■18:00~18:30頃
「オープニング」→ 最新カルチャートピックス/フリートーク
打合せから続く『花恋』トーク。
綿密な打ち合わせの8割が『花束』だったとのこと。
宇多丸さん、小山内さんから「心して行きなよ」と言われていた。
ムービーウォッチメンを聴きながらこれほど「分かる!そうだよね!」と言ったことは無かった。
宇多丸さん:これだけ生きた人間がそこにいるかのように我々に話させてしまう時点でただ事では無い
日比さん:多摩川を見る度に麦君絹ちゃんバロンを思い出す。定期的に補充しなければならない作品。
『レディ・プレイヤー1』、『クリード』、『レディ・バード』、『ストーリー・オブ・マイライフ』など定期的に摂取すべき作品はあるが、その一群に加わった。
日比さん:観終わった後街を彷徨っていた。それくらい噛みしめる時間が必要だった。
観ながらアトロクファミリーのことを思っていた。
ウナイ(卯内)さんが出てくるから。
宇多丸さん:恐るべし『花恋』。
鬼滅を抑えて1位も納得の作品。
宇多丸さん:アフター
日比さん:シックス
宇多丸さん・日比さん:ジャンクション!
宇多丸さん:観た人が猛然と自分の恋愛観等を語りたくなる作品。
監督について小山内さんからレクチャーを受けた。
今までも素晴らしい作品を多く生み出していたが、さ本作最高傑作と言っても良いだろう。
2021年4月放送開始のNHK Eテレの『宇宙なんちゃらこてつくん』というアニメの主題歌をライムスターが担当することが決定!
『花恋』映画評、明日か明後日に文字起こし掲載。
明日別冊アトロクで読み切れなかったリスナーメール読まれる。
若いリスナーからの「成長することへの怖さ」のような視点もあり必聴!ネタバレ全開トーク!
今日の番組に関して
カルチャートーク
中華料理屋でラーメンや餃子しか注文しない人にこそ聞くべき!
ビヨンド・ザ・カルチャー
本日書籍を発売した春日太一さんによる大河ドラマ特集。
今でこそ「時代劇」の代名詞的存在だが、開始当時は無謀なプロジェクトと目されていた?
昨日宇垣さんと話題になったスーパーボウル試合間CMで出たシャラメについて。
日比さん:上書きしたくなくてまだ観られていない……
でも宇多丸さんが『レディ・バード』評か何かで言っていた「(シャラメは)今後ジョニー・デップみたいになっていくんだろうね」という言葉が蘇った。
宇多丸さん:あ、そう。俺そんなこと言ってたっけ?
「宇多丸さんが言ってました」
「そうだっけ?」
この構造そのものが一種のHome。<そうか?笑>
■18:30~18:50頃
「カルチャートーク」→ 思い出野郎Aチーム・増田薫(グルメ漫画エッセイ「いつか中華屋でチャーハンを」)
中華料理屋でラーメンや餃子しか注文しない人にこそ聞くべき!
思い出野郎Aチームとしてコロナで思うようにライブが出来ていない現状。
「いつか中華屋で炒飯を食べたいなぁ」という話をします。
19年10月にライブコーナーに出演して以来。
第六スタジオにぎゅうぎゅう詰めでライブをしてもらったが、三密回避が叫ばれる現在は難しいライブ形態。
宇多丸さん:とにかくお腹が空く本だったし何気に勉強になる一冊だった。
本を買うとカバーを外して読むクセがあるが、外してみたら可愛らしいおじさんが。これは誰?
増田さん:父親です
宇多丸さん:どんな本なの?
増田さん:餃子、ラーメンのような定番メニュー以外のメニューに挑戦しようという本。
宇多丸さん:オムライスとかカレーとかあるもんね。
そして漫画が上手い!食べ物描写が特に
日比さん:シズル感てっ言うんですかね
宇多丸さん:そうそう!特に餡が掛かったような料理の描写とか
増田さん:『クッキングパパ』が好き。キャラはマンガ的、料理の画は写実的。
宇多丸さん:料理屋に言って「じゃない方」を頼まないタイプの人間。
増田さんはどこから「じゃない方」を頼むように切り替わった?
増田さん:ネットの繋がりのある人から「○○食べてきて」と言われて食べるようになったら自分の内側から興味が湧いてきた。
友達といれば冒険したメニューも頼めるが、一人だと冒険しづらい。
でも一度頼んだら一人でも頼めるようになった。
宇多丸さん:独自色の強いメニューの由来をお店に取材しているのが面白い。
増田さん:最初は電話取材だったが答えてくれないことも。現地取材に切り換えたら客は無碍に出来ないと教えてくれるようになった。
宇多丸さん:「シチュー」の取材が特に面白い。必読。
ミュータント中華とは
増田さん:中華うどん
ラーメンスープに麺はうどん。
土地毎のラーメンのスープをベースにしたうどん。
宇多丸さん:これおいしいの?
増田さん:半々ですね笑
京都の物は美味しかった。ヤワ麺がスープを吸ってくれたり。
何も考えずラーメンスープにうどんをぶち込んだ物はあまり美味しくなかった。
ダル麺
中華料理にダールーメンというのがある。
それが九州の地で変化を遂げた。
ちゃんぽん麺に中華丼の具が載っている。
麻婆春雨
永谷園の作った日本生まれの中華。
中国には本来無いものなのに、店主も店員も中国人というような本格的な中華料理屋でもメニューにあったりする。日本にいる中国の方はよい意味でフレキシブル。
ブライトマンさん
OKB48で4位に輝いたジェットストリームエッヂに0.38mmが登場。
古川さん
エッヂが根付いてきてから0.38mmが出るという周到な戦略。
更にジェットストリームプライム3色ノックタイプと繰り出し式にリデザインver.が登場。
宇多丸さんがしつこく指摘してきた「プライム石」周りにも改善が!
宇多丸さん:プライム石って言い始めたの俺じゃないからね?!
■19:00~19:25頃
「LIVE & DIRECT」→ 勝手にしやがれ
■19:45-19:55頃
新概念提唱型投稿コーナー → シアター・一期一会
■20:00~20:45頃
「ビヨンド・ザ・カルチャー」→ 初心者でもわかる!大河ドラマ入門2021 by 春日太一
本日書籍を発売した春日太一さんによる大河ドラマ特集。
今でこそ「時代劇」の代名詞的存在だが、開始当時は無謀なプロジェクトと目されていた?
NHKが他の曲と違うのは受信料を貰っていること。
「視聴率を気にする必要がない」という考えもある反面、「受信料を貰っているのに誰も観ていない番組を作っていて良いのか」という考えもあった。
そこで「老若男女誰もが楽しめる番組を日曜の夜に」の旗印の下始まった。
テレビドラマは1回30分が限界と言われていた黎明期、1回60分を一年間続けるのは正しく無謀そのもの。
ノウハウもないなかでのスタートとなったが、今日まで続く大人気シリーズに。
超豪華!豪華スターが大渋滞!
一年間という長いスパンで有名キャストがずらりと顔を並べるドラマ。
俳優界の紅白歌合戦的な祭典。
先日渡辺徹が「僕らの年代にとって大河ドラマは「紅白歌合戦」のような物。出られるだけで嬉しい」と言っていた。
宇多丸さん:次代のスターをキャスティングすることもないですか?
春日さん:それは5つめくらいに言おうと思ってた……
オープニングロールの最後に名前が載るキャスト(=トメ)が最も大物、という決まりがあり、それはまさに紅白の大トリのようなもの。
大物キャスト同士、どちらを最期に載せれば良いか分からないようなときは、そのキャスト同士を同じ回に出さないように配慮したり……
「この人ついにトメになったか!」という楽しみ方もあるし、出演者自身がテレビ放送を観て「この人よりも自分が後ろに名前載った!」、「まさか自分がトメになったか!」と驚くことも。
役者の番付表のようなもの。
日比さん:拘束期間が一年間。出演陣にとってもかなり大きな仕事なのでは?
春日さん:一年間人目に触れることで知名度も上がるし、「この人まだ頑張ってるんだ」という風に観て貰えたりもする。
日本のドラマ界はベテランが使いづらいところがある。ピンポイントで起用してもギャラ高かったり。
大河は一年間の付き合いになるので、ベテラン勢を惜しみなく使える。
俳優としては消えかけていた加山雄三が再度役者として注目されるキッカケになったり。
知らない人物や出来事を知るきっかけとしての大河
(三つ目を誤って二つ目に読んでしまったという日比さん)
時代劇歴史を楽しむ入口
好きな俳優が大河に出ているという入り口で観始めやすい。
ドラマ性が付与され、俳優が演じることでキャラクター性が付与されていることで、無味乾燥な「歴史」が生き生きと動き出す。
そのことで歴史を好きになるキッカケとなる。
それを馴染みのある俳優が演じてイメージを作ってくれる。
春日さんはドリフの加藤茶さんが出ていて、翌年はいかりや長介が出演することで興味を持ち、大河を観始めた。
『翔ぶが如く』で薩摩次元流に興味を持ち、中学時代掃除の時間に箒を持って「チェストー!」とやっていた記憶がある。
歴史上の人物も大河キッカケで有名に。
教科書にすら出てこなかった、研究者しか知らなかったような人物も「ああ、あの人が演じていたあの役ね」と周知される。
歴史上知らなかった人たちが役者の力を借りて知名度を得る、勉強にも役立つ。
『麒麟がくる』で片岡鶴太郎さんが演じた摂津晴門という人物も、知られていなかったマイナーな人物だが一気に知名度アップ。
日比さん:史実に基づいたフィクションで創作が大部分を占めているような認識だったがその実は……?
春日さん:一応最新の学説に基づくようにはしている。
しかし作劇の都合上どちらを選択するかなどは制作側の意図に寄るところ。
また、学説に争いがある箇所に関して敢えて描かないという選択をしたり。
時代劇界のスター発掘
有名キャストを並べるだけ出なく、無名、新人、時代劇のイメージが無い人を投入……と、一年間のスパンに任せて実験が出来る。
たとえその人が今一つでも、大勢のベテランで補うことが出来る。
「今回は誰がこの抜擢の期待に応えるんだろう」と思いながら観るのも楽しい。
日比さん:お笑いの人が出たりするのも多いですよね
春日さん:鶴太郎さんも『太閤記』で抜擢されたのが俳優活動で知られるキッカケになった。
新人同様だった石坂浩二などもこれで大スターに。
役所広司も今でこそ大スターだが、若い頃は大河大抜擢だった。
ある人が欠員となり、そこで攻めの一手で役所広司を起用したという経緯あり。この辺は書籍に詳しい。
『新選組』は大役に意外なキャスティング。
香取慎吾を始め堺雅人も本作で大きく跳ねた。新撰組の悲劇を背負って切腹したキャラ。
『篤姫』を経て『真田丸』に。『真田丸』では一般的にはふざけたキャラのイメージのある大泉洋が真田兄弟の兄に抜擢。
どうなるのか不安もあったが意外なほどハマッた。
日比さん:『新撰組』は香取さんが主演と言うことで「観てみよう」という気持になった。
ユースケ・サンタマリアも以外とハマッた。
彼もこの後時代劇に面白くハマるようになる。
宇多丸さん:約決めはオーディション?
春日さん:プロデューサーによる抜擢が殆ど。
失敗もある。
日比さん:成長物語的な側面もあるんですね
春日さん:まさに次のテーマです
一人の人物の人生を演じきる俳優の演技力
一年かけてその人の一生を描くのが大河ドラマ。
青年期から壮年期を演じるため、若手俳優の演技力がキャラクターの年齢の成長に合わせて変化していくのを追い掛けるのも面白い。
青い武士から人を率いる武将に変わっていく。。。
ベテラン達と一年切磋琢磨することで、役者の成長が著しい。また、20代後半から30代で壮年期を演じると、同年代の俳優が息子世代を演じることも散見される。
同世代のハズの中井貴一が堤真一を圧倒するようになる様は観ていて非常に面白い。
成長した姿を観てから物語の序盤を観返してみると、ベテラン達に支えられていた若い役者が、後半には同じ世代の若手を支える立場に回っている。
十人十色の明智光秀を見極める
有名な人物は色々な作品に登場し、様々な役者に演じられている。
「今回はどう言ったキャラクター造形になっているだろう」という楽しみ方がある。
同じ人物であっても脚本家、演者、切り口で全く違うキャラクターが生まれる。
定番テーマが来たときこそ描き方の違いに注目!
日比さん:ポイント5くらいで「観よう!」と思った。
松本潤さんですもんね〜
春日さん:松潤は二年後!
宇多丸さん:二年後は定番物だから解釈違いを楽しみましょうと思えますね。
日比さん:書籍が本日発売。
春日さん:400pで1000円なのでお得!
明日明後日と続けてTBSラジオに出演。
別の角度で話をするのでそちらも是非。