■18:00~18:30頃
「オープニング」→最新カルチャートピックス
今年は2/2が節分。
幼稚園の頃、節分の豆の大きさが鼻の穴の大きさに似ていると思い、穴に詰める。
取ろうとするも小さな宇多丸少年は指でほじくろうとする度に豆が鼻腔の奥へと進んでいく……
近所の耳鼻科の先生は「君のことはジャックと呼ぼう」と言い、小学校の検診に来る先生でもあったその先生はその後も宇多丸少年をジャックと呼び続けるのであった……
宇多丸さん:アフター
宇垣さん:シックス
宇多丸さん・宇垣さん:ジャンクション!
宇多丸さん:今日は俺がね。
宇垣さん:負けた〜
今日が節分なのは、節分が立春の前日ということから。
124年振りの2/2の節分だったが、次に2/2の節分がやってくるのは2025年。
本日は政府発表があるため20時台頭に時間を設けてアトロク内で扱う。
宇多丸さん、緊急事態宣言下における補償について思うこと。
映画や劇場と言った宇多丸さん宇垣さんの愛するカルチャーは「不要不急」ですよね、19:00頃「後一時間だ飲もうぜウェ〜イ!」な人も見るよ、時短という言葉でひずみが生まれてませんか?と宇多丸さん。
カルチャー情報
岡田育さんオススメのミュージカルを鑑賞してきたという宇垣さん。
『パレード』
ジョージアで起きた冤罪事件を題材にした作品。何故過去の事件を前から知っていたと言う宇垣さん。
とにかく舞台美術が素晴らしかったとのこと。
舞台に最初から設えられた大木。それが最期どう使われるか知っている宇垣さんは「ずっと見てる」と思った。
また、黒人役の方がネジネジした首飾りをしており、それが絞首の暗示のように思えた。
劇中何度も舞う紙吹雪にも、「紙吹雪は全てを観ていた」と思った。
終演後、拍手をするような空気でもなかった。空白の時間。「拍手をしなければ」とハッとして立ち上がろうとすると、宇垣さんよりも一瞬早く客席で立ち上がり拍手をする女性が一人。
それが岡田育さんだった。
ミュージカルの素晴らしいところは、観客が物語の一部となれるところ。
「陪審員の皆さん」と裁判長役の人が客席を見て声を発する。
劇中、南軍旗が翻る様を見て「最近何処かで見た」と思ったらアメリカ大統領選挙前の混乱における議会襲撃で見たことに気付いた。
東京公演は終わったが大阪愛知富山でも公演されるので是非。
証明により生じる登場人物の影が人物の多様性を現しているように思えた。
被害者となったレオだが、照明で生まれた影は彼のモラハラ的な一面のように思えた。
宇多丸さん:木や紙吹雪への考察は流石宇垣さん。観にいかなかったことを悔いるくらい。
『イリュージョニスト』
公演しない方が楽だったかも知れないのに、三日間五公演してくれたことに感謝。
亡くなった三浦春馬さんが演じていたらどうだったのだろうと思うと同時に、そんなファンの心の中に三浦春馬さんがいると気付く。
■18:30~18:50頃
「カルチャートーク」→ 中島愛(声優/歌手)
明日リリースの新アルバム『グリーンダイアリー』について
中島さんの紹介に入る前の宇垣さん「ハァ〜ッ!」と悶える
宇多丸さん:毎回じゃないですか笑
「キラッ」をするためにトークを止めて「星間飛行」を聴く三人。
アルバムタイトルはランカの髪色から。
10曲が収録されるという外枠が予め決まっていたため、それに合う様々な緑を当てはめていった。
ライナーノーツを既に読んだという宇多丸さん。
まめぐさん、全作家と一対一で必ず一度は意思疎通をして楽曲制作に当たった。
tofubeatsさんも戦慄するレベルと宇多丸さんの言うまめぐさんのこだわりに、各クリエイターはどう答えたのか。
タイトル曲"GREEN DIARY"流れる。
宇多丸さん:歌うの難しいんじゃないですか?
