今夜も18:00から生放送のTBSラジオ「アフター6ジャンクション」。
宇多丸と日比麻音子アナ(水曜パートナー)のコンビで。
ラインナップは…
■18:00~18:30頃
「オープニング」→ 最新カルチャートピックス/フリートーク
チャイニーズマフィアのような龍の模様をあしらった服を着ているという宇多丸さん。
特集に対してのリスナーメールなんかも読んでいきたいと思うので初めて行きます
宇多丸さん:アフター!
日比さん:シックス!
宇多丸さん・日比さん:ジャンクション!
宇多丸さん:石岡瑛子さんの回顧展が以前開催されていたと放送したが、回顧展で大ファンになってしまった。
3/27に「スイッチブックレビュー」というイベントでトークセッションが開催されますよ、とリマインド。
■18:30~18:50頃
「カルチャートーク」→ 北京の最新音楽シーン事情 by 菅原慎一
■19:00~19:25頃
「LIVE & DIRECT」→ ARASHI DJ MIX 2015~2014 by DJ嵐波レイ
■19:45-19:55頃
新概念提唱型投稿コーナー → シアター・一期一会
■20:00~20:45頃
「ビヨンド・ザ・カルチャー」→ ストップモーションアニメの逆襲 by 伊藤有壱 with 見里朝希(PUI PUI モルカー) & 堀貴秀(JUNK HEAD)
見里監督は伊藤先生の大学院のゼミの教え子。
大学院時代、モルモットでストップモーションアニメを作ろうとしたら教授陣から大反対。
それが大学一年生の頃で、大学二年生の頃はモルカーの原案は出来ていた。
アニメ会社からオリジナルキャラクターを持つアニメーション作品の制作を依頼され、5案程提出した際の一つにモルカーを混ぜ込んだところ採用された。
お姉さまがモルモットを飼っていて、魅力に惹かれた。
車の渋滞はイライラするものだが、目の前に並ぶ車のテールがモルモットのお尻だったらイライラも解消されるのでは?という着想が出発点。
伊藤さん:カメラを第二の主人公にしたような大胆なカメラワークが非常に魅力的な作品。
宇多丸さん:羊毛フェルトという素材選びの時点で勝利したようなところがありますよね
見里さん:モルモットはピタリと停止している瞬間が無いくらい常に体の何処かが動いている動物。
アニメーション作品にしたときに面白いと感じた。
伊藤さん:カメラワークが非常に素晴らしい。
徐々にカメラを高くしていくという、作り手からしたらまずやらない手法が使われている。
世代交代の波を感じた。
宇多丸さん:カメラが動くのに加えてアクションシーン、何と言っても皆が度肝を抜かれたのは爆発。
朝の二分半で「こんな良い物が観られた」というお得感があるのが、ヒットの要因だと思う。
伊藤さん:爆発心の作りなど、若者しか作れない作品!
宇多丸さん:海外への広がりを見せたのはセリフ無しというところも功を奏していると感じる
見里さん:モルモットのプイプイを皆に聞かせたかったから声は使わなかった。
(この時点で20:30!時間が足りない!)
日比さん:モルカーのBlu-ray発売が決定!
コメンタリー等収録されてます。
『進撃の巨人』で知られるWIT STUDIOに見里さん主導の新部門設立!
宇多丸さん:ここで世界初出し情報!
見里監督の新作作品『キャンディカリエス』本日より公開!ウィットスタジオにて!
見里さん:口の中の虫歯がもしも人間だったら、というストーリー。
素材は羊毛フェルトではなくプラ板作品。
宇多丸さん:プラ板という素材も珍しいですよね、伊藤さん?
伊藤さん:誰もやってないと思います。
一年時にモルモットの作品を否定されて作った作品がプラ板作品だったので、そこに帰ってきた。
お知らせ
伊藤さん:日本のパペットアニメ界の重鎮も忘れちゃいけない。
「川本喜八郎+岡本忠成 パペットアニメーショウ2020」が今月28日まで!
宇多丸さん:えぇ〜!もうすぐ終わっちゃうじゃ無いですか!
伊藤さん:「広島国際アニメーションフェスティバル」は世界四大映画祭として知られているが、2021年を最後に現体制での開催が最後に……
伊藤さんは去年こちらの審査員を務めた。
チェコのダイアカスチバさんの『Daughter』という作品が昨年のグランプリ作品。
見里君も「適わない」という程の作品です
アニータキル監督の“Mother didn't know”も以前広島でグランプリ。
こちらも素晴らしいのでググッてほしい。配信元は決まってないがトレイラーは観られる。
続いては宇多丸さんも「ヤベェのが来た」と絶賛の『ジャンクヘッド』の堀監督がリモート出演。
伊藤さん:ギレルモ・デル・トロが「素晴らしい」と絶賛。生殖能力を失い世界の人口が激減した世界。
全ての予想を裏切ってくれた作品。
宇多丸さん:掘りさんこれ、信じがたいけど独学で一人で作られたと。蛮勇ですよねこれ
堀さん:そうですね。絵や彫刻などを以前作っていたが、離脱。
映画も好きで撮りたいと思っていた。PCが技術向上をしたことで「じゃあ作ってみようか」と思えた。
宇多丸さん:深海監督が『ほしのこえ』を一人で作ったと言うのも後押しになったとか。
堀さん:CGはソフトの使い方を覚えなきゃならなくて大変そうだからストップモーションで作り始めたが、大変だった
宇多丸さん:飛び込んでから学ぶ感じ
堀さん:美術制作などはやっていたので「出来る」という自身はあった
宇多丸さん:最後に制作現場が出て来るけどかなりセット全体が大きいですよね?
堀さん:1/6サイズです。世界では標準サイズ。リアリティのある造形をしようとするとこのサイズが必要になる。
冒頭30分で4年、残りの長編部分制作に3年。
宇多丸さん:長編部分の方が早くなっているのは「慣れた」から?
堀さん:出資してくれる人が出てきてスタッフを雇えたから
宇多丸さん:出自もかなり破格じゃないですか?
伊藤さん:アメリカ人の来歴を追っているように気がして日本人の来歴を聞いているような気がしない。
作品世界の広さが果てしない。
宇多丸さん:作品を観て終えても底知れない感じがする
伊藤さん:制作現場にカニが出たとか?
堀さん:ひどい制作環境なので、ごきぶりホイホイにカニが掛かっていた笑
宇多丸さん:これだけグロテスクでダークな作品なのにギャグが冴えているのが良かった。途轍もないスケールの作品!
日比さん:今週金曜日26日から映画公開。監督舞台挨拶もあるのでHPチェック!
伊藤さん:東京芸大大学院、先日卒業した学生三人の映像作品も観られます!
宇多丸さん:今日は凄く貴重な話とワクワクする話を聴けました。伊藤さんありがとうございました!