映文計

映画と文房具と時計、好きなものから1文字ずつもらって「映文計」。映画のことを中心に日々綴っていきます。

・2/16(火)アトロク 752回

■18:00~18:30頃
「オープニング」→最新カルチャートピックス

宇垣さんに「怖いこと」が起きた。

ポーの一族の舞台を観に行った。

宝塚のあすみレオさんがという方が主役。宝塚所属時に演じた役を、宝塚退団後にも演じているハマり役。

初めて行った会場、国際フォーラムC会場。

9列目という全体像が見え、かつ顔まで見える位置で正面席。

真ん中で歌うたびに自分の目の前にレオ様が……!

「もしかして同じ空気を吸っているのでは?」と気付く。

「今後自分の人生でみレオ様とここまで近くにいられることはないのでは?」

今年今後クズ野菜しか食べられなくても仕方がない。

 

宇多丸さん:さっきから言ってるクズ野菜ってなんなの笑

 

宇多丸さんは原田知世さんの映画イベントで席を取って貰ったところ、目の前の良席。

『時をかける少女』以来大ファン。

その後番組に来てもらった際、「あの時僕あの場所にいたんですよ」と伝えたところ「あ、いらっしゃるなと思ってましたよ」と。

 

宇垣さん:幸せでした。2020年、もう私は何も望みません。

 

宇多丸さん:クズ野菜生活に臨む前に宇垣さんにも訊いてみたい食事の記憶がありますので、始めてみたいと……

宇垣さん:アフター!

宇多丸さん:シックス!

宇垣さん・宇多丸さん:ジャンクション!

宇多丸さん:あ〜もう始めるとか言っちゃったから……

 

昨日出演の都築さん。

「二度と行けないあの店」紹介しきれず別冊へ。

宇垣さんのエピソードは?

 

宇垣さん:実家の裏手にコロッケ屋さんが。

アンパンマンの看板を掲げていて、「アンパンマンのコロッケ屋さん」と呼んでいた。

それがデフォルトだったので出来合いのコロッケを食べて「意味が分からなかった」という宇垣さん。

衣がサクサクしてないし、何より匂いが全然違うし……

 

小さい頃の宇垣さんがお使いに行ったら腰パンでガラの悪いお兄さん達が買いにきていて、一度帰っていった彼らが帰ってきて「舐めてました!メッチャ美味しかったっす!」と言って再びコロッケを買って帰ったのを見て誇らしく思ったという。

しかし実家を出て大学生活をしている間に高齢を理由にお店を畳んでしまった。

 

宇多丸さん:自分も買う近所の肉屋のコロッケを買い食いしながら帰る高校生達をよく見る。

「お前らそりゃさぞ美味かろうな」と思って見ている。

舌が肥えてしまってから食べてもあの感動は味わえないかも知れない。

 

宇垣さん:「舌が肥える」というのは映画などの文化においても同じこと言える。

 

ジェーンスーさんの書籍『生きるとか死ぬとか父親とか』のドラマ化が決定!

発売当時から「絶対ドラマ化する!キャスティング会議しようぜ!」と言っていたが、その企画が実現する前に本当にドラマ化が決まってしまった。

吉田羊さんがスーさんを演じる。

スーさんは宇多丸さんにとって大学の後輩。

前々から知っている宇多丸さんからしてもソックリだという驚きのキャスティング!

宇多丸さん、思わず本名を言いそうになってしまったと言うのだからそのソックリ具合は折り紙つきでしょう。

ドラマは4/9から。

『宇宙なんちゃらこてつくん』も忘れないでね!

 

カルチャーニュース

宇多丸さん:ゴッドファーザーのメイキングの裏話を描く映像作品について。

以前絶版ならがもオススメ本として紹介され、宇多丸さんも入手していた。

スタッフ陣から妨害工作を受け、制作から下ろされそうになったり、面白いエピソードの宝庫。

利権関係が難しいのは分かるが、これを機に復刊しませんか?

 

theriver.jp

www.cinematoday.jp

 

■18:30~18:50頃
「カルチャートーク」→ 道草晴子(漫画家)

新潮社から出演。

小学生からマンガを描き始める。

13歳で受賞、14歳で精神病となり、20歳まで入退院を繰り返して過ごす。

30歳の時に一念発起し漫画家活動!

