映文計

映画と文房具と時計、好きなものから1文字ずつもらって「映文計」。映画のことを中心に日々綴っていきます。

4/26(月)アトロク

■18:00~18:30頃
「オープニング」→ 最新カルチャートピックス/番組への素朴な疑問

ノマドの窓さん

メラニーさんを知ってアカデミー予想を始めた。新たな趣味が見付かって嬉しい。

映画ファンは昔から楽しんでいた?

宇多丸さんの記憶に残っているアカデミー賞は?

 

宇多丸さん:映画ファンは前からなんじゃない?

幼少期、金曜日の朝刊には週末公開の映画が掲載されていた。そこに「アカデミー賞○部門受賞!」と言う文字が大きく躍っていた記憶がある。

 

各メディアでは「アンソニー・ホプキンスが主演男優賞!」と驚きをもって報じられていたが、メラニーさんの予想ではアンソニーも有力視されていた。

我々としては「あ〜なるほど」と。

今年のメラニーさんの予想は1部門減って17部門。

 

<「アフター」の口火を切るタイミングで事故が発生。「リモートだから」と理由を述べるクマス笑>

クマス:アフター!

宇多丸さん:シックス!

クマス・宇多丸さん:ジャンクション!!

 

宇多丸さん:土曜日日比谷の野外音楽堂で行われたCreepy Nutsのイベントで久々にライムスターとしてライブしてきた。

ほかにも話すことはあるが……

4/28、明後日MTVアンプラグドで放送された番組のパッケージ版が発売!

 

アンプラグドはロックバンドだと引き算的な演奏になりがち。

もともと2MC1DJというミニマムな厚生の我々は逆転の発想で大所帯バンドとして新編成でストリングスのカルテットを加えて演奏!

今週の番組では毎日この円盤に収録されている楽曲を流していく。

「ザ・サウナ」

 

サウナーでもあるバンマスの竹内さん曰く、この曲に欠けているのはサウナにおける「水風呂」の涼の要素、ということで涼しさを感じるアレンジに。


■18:30~18:50頃
「カルチャートーク」→ 飯塚克味(映画ライター/GWおすすめ映画ソフト)

『ワンダーウーマン1984』

3D対応ソフトも発売。最近3Dソフトを発売する作品が減っているので再生環境を持っている人は是非。

 

『ガメラ 4KHD』

宇多丸さんも絶賛。上映当時は「画が暗意見のあった箇所もハッキリ観られる。

 

『82年生まれキム・ジヨン』

特典は大人しめだが、パッケージに拘りが詰まっている。

 

これから発売

『ソウルフル・ワールド』

Disney+が今一つな配信条件なので、フルスペックで楽しめる円盤で是非。ホームシアターを実現している人はその魅力がより伝わるはず。

 

『アルフレッド・ヒッチコック クラシックス・ コレクション』

『サイコ』は特別編集版が国内初登場。

サイコは何度も観て作品のリズムが身体化している人が多いはずなので、何処が追加シーンなのかかなり分かりやすい。

 

■19:00~19:25頃
「LIVE & DIRECT」→ tofubeats(DJ/プロデューサー)

 

 

■19:40~19:55頃
「新概念提唱型投稿コーナー」枠→ イキり・ゲンドウ

 

■20:00~20:45頃
「ビヨンドザカルチャー」→ U-NEXTがまたやってくれたぜ!HBO作品が見放題で独占配信されている今だからこそHBOがドラマの進化に何をもたらしたのか考える by池田敏(海外ドラマ評論家)

HBOの進化の歴史はそのままアメリカテレビドラマの歴史!

アメリカドラマ史をどのようにHBOが切り拓いてきたのかを取り上げる特集!

 

池田さん:最近HBOが本気出してる。

 

宇多丸さん:いつの間にか「HBO」を知ってしまっていたが、今回は改めてHBOとは何かを寄り詳しく知るきっかけに。

今後もHBO作品紹介すると思うのでこの機会に是非!

 

HBO誕生期

アメリカテレビ界のキング・オブ・ザ・キング。

音楽、スポーツ、スタンダップコメディなど、選りすぐりの物が集まってくる。

オリジナルドラマは最初は少なかった。

1990年代『セックス・アンド・ザ・シティ』から力を入れ始め、賞レースでも上位入り。最近は『ゲーム・オブ・スローンズ』!

