ちなみにルールブックにはその旨のしっかりルールが記載されていない。

 

ルールには無いので「主審の判断」と言うことに。ドカベンでは得点となったが、この大会では認められず笑

 

また、審判観客の頭にはてなが浮かぶシーンで、選手監督がドカベンを読んでいるから分かった試合展開もあった。

 

野球界の構造を熟知していたからこそ当てられた水島予言

「ドーム球場を描き、球団を16に増やし、北海道に野球チームを新設!」

 

細かい試合展開のみならず、日本や球界にすら及ぶ水島予言。

今でこそ主要都市に設立されているドーム球場。

1988年の東京ドーム誕生まで日本にドーム球場は存在しなかった。

水島作品では1981年からドーム球場が存在する。

 

プロ野球を題材にした漫画作品で、作中北海道にプロチームが。

雪の厳しい北海道でプロ野球興行を成り立たせるにはドーム球場しかない!という理由から。

 

東京ドームの計画立ち上げが1984年後ということで、連載から3年遅れと言うことに。

 

また、北海道日本ハムファイターズは2003年に立ち上がり、04年に本拠地を東京から北海道に移すが、水島作品ではそれに先駆けること2年、2001年に『新野球狂の詩』で東京から北海道に本拠地を移すチーム(東京メッツ)が描かれている。

水島先生はかねてより日本各地方に球団を置く様子を描いている。

地方人気なくして野球の広がりはない、と言う持論に基づく。

 

04年、ドカベンプロ野球編でプロ野球に2チーム増やして14球団に。同年(約半年後)プロ野球再編。

劇中で携帯電話会社がオーナー企業となるが、これは楽天に先駆けている。

そしてセパ合計16球団となって水島新司作品のプロ野球のチーム数は落ち着く。

 

自民党や王貞治さんが16球団を提言しており、先見の明の確かさが伺える。

 

宇多丸さん:プロ野球は水島先生の意見を仰げば良いのに。

水島作品はエンターテイメントであると同時に先生からの提言でもあったはず。

 

オグマさん:80年代、実際にパリーグはアドバイザーとして水島先生を招き入れている。

今日のパリーグの

盛り上がりは水島先生の助言あってこそ?

 

今のプロ野球界の中枢は水島新司作品に触れてきた人が一定数いるはず。

先生の作品の描写を思い出して意思決定を下していることがあるかも?

 

唯一実現していないのは女子プロ選手。

『野球狂の詩』では女子プロ水原選手がいる。

 

公式ルールで男子のみをプロ野球選手として認める旨記述があったが、それが後に削除されたので制度的には女子プロ選手の誕生の可能性も……!

 

松井秀喜の五打席連続敬遠よりも先に山田太朗が五打席連続敬遠を受けている。

「漫画級の選手が出て来た!」と受け止めることも出来る。

 

水島新司作品は野球作品だけで30作品。

今後もオグマさん出演に機体!

 

noteでも水島新司作品について更新。

書籍も出したいと考えているので出版社の方宜しく!

 

宇多丸さん:『ドカベン』は長丁場だが『一球さん』は短めで楽しいので是非一読を!