 

宇多丸さん:前番組で古川さんからオススメされて読んだ本。大ファンに。また、漫画で僕のラジオで語られている所が描写されていて、失礼なことを言っていなかったかと。

 

当初は統合失調症と診断されたが、病院を代えたら発達障害だったことが後に判明する。

 

それまで統合失調症では考えられないような症状も出ていたが、発達障害と判断されたことで腑に落ちる点も。

 

作品の特徴として「ドゥフフ」と笑うキャラクターを挙げる宇多丸さん。

その理由を聞くと、友人から「ドゥフフって笑ってるよ」と言われて気付いたという道草さん。

 

宇多丸さん:道草さんにとってちばてつやさんの存在は?

 

道草さん:漫画家としても好きだけど、「ちばてつや賞」で自分を見付けてくれた存在。

マンガをまた描けるように思っていなかったけど、そんなときも先生のサインが自分を励ましてくれた。

 

先日ちば先生と対談をしたという道草さん。

落ち込んだときの対処法やストーリーの作り方など教えを受ける。

 

宇多丸さん:2作品とも下北沢を描く作品。道草さんにとっての下北沢とは?

 

道草さん:人との距離が近いのが下北沢。

温かみのある街。

 

宇多丸さん:道草さんは直ぐ人と仲良くなりますよね。自覚は?

 

道草さん:人と仲良くなりやすい傾向。人を観察するのが好きだから。

 

宇多丸さん:道草さんが人を避けるために親しみ始めた漫画が自分と他者を結びつけるものになったというのがとても良い。

 

宇多丸さん:これから描いてみたい作品は?

 

道草さん:等身の低い作品だったので頭身高めの作品も描きたい。

5/5〜5/7で絵の個展を開く。

マンガの画とはまた違うので毎日のように描いている。

 

■19:00~19:25頃
「LIVE & DIRECT」→ DJ WILDPARTY

 

■19:45-19:55頃
「新概念提唱型投稿コーナー」→ My Sweet Home(ホーメ)~こんなに嬉しいことはない~

 宇多丸さん:このBGM(井上大輔「めぐりあい」)が案外ツボりましたね。その人にとっては大ごとなんだろうな感が。

今週から良いいいメールがたくさん来ている。人のを聴いて扉が開くこともあるし。

 

ぽんきんさん

普段は真面目に会社勤めをしている自分だが、数年前同僚から「モデルやってみない?」と言われた。同僚の知り合いに男性フッション誌を手がける人がいて、素人モデルを探してるとのこと。

自分は『花恋』のコリドー街の小山田圭吾崩れのようにルックスを武器に人生を切り開いてきたタイプではない。むしろそんなやつがいたら積極的に距離を取りたいと思うタイプ。

最初はドッキリだと思っていたが、フィッティング当日、スタジオには着こなすのが難しそうな服がたくさんハンガーにかかっている。

そしてフィッティング開始。何度も着替え写真を撮るが、スタイリストの顔に笑顔はない。事前にそのスタイリストが「クオリティに厳しくストイックな人」と聴いていた。

似合う服がないことに苛立っているのではないかと思っていたら、スタイリストの方からこんな言葉が。

「ぽんきんさんには、ついついいろんな服を着せたくなっちゃうな……」

自己肯定感がハイパーインフレ。

リアルライフで小山田圭吾崩れがチヤホヤされていても「プロから見れば俺の方が上だから」と思っている。

 

宇多丸さん:これは有頂天になる!ルックスに自信がある方じゃないというところからのこの言葉だから一層。

「ぽんきんさんにはつついいろんな服を着せたくなっちゃうなぁ」。これは舐め回すよな

 

宇垣さん:アガる!しゃぶる!

 

宇多丸さん:しゃぶりつくしよ!