アメリカは国土が広く地上波テレビが全土に映りきらず、ケーブルテレビが普及。

専門性の高いチャンネルが多く誕生した。

ケーブルテレビ会社出現期のアメリカは専門性が高まる。

地上波テレビがスーパーマーケット、ケーブルテレビは専門店の集まったショッピングモール、HBOはその中の高級店。

1972年の設立。

HBOは地上波がやらないものを放送する局だった。

アメリカも当初は「テレビは無料で観るもの」というスタンスで当初苦戦。

HBOは有料チャンネルの中でも高めの価格設定。

HBOはHome Box Officeの略。「自宅を映画館に」というような考えの基勢力を強めていった。

 

HBO進化期

1980年代、全米ケーブルテレビの多チャンネル化が激化。

同一ジャンル内で競合するように。

各チャンネル「うちのチャンネル独占!」という番組の独占色を強めていく。

そして1990年代。1997年に日本の映倫に近い仕組みが発生。(ペアレンタルアイデンティティ)

「この番組は暴力的です」「性的です」ということを謳う必要あり。

一方、「最初にエクスキューズされあれば地上波では許されない過激な放送が可能」というようになり、大人向けに特化したドラマを生み出していく。

『OZ/』オズ……舞台は刑務所。

刑務所内でのサバイバルを描く。暴力、同性愛など当時のテレビのNG要素をバンバン打ち出す。

翌年に放送開始されたのが『セックス・アンド・ザ・シティ』。下ネタがドッサリのドラマ。

女性の本音を描いたドラマがフルスロットルで出て来た。

『ザ・ソプラノズ』という男性向けドラマが99年にスタート。U-NEXTでは明後日から放送開始。

この三作が初期HBOの3傑作。

また、HBOは映画にフォーカスしたチャンネルのため、長時間のイベント性の高い番組もエミー賞に。

『バンド・オブ・ブラザース』はスピルバーグを招いて作らせたドラマ作品。

賞レースを席巻。

 

宇多丸さん:僕も「これちゃんとみなきゃダメなやつじゃん」と感じた。

スピルバーグが本気で取り組んでいるから。

 

池田さん:ちなみに後にスピルバーグは『ザ・パシフィック』という太平洋戦争を描いたドラマを作った。

 

この頃、世界中で「多チャンネル」化が進む。

それまでのアメリカのドラマは国内で全てを回収するスキームだったが、世界で多チャンネル化が進んだことで、「ドラマを世界に売る=世界市場から制作費を回収する」というスキームが確率。

ほか『フロムジアース/人類月に立つ』など。

HBOの大人向けドラマの成功により、他のチャンネルも「HBOが成功してるんだから俺たちも!」と各局力を入れ出す。

風雲児であり革命児だった。

 

HBO成熟期

テレビドラマのクオリティを映画に負けないレベルに引き上げたHBO。

映画界の大物達も「HBOならやる」と言い始める。

21世紀頭には面子も出揃う。

『エンジェルス・イン・アメリカ』

もともと戯曲があったものを『卒業』のマイク・ニコルズが映像化。

お利口さん向けのドラマではあるが、LGBTという言葉がなかった時代に作られたHBOでなければ作れなかったドラマ。

 

『ローマ』

『グラディエーター』後、『300』前。

ジョン・ウィリアムスが制作に入っている。

 

宇多丸さん:ハリウッドで大作作れない人がドラマにはいってきてるんですね

 

池田さん:イタリアのチネチッタで撮っているんですよ

 

宇多丸さん:『テルマエ・ロマエ』がこのセットを借りて撮ってるんですよね

 

『ボードウォーク・イン・エンパイア』

ギャングドラマを撮らせたら右に出る者はいない。

若き日のカポネが出てくる作品。

 

『トゥルー・ディテクティブ』

マシュー・マコノヒー出演。

キャリー・ジョージ・フクナガさんが監督。最新作007の監督。

S3までの作品。マハーシャラ・アリが3時代を演じ分けていて必見。

映画の合間に出ている。

 

宇多丸さん:ハリウッドで70年代らしい渋いバディものってなかなか撮られないからこそドラマで観られるのは嬉しい!

