映文計

映画と文房具と時計、好きなものから1文字ずつもらって「映文計」。映画のことを中心に日々綴っていきます。

・2/15(月)アトロク 551回 ササダンゴ・マシンさん『俺の家の話』 二度と行けないあの店特集

■18:00~18:30頃
「オープニング」→ 最新カルチャートピックス

一昨日の地震について。

停電やけが人など出たが、クマスは?

ハーフマラソンで山口に入っていた。

テレビ点けずに仕事していたら揺れに全く気付かず。

スマートフォンをオンにしたら被害状況を知る。

 

宇多丸さん:マンションの最上階に住んでいるので揺れを強く長く感じやすい。

揺られても3.11の経験があるから無表情でパタパタと色々対策。

2011年の時はグチャグチャになってしまい、惨状を見て参ってしまって暫くは片付けせず放置していた。

 

クマス:避難所でほかの人の触れた場所を触れないよう、ラップが大事

 

宇多丸さん:脱出セットにラップを入れないと。

「高価だから」と動転して玩具など入れないように気をつけねば笑

 

宇多丸さん:皆様何事も無きように。備えを忘れずに。アフター!

クマス:シックス!

宇多丸さん・クマス:ジャンクション!

 

宇多丸さん、最近の土日は惰眠を貪ってきたので帳尻合わせでこの土日は「あれもしたいこれもしたい」。

仕事の準備もしたいし、仕事とは関係ないあの人の勧めてくれたあれも観たい、人から勧められたものでもない名作も観たい、人から勧められてもいないし名作でもないあの作品も観たい……

ゲームもしたい、散歩もしたい、近所の服屋にも行きたい……

 

結果色々な物に手を出したが「これをした」という実感が何も残らない週末に。

 

新しい物を観ようと以前勧められた『サウンド・オブ・メタル』を観たらとても良かった。

リズ・アーメッドがドラマーを演じている。

ある日聴覚異常を感じてお医者さんに行くと大きな音を避けるように言われて……

と言う作品。

 

家でヘッドフォンをして鑑賞するのに適した作品。

 

この話が出来ただけで「元が取れた」と感じるが、「ラジオで話題にできる」と思いながら観ることのさもしさ!笑

 

『ゲットスマート』

でサミュエル・L・ジャクソンが出ていたが、サミュエルにキスシーンが。

今や正体不明の大物キャラのような役回りが殆どでキスシーンなどは滅多に観ないので意外だった。

 

リスナーメール

『地獄の警備員』リマスター版の初日舞台挨拶の話

形は違うが『ジョーズ』のような作品を目指した、元関取の警備員は『羊たちの沈黙』のレクター博士をモデルにしている……など短いながらも充実の内容。

 

■18:30~18:50頃
「カルチャートーク」→ スーパー・ササダンゴ・マシン(ドラマ「俺の家の話」をプロレスラー目線で語る)

平然と紹介文を読み上げるクマスだが、「初めて聞いた人はどう思うんだろう」と宇多丸さん。

<確かに「煽りパワポ」って何だよ笑>

 

『俺の家の話』はTOKIOの長瀬君が全盛期を過ぎたプロレスラーとして登場。

これが如何に素晴らしいかを語る特集!

 

プロの目から観ても唸るものがあるという。

 

宇多丸さんに言ってもしょうがないんですけど、『俺の家の話』がまぁまぁ俺の家の話なんですよ

クドカン&長瀬と言えば池袋ウエストゲートパーク、タイガー&ドラゴンなどで知られる名コンビ。

長瀬君にとって事務所退所前最後の作品。

 

長瀬君のリアル幼馴染みのレスラーの勝村選手と共に練習に入り、ササダンゴさんも道場で練習をしようと思ったら長瀬君が着替えていて「どういうこと?」と思ったとのこと。

 

家を継がねばならない境遇で、実家に帰った

 

稼業を継ぐために引退したレスラーが覆面レスラーの「スーパー世阿弥マシン」として復活する。

この展開が自分の境遇と重なりまくるササダンゴさん。

 

マスクをしているにもかかわらずスタントマンを使わない長瀬君の動きに要注目!

