一ヶ月以上更新が開いてしまった。
宣言もせずに始めていた毎日のアトロク放送内容聴取録をやめました。
今までコロナによる業績不振もあって残業が絶対できないお達しが会社から出ていたものの、ちょっと仕事が忙しくなってアトロク開始時間にラジオを聴き始められなくなったから。
あとは趣味が忙しくてPC開いてブログを書くということが全然出来てなかったというのもその理由の一つ。
映画観たりとかカルチャー摂取は続けてるんだけどね。
言い訳ついでに文房具ネタを更新。
何ヶ月も前に「ジェットストリームエッジに3色タイプ出たんかい!」と思ったものの買わずにスルーしていたんだけど、この度購入。
金沢に買い物に行ったら駅直結のフォーラスという駅ビルの書店が閉店するということで半額セールを行っていたので。
ワイヤークリップの形状からこのモデルがエッジシリーズの一群に属していることが一目で分かる。
中心を外れた所からペン先が飛び出す面白い機構を備えているのが特徴。
これは「ペン軸の外周に沿ってノック部が配置されているためリフィルが斜めに押し出される」という従来のノック式多色ペンの構造的な弱点を補う機構で、回転繰り出し式ボディにおいて常にワイヤークリップ面に来たリフィルがまっすぐ押し出されるという特徴を持つ。
uniでは過去プライムシリーズでこの機構を採用したモデルはなかったので、この辺りは「筆記時に生じるリフィルのブレ」に注目して文房具界に一種のパラダイムシフトをもたらしたゼブラのブレンへの対抗意識めいた意識も働いているのかなと思う。
ブレンの登場以来筆記時のペン先のコンディションへの注目が高まっているので、そんなシーンに対して「リフィルがまっすぐ出て来る」というのは一つのアピールポイントになるだろうから。
それにしても、今回このペンを買った書店と言うのが金沢の駅ビル・金沢フォーラスに入っている未来屋書店なんだけど、北陸の雄・金沢の中心駅直結ビルかつイオンという巨大資本が背景にある未来屋書店の閉店ってインパクトが凄いな……
結局実現する前に地方都市に転勤してしまったんだけど、都内勤務をしていた頃は実家暮らしで、一人暮らしをしようと都内で何処を最寄り駅にしようか真剣に考えたこともあった。
幸い営業職で各駅に得意先があったので、行く先々で「この辺りは生活しやすそうだぞ」などと考えて得意先を目指して歩くのは楽しかった。その時、僕が重視していた項目の一つが「駅周辺や生活圏内に書店があるか」だったりした。
まぁ当時は実家から都内の勤め先まで片道ニ時間以上かけて通勤していて、その車内で多いときは月に10冊本を読んでいたので人生に於いて最も切実に書店を希求していたからと言うのはあるんだけど。
今はそれ程本は読まなくなったけど、それでも健康で文化的な最低限度の生活を送るに当たって書店は欠かせない存在だと思う。
「今は電子書籍があるじゃん」という意見もあるかも知れないけど、僕は選択肢の豊富さこそが文化の豊かさそのものとだ思うので、「生活圏内に書店がないから電子書籍を選ばざるを得ない」という環境は受け入れがたい。
書店があり、本を買うと言う選択肢がある。その中で「利便性から電気書籍を選ぶ」、「本の質感や手触り、臭いが好きだから紙の本を買う」という選択をする。
これこそが文化的な豊かさだと思うのだ。
僕は別に金沢に詳しいわけではないので、フォーラスから書店がなくなっても他に駅周辺に書店はあるのかも知れない。
例えそうだとしても北陸で一番大きな都市の、一番大きな駅に一番近い書店が姿を消すと言うことのインパクトは大きいよなぁと思わざるを得ない。
「あそこが撤退したんだからウチも……」という選択をする書店が後に続かないとも限らないし……
そういえば以前「文房具まとめ買い」というエントリを投稿した時も書店が閉店することをきっかけに文房具をまとめて買ったんだった。
eibunkeicinemafreak.hateblo.jp
この時もたまたま数日中にイオン店内から書店が消えるという事態に遭遇した。
ブックストア・クライシスは僕らが思う以上に足元まで迫ってきているのかもしれない。