映文計

映画と文房具と時計、好きなものから1文字ずつもらって「映文計」。映画のことを中心に日々綴っていきます。

11/10(水) アトロク秋の推薦図書月間2021

11/10(水)

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18:30〜  太台本屋(タイタイブックス)三浦裕子さんの推薦図書

台湾のイケてる本を日本に紹介するタイタイブックス店員・翻訳家の三浦裕子さん。

 

宇多丸さん:以前紹介いただいたプロレス小説『リングサイド』(著:林育徳/訳:三浦裕子)素晴らしかったです。

橋本プロデューサーも大興奮でした。

 

 

太台本屋(タイタイブックス)三浦裕子さん……台湾を初めとした中国語圏のカルチャーウォッチャー。

大手出版社で15年間国際版権業務部門で10,000以上のコミックスと500以上の書籍の翻訳に携わる。

 

宇多丸さん:日本で話題になった台湾本は大体タイタイブックスさん絡みじゃないですか?

 

三浦さん:そこまででは無いと思いますけど……笑

今年台湾の書籍が日本で翻訳されたのが約20点。その内タイタイブックスが出版社に紹介したのが11点。

今年の刊行物としては探偵物『台北プライベートアイ』(紀 蔚然 (著), 舩山 むつみ (翻訳))、台湾版リングと呼ばれるホラーミステリー『ブラックノイズ 荒聞』(張 渝歌 (著), 倉本 知明 (翻訳))、台湾ローカル美食の散文『味の台湾』(焦桐 (著), 川浩二 (翻訳) )、12月刊行予定『台湾レトロ建築さんぽ 鉄窓花を探して』(辛 永勝、楊 朝景(著),小栗 山智(翻訳))など。

 

 

台湾では本を原作とするドラマが話題。

本日紹介予定の呉明益さんの『歩道橋の魔術師』など。

日本で「台湾の面白い小説」というイメージを植え付けたのはこの一冊だろう。

ドラマは6億円の巨費を投じて作られており、「皆の記憶の中にはあるけど記録にはあまり残されていない」という建築物、"中華商場”を一般の人から集めた写真を元に完全再現したことが話題に。台湾ではNetflixでも鑑賞することが出来る。

 

入魂の一冊の紹介

 

現代台湾文学を代表する作家の最新作。

自然との関係から人間の精神の進化を考える『雨の島』著:呉明益/訳:及川茜

 
 
 
 
 
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本国では2011年発売。日本では本年、五冊発売された(刊行済みの本の文庫本化を含む)。

短編集の中で各作品の登場人物に繋がりが見られる。

原書のデザインをそのまま日本版に使っている。表紙のデザインも呉さん自ら行った。

『リングサイド』の原作者は呉さんの教え子。

 

『雨の島』は読んでいて五十嵐大介さんの漫画作品を思い出させる。

 

台湾は二度言ったことがあるけどとても良い国なので、コロナが収まって自由に海外と行き来ができるようになったらまた行きたい。以前からアトロクでカルチャー感度が非常に高い国であることは分かっていたけど、20時台の特集で台湾映画についても触れることができ、ますます台湾に興味が湧いた1日だった。