Aメロ、曲がりくねり具合がただ事じゃない。
まめぐさん:誤魔化しのきかなさに慄いた。
ランカでデビューしてからの道のりを描いた曲。
デビュー時よい意味で何も考えずに歌っていた。その頃を思い出して歌った。
宇多丸さん:まめぐさんの歌声の多様さが出ている。曲がり角で出るふっとした声とか。
宇垣さんは「粒マスタードのマーチ」が義烏実の自分だと思った。許してくれる曲だなと思った。
凄く優しくてずっと聴いて自分を許していた。
宇多丸さんは1曲目のover and overに慄いた。
変化球が得意なクリエイターの曲だが、bpm変化がとんでもない。
まめぐさん:bpmの変化が心拍数の変化に同期しているよう。
「ドライブ」
tofubeatsさん提供曲。
■19:00~19:25頃
「LIVE & DIRECT」→ Kroi
■19:45-19:55頃
「新概念提唱型投稿コーナー」→新企画始動
MY SWEET HOME(褒うめ)〜こんなに嬉しいことは無い〜
YOKANのメール読みから生まれたコーナー。
人からかけられた褒め言葉を慈しむコーナー。
BGMは『めぐりあい』
「私、太目の人が好みなんです」という言葉に勇気づけられたという投稿から。
別冊アトロクで古川さんがメールで貰った褒め言葉やエゴサで見つけた褒め言葉をアーカイブ化しているという。
ファイル名を「褒め」としては誰かから見られたときにつつかれる。そこで「HOME」というファイル名をつけた。
ホームページ、ホームボタンなど、HOMEという言葉に違和感はない。ダメージを食らったときに帰ってこられるHOMEでもあり、ダブルミーニング。
投稿例:古川さん
トップクラスに味の濃いHOMEメール(褒メール)。
原稿を寄稿したときに返ってくるメール、昨今は素っ気ないメールが多いが、原稿に対する美辞麗句が。
「余りの素晴らしさにウットリした」などと褒めたたえる文章が……
特に記憶に残っているのは「年に一回、有るか無いかくらいです」。
「あの原稿を読んで何も感想が出て来ない編集はモグリですよ」と。
宇多丸さん、忘れてました!と人力によるエコーで「有るか無いかくらいです、有るか無いかくらいです、有るか無いかくらいです……」と。
<マチルダさ〜んリスペクト?>
■20:00~20:45頃
「ビヨンドザカルチャー」→現役スタントウーマン・大島遥が選ぶ、すごい女性アクション特集
映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』の大ヒットを受けて。
大島さんは『精霊の守り人』で綾瀬はるかさんのスタント、シャーリーズ・セロン主演のNetflix作品『オールドガード』、『007 No Time To Die』にも出演!
大島さんの選ぶ凄い女性アクションの作品は……
タイ映画『チョコレートファイター』!
大島さん、現在イギリス。
映画業界は継続的に仕事をしていいということで制作が進んでいる。マスク&フェイスシールドダブル着用。
以前アクション作品について熱弁を振るってくれた谷垣健治さんとも面識あり。
アキバレンジャーのブルーのスタントでデビュー。
宇垣さんと同い年のアクションスター!
日本でアクションアワードを受賞後、海外に渡り、ハリウッド映画にて、現役スタントマンとして働いております。スタントとしての撮影の裏側や、良く知られていないこと、日本と海外の現場の違いなどを発信していければと思います。よろしければぜひ、チャンネル登録と応援をよろしくお願い致します! pic.twitter.com/pHeKGtNpbr
— 大島遥 / Haruka Oshima (@_harururu_) 2021年2月1日
本日 #アフター6ジャンクション「スタントウーマン」特集にゲスト出演の大島遥さんがYouTubeチャンネルを開設!👏
— 映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』公式 (@StuntWomenJp) 2021年2月2日
ハリウッド映画の生のスタント事情が聞けるという事で楽しみです😆
今夜20時からの生放送も、映画好きな宇多丸さんや宇垣アナとどんなお話をするのか今から期待が高まります🔥📻 https://t.co/4tAY4y2A8o
告知ばっかりで申し訳ないんですが…
— 大島遥 / Haruka Oshima (@_harururu_) 2021年2月2日
今夜8時より、ラジオに出ます。こちらも良かったら並行してチェックして頂けると嬉しいです! https://t.co/9tyGZygbmM
スタントウーマンとして女優さんとの相性はあるのかと聞く宇多丸さん。
動きの部分で相性があるらしく、走るフォームを真似たりするらしい。
単身イギリスに渡って仕事を得るまで:エキストラに応募し、現場でスタントマンらしき人に声をかけて「私スタントやってるんだ」と売り込み。
大島さんの得意分野は格闘シーン。落下うやドライブなど無理なシーンはないがこんなことが……
マーシャルアーツが得意技だが、現場でカポエラをするよう求められたり。
Netflixオリジナル『マルコポーロ』で2mの高さから7回落とされるという事態にも……
撮影前は「マットを敷くから落下してくれ」とお願いされるも、撮影現場となったカザフスタンにはそもそもそんなマットがない、落下の衝撃を和らげるため床を上げる策をとるからやってくれと言われるも、それもされていない……
08制作、日本公開は09年で阿部寛さんも出演。
『マッハ!!!』の監督。
主人公の年齢と近かったこともあり印象に残っている。
寸止めではなく当てている、コンタクトのあるアクションが衝撃。
屋上に上がっていくシーン、狭い場所でパイプの下をくぐりつつ戦う。
女性同士体の柔らかさを活かしてキックを当てるところがすごい。
宇多丸さん:低い中でもハイキックをしたり……あんなの普通できないですよね?!