 

そして周囲から「長瀬君のキャラは君がモデルなんじゃないの?」と言われること多数だが単なる偶然らしい。

  

■19:00~19:25頃
「LIVE & DIRECT」→ BOOOST

 

 ■19:40~19:55頃
「新概念提唱型投稿コーナー」枠→ イキり・ゲンドウ

始まって以来届くメールのどれもが良い。

 キースさんの「名付けイキリ」

高校入学時、入部した演劇部の自己紹介で相原コージ 『コージ苑』の作品の台詞を引用し、「キースです!」と発言。

ツッコミが入ることを期待したが誰も突っ込んでくれず、高校3年間あだ名「キース」が定着。

大学に入ってもキース。

以来20数年、高校から数えると30年経った今、四十面を下げてもキースと呼ばれている。

街中で「おいキース!」と呼ばれるあのこそばゆさを理解していただけるでしょうか……

「イキリ一秒怪我一生、1メートルは1メートル」。昔の人は上手いことを言ったものです。

 

これからも一生キースと呼ばれるだろう。

通夜の席で「親父はなんでキースなの?」と友人に訊く我が子を思うと泣けてくる。

こんな聴く人が聞けば誰のことかすぐにわかるメールを送ってしまうことも一種のイキリ?

 

二通目は先週の「キングバッファロー」の投稿に触発された方からのメール。

ソニー池田さん

カマキリハンドルの話題で自分のイキリ言動を思い出した。

改造イキリはしなかったが、ライフスタイルイキリをした。

カマキリハンドルに肘を置き、ジャンプを読むというイキリ。

カツ丼、幕の内弁当を食べるまでに。

友人に勧めるも苦笑いをされるだけ。

 

ある日、汗で滑った。カマキリハンドルのU字部分に肘がかかり、トロンのバイクのような体制に。

しかし崩してしまったバランスを戻せず、田んぼに向かって泥ップ(田んぼだけに)。

走馬灯のように周囲がスローに見える中、越冬燕が鳴り響いいていた……

 

宇多丸さん:自分の周りにもカレー食う奴はいた。

「これしながら同時にこれできるイキリあるよね」

 

■20:00~20:45頃
「ビヨンドザカルチャー」→ 二度と行けないあの店 特集 by 都築響一

地球最後のおとうちゃんさん

地元那須塩原にあったお店。

初デートはいつもここ。子供を連れて行ったお店。

 

クマス:小五の頃神奈川から埼玉に戸建を購入して引っ越した。

小四の頃、毎週末出来上がっていく家の様子を家族で観にいった。

その帰り道で寄ったイワタキというお店のハンバーグが一番の楽しみだった。

数年前に調べてみたらまだお店があったので行ってみたら……あの頃の味とは違う……?あの感動は味わえず。

正確には「二度と行けないあの店」ではないが、二度と同じ感動を味わえないお店。

 

曇り時々とんとんみ?さん

26年前のクリスマス、25歳の頃会社帰りに行ったバー。

「今日こそ寄ってみよう」と「ルル」というバーに寄ってみた。

下戸だったが、憧れて訪問。

移転していたが、跡地に残されていた移転後のお店の地図をたよりにお店に行った。

6席のバーカウンターで、酔い潰れた常連には閉口したが、雰囲気にやられてしまった。

ギムレットを頼んだ。味は覚えていないが、今まで飲んだどのカクテルよりも美味しかった。

また来ようと思っていたらすぐに地震(阪神淡路大震災)が……

 

都築さん:長いっすねやっぱり

20年以上前のことなのにこれだけ覚えているんですよ

 

しまねじさん

心斎橋にあったジュース店「エイト」。

ぬらりひょんのようなお爺さんと40だいの女性のお店。

10名ほどしかは入れない狭い店内。

スナックの看板の隙間から入るようなお店は18時には直ぐ満席になる人気店。

一杯600〜800円は伊達ではない素晴らしい味。

飲み屋で酔った男女が一杯だけ飲んで帰るような大人の世界を垣間見たお店。

店主が亡くなったことで10年ほど前に閉店。

今でも心斎橋がテレビに映るとあのお店があるような気がしてしまう。

 

都築さん:昔は果物が高級品だったので、繁華街に1店は生の果物ジュースのお店があった。

 

宇多丸さん:街と街の間、というロケーションが最高

 

温帯動物園さん

地元のローカルデパート・ユニード。

屋上遊園地が記憶に残る。レトロゲーや動物を模した乗り物など。

子供だけで行くことを禁じられていたので大人に連れていって貰えると嬉しかった。

キュウリとハムとカラシの効いたサンドウィッチも心に残る。

今は建物だけを残した廃墟に……

 

都築さん:廃墟のデパートは地方都市の象徴のようになってしまった。

駅前の一等地に廃墟化したデパートが残る。

今は車社会で郊外にデパートが移った。

 