007の公開が遅れている内に是非!

 

池田さん:あとは『ゲーム・オブ・スローンズ』。

00年代はハリポタ、ロード・オブ・ザ・リング。

このロード・オブ・ザ・リングをより過激にした感じ。

 

宇多丸さん:各作品で「ダース・ベイダーが〜〜」と引用されるくらい当たり前にGOTが引用される時代に来ている

 

池田さん:GOTの影響でドラマシーンでファンタジーものが増えている。時代の流れを決定的なものにした

 

宇多丸さん:バイオレンスとセックス描写がギョッとするくらいのものがある。

 

池田さん:色々挙げすぎて訳分かんなくなってきたけど、これらが一つの局から生み出されている。

色々なドラマ企画を見ていると「HBOではNGでした」というような一言が添えられている物が増えてきた。

企画を立てる側にとってHBOがファーストチョイスになっている。

 

HBO安定期

宇多丸さん:込められた作品にこめられた現実に存在する問題へのメッセージも凄い。

 

池田さん:安定しながらも進化を止めていない。

HBOは2015年に動画配信サービスを始めた。「HBO NOW」。これを昨年「HBO MAX」に名称を改めた。

昨年から話題を呼んでいる。

HBO MAXは過去のHBOドラマ作品を流せるのが強み。

 

『ビッグ・リトル・ライブ』

キャストが超豪華。シーズンによってはメリル・ストリープがレギュラー出演していたり。

 

宇多丸さん:ダークホームドラマの新たな傑作。

一話から超掴まれるのでオススメ。

 

池田さん:『ウエストワールド』

マイケル・クライトンの映画が原作だがスケールが違いすぎる。

人間と人方ロボットの境界が曖昧になった世界。

西部劇チックなストーリーからS2では日本ライクな世界観に??!!

 

宇多丸さん:もとの映画の認識しか無い人にとってはとんでもないところに物語が広がっている。

 

池田さん:それでいてハリウッド映画ファンには絶対楽しめる!

あとは『ウォッチメン』。

 

宇多丸さん:このタイミングで見ない手は無いよ!

 

池田さん:S1で終了?

GWで観終わる量。

 

宇多丸さん:独自路線で広げるにはハードルの高い原作を、BLMのこの時代に描くならこれしかない!という最高の一作。

 

池田さん:19年の作品なのでちょっと現実よりも早いんですよね。あとは『チェルノブイリ』。

 

宇多丸さん:組織から味わう理不尽さね〜

 

クマス:去年の外出自粛期間に見て理不尽さに震えた

 

池田さん:何が何でも観てくれという感じ。

あとは町山さんが勧めた『ラヴクラフト・カントリー』。

ファンタジー的な物だがアメリカに重なるものがあり面白い。

 

宇多丸さん:ラヴクラフトという差別的な視点が作品に入っている原作者の作品を今アレンジするならこうなるよなという視点が入っていて素晴らしい。

 

池田さん:キングオブキングとしてジャンルに囚われないシリーズ展開。

『ある家族の肖像』、『ペリーメイスン』などほかにも素晴らしい作品目白押し。

 

宇多丸さん:『ある家族の肖像』のマーク・ラファロの一人二役の演技が凄かった。

数か月かけて体型変化を来しているので、池田さんは気付かなかった。

 

お知らせ

WOWOWのアカデミー賞の中継の手伝いを続けてきた。

今回が20回目。今朝生放送を終えてきた。

こう言う進行だと聞いていても画を観てみないと全然分からないことが……

宇垣さんも頑張ってましたよ!

日系エンタの海外ドラマ特集号にへ寄稿してます!

 

 

ラジオ先生への質問。

カルチャー先生への質問募集。

明日は映画先生。

 

「ザ・サウナ」への感想

トムソーヤは寒そーやさん

発売前に流しちゃって良いの?

毎日流して売り上げに影響しないかと心配。

 

宇多丸さん:K-POPに習って、知ってもらうのが大前提と思い流した。

何度聞いても摩耗しないようなパフォーマンスになっていると思っているからこそ流してる!