宇多丸さん:素人目線では気づかない「ここがすごい」は?
大島さん:メインの人がすごいのはもちろん、アクションの相手の動きに注目。
メインキャラとの距離などの条件から「これは実際に当てているな」、「ここはカメラのトリックを使っているな」というのが分かる。
『ハイ・フォン ママは元ギャング』
ヴェロニカ・グゥさん出演。この方のスタントダブルを『オールド・ガード』で務めた。
Netflixオリジナル。
ヴェロニカさんはSWにも主演。
大島さんが選ぶすごいアクション女優
シャーリーズ・セロン
宇垣さん:姉御〜
宇多丸さん:やっぱり姉御間違いないぜ
大島さん:本人が満足するまで撮り続ける。馬に乗るシーンで監督のOKというより自分で納得いくまでやる。
宇多丸さん:演技力だけでもオスカーを取るシャーリーズがそんなにアクションへの取り組みだったとは
大島さん:みたまんまサバサバしたキャラ。息子さんを連れてきていた。
大島さんがビザを延長したいという話をしたらシャーリーズが「私が招待状書くわよ」と言ってくれた。
撮影後、ハグなどを交わす際に「あなた私のマネージャーの連絡先ちゃんと聞いた?」と声をかけてくれた。とても優しい人。
宇多丸さん:シャーリーズのアクションが特にすごい一本は?
大島さん:やはり『アトミック・ブロンド』。
「女性だから」という説得力。男性よりも力が弱いから道具を使う、体の柔らかさをいかした戦いをする……など。
床に倒れるシーンは普段ならなくてもいいシーン。しかし、それまで戦い抜いてきたキャラだから疲労から倒れてしまう、という一連の流れ・演技に説得力がある。
宇多丸さん:キアヌは失敗を見せるのが上手いとチャド監督も言っていた。
大島さん:スタントはアスリートではなく演者。
宇多丸さん:見落としがちなアクションのすごい女優とは?
大島さん:先程のヴェロニカさん。
あとは新しい『トゥーム・レイダー』のアリシア・ヴィキャンデル。
半年前から集中してボディメイク。短期間集中で体を作り上げるすることで有名な女優。
シャーリーズ、トム・クルーズなど自分でアクションもできる俳優について
大島さん:自分で訓練をしっかりして演技できる人はそのままやってほしい。
ただ、それに感化されて「私もやってみたい。やってみても良いですか?」という俳優・女優さんもいる。
そんな人に「私たちは相応の訓練を積んでいる。ダメです」とはっきり言えない空気の現場ということ中にもある。
しかし練習時間を俳優女優のために割いたり、アクションの質をアクションの素人である俳優女優相応に下げることに。作品の質を下げるのに加担してしまったのではという気持ちに。
専門職であるということをもっと知ってほしい。
日本と海外の違い
製作費を含めた環境の違い。
床を見た目が普通の床と遜色のないアクション用のマットに美術さんが変えてくれたり。
また、撮影スケジュールがタイトなのが日本。準備時間が長ければそれだけ安心して臨める。
個人的には日中韓のスタントが一番レベルが高い。
各人細かい技に精通、アクションの質が高い。
入るっどは「落ちるのが得意」など、アジアに比して大味なアクションが得意な人が多い。
宇多丸さん:るろ剣など日本のスタントも飛躍してほしいですよね
大島さん:才能ある方が多いので、環境が整ってみんな長活躍できたらと思う。
宇多丸さん:ワイスピ、007の両作品の違いは?
大島さん:ワイスピはアメリカな感じ、007はイギリスな感じはある。
ワイスピには通行人Aのような形で顔が出た状態で出演しているかも。
お知らせ
YouTubeチャンネル開設予定。
「しまはるちゃんねる」。映画の現場の裏話を公開しようかと思っている。