古川さんの「雰囲気ありますよね」に通じる

 

宇垣さん:「おしゃれな顔してますね」、「おしゃれなメイクが似合いますよね」という嬉しい言葉をもらったのを思い出した

 

サーブ900Sさん

1980年代。「夜霧のハウスマヌカン」という曲が世間を騒がせていた頃。

小学生時代、母と同じ美容院で髪を切ってもらっていた。

いつものように母親と入れ違いで髪を切ってもらうと、まさかの刈り上げに……

(宇多丸さん注:ハウスマヌカン的文脈で言うと刈り上げがオシャレの象徴的に流行っていた)

小学生の自分は悩み、翌日「学校に行きたくない」と泣いてしまった。

1980年代の小学生にズル休みの選択肢はなく、父の車で強制的に通学。

周囲からは「かりあげクン」呼ばわり。

当時の小学生に「ニューウェーブ」だのという言葉はない。

帰宅途中、二人連れの高校生のお兄さんとすれ違った。その時かけられた言葉が「あ〜、あの子、キョンキョンみてぇ」

 

宇多丸さん:高校生は「女性で刈り上げ=キョンキョン」という短絡思考でいったのかもしれない。

今考えるとすごい。トップアイドルのキョンキョンが勝手に刈り上げにしてきた

 

宇垣さん:優等生タイプのアイドルに似ていると言われるよりよっぽど嬉しい

 

■20:00~20:45頃
「ビヨンドザカルチャー」→ 今の洋楽シーンがすぐわかる!月刊ミュージックコメンタリー by 高橋芳朗

高橋さん:オバマさんの稼働が本格化したら僕の出番がなくなる……

 

宇多丸さん:そんなに忙しくないはずなんで

 

今日の特集は欧米POPSとK-POPのフェミニズムいついて。

 

東京五輪関連で森元会長の発言に影響を受けた作品でもある。

MAMAMOO「Dingga」

 

宇多丸さん:メッセージ性の表明というのが強く求められている。特に女性は

 

高橋さん:MeToo運動後は特にそれを感じる。

 

テーマ

「LOOKISM」と「BODY POSITIVE」

 

宇垣さん:プラスサイズモデルの活躍などもありましたね

 

高橋さん:17年、モデルの体型を画像加工している場合はその旨を広告状明記していなければ罰金。

 

宇多丸:間違ったロールを押し付けることにあるもんね

 

宇垣さん:パリコレとかも「〇〇kg以上」という制限がついたはず

 

高橋さん:バービー人形にも従来のバービーに加え3つの体系のキャラが加わった。

日本ではラファーファというプラスサイズの方向けファッション誌が登場したり。

 

Lizzo:全ての作品が女性やマイノリティへのエンパワメントソングといえるようなアーティスト。

 

MAMAMOO「RIP」

格好いい!と宇垣さん

 

ジェンダーロール(からの解放)

固定化された性役割からの解放・脱却

 

以前火曜日に紹介した曲が代表的な一曲。

この分野でも代表的アーティストはLizzo。

 

アリアナ・グランデ「NASA」:女性が主体的に恋を楽しむことなど、星をメタファーに語られる曲。ニール・アームストロング

カマラ・ハリスがLizzoの曲と合わせてマイリストに入れている。

 

宇多丸さん:まぁ〜た選挙魔が!

 

高橋さん:大統領の条件は選曲がいいこと?

 

テイラー・スイフト

行き過ぎた男性性を揶揄するようなMVが印象的な曲で宇垣さんもMVを覚えていた。

ドキュメンタリー『ミス・アメリカーナ』も観てみるとこの曲の歌詞がまた重く感じられる。

 

MAMAMOO「Not Shy」

性役割の押し付けなどに対して反抗する曲を作ってきたグループ。

 

失恋

近年欧米の女性アーティストの扱う題材で最も人気かも。

 

宇垣さん:それこそテイラーがよく謳うイメージ。

 

ここの分野にもLizzoが出てくる。

Truth hurts、Dua Lipa……などなど。

 

BLACK PINK/「LOVESIC GIRLS」

宇垣さんが毎朝聴いている曲で「あっ!」と思わず声が。

 

宇多丸さん:「失恋」というテーマで曲を作った時、一昔前では想像もできないような曲調の曲が多い。

 

特集を終えて宇多丸さんまだオバマには座を譲らなくて良いと宇多丸さん。