映文計

映画と文房具と時計、好きなものから1文字ずつもらって「映文計」。映画のことを中心に日々綴っていきます。

腕時計のベルト?ブレス?バンド?ストラップ?