NSTRDさん

柏駅近くのカレー店コロンボ。

柏の予備校に通っていたお店。レイソルサポで黄色いフラッグが飾ってあった。

予備校に友達が一人もいなくて憂鬱だったが、店内には大体予備校の友達同士で来ている客。

ナゲットカレーをよく食べていた。

コロンボは閉店、予備校もなくなってしまった。

 

宇多丸さん:予備校期は期間そのものが象徴的だからより記憶に残る。

 

「ここらでお前の話もしろ」と指示が出る。

25コほどエピソードがある宇多丸さん。

 

水道橋にあった「デリー」風の味のカレーを出すカレースタンドがあった。

カシミールがかなりデリーに近かった。

個人店と言うよりはチェーン風に見える店構え、お母さんと宇多丸さんと同年代の娘さんが切り盛り。

その年代のお母様に好かれるようだった宇多丸さん。

顔を覚えられ、食べ終わった宇多丸さんに「これ食べる?」と会計後にミカンなどを渡してくれるように。

娘さんは「やめなよ!迷惑してるでしょ!」という感じ。

最後には賄いの餃子を出してくれるようになり、それが重く感じるようになってしまって足が遠のいてしまった。その後潰れてしまった。

そんな厚意を頂きながら何故足が遠のいてしまったんだろうと今なら思う。

 

都築さん:お母さんには息子さん代わりだったのかも知れませんよ

 

元祖テンピュール巻きさん

学校が御茶ノ水、会社が九段下にあったので神保町で殆どでランチを済ませていた。

看板を出していないが仲間内では「スズラン通りの中華屋さん」で通っていたお店によく通っていた。

何の変哲もないメニューが並ぶ中、冷たい御飯に温かいカレーを駆けたメニューが印象的。

今は閉店してしまい、もう行かれない店。

 

ユニードでバイトしていた人からメールが!

九州で一時代を築いたが、ダイエーに買収されてしまった。

 

宇多丸さん:思い出が思い出を誘発しましたね!

 

ささやきシローさん

30年前、20代前半の頃友人に夜中にしかやっていないと言う風変わりなパン屋「いわたや」をK君に紹介される。

21:00〜24:00頃の営業。

コッペパンにマーガリンと餡子を挟んだパンが名物。これを食べるには30分ほど並ばねばならない。

注文が入ってから餡バターを挟むため、一つ作るのに90秒ほどかかる。

もう閉店してしまい、二度と行かれないお店に。

同時にこの店の思い出はもう二度と会わないであろうK君との思い出でもある。

 

ジャイアントあつひこさん

下北沢の洋食店バリエ

学生から社会人になりたてのころ下北に住んでいて、自分へのご褒美で食べに行っていた。

昨年閉店。

移り変わりの激しい下北は老舗がどんどん潰れていって寂しい。

 

宇多丸さん:東京は店の移り変わりはある種仕方ない。

自分が「当たり前」に思う景色も写真に残す必要があると感じる。

 

都築さん:僕は本を作るのが仕事。本を読む量を誇る人がいるが、年間千冊読むよりも100回読み返す本を二三冊持っている方が豊か。

ラーメン屋カレー屋も踏破軒数を誇るのでは無く、何度でも通ってしまう店を持っている方が良い。

 

宇多丸さん:ちとせ空港内の海鮮レストランで食べたジンバーグ丼(ジンギスカンのハンバーグの丼)を食べた。

ジンギスカンがひき肉化されたことで考えられない臭さに……

顔すら近付けられない始末。

本当に臭かったのか確認しに行ったが、レストランが入れ替わってしまい確認できない……

「忘れられない味」というキャッチフレーズの丼だったが、顔すら近付けられないので一切味わってないので、味は不明。自分の思い出の中にしかない。

 

おのじさん

二度と行けないバーが近所に一件。

飲んでいたら女性が来店。

お互い映画が好きで生年月日が一日違い。

連絡先を交換して何度も一緒に会っていた。

「お付き合いをしたい」と切り出すと「それはどうかな。飲み友達でいよう」と言われてしまう。

その約一ヶ月後「おのじはダサい。生きている世界が狭い」と言われ、告白がなかったことに。

 

その他時間内に収まらなかった分のリスナーメールは別冊へ。

 

書籍がネットだとプレ値ついているので、近くの書店で問い合わせたり予約するのが吉!

 

来週

ホークさんによる映画の中の猫一人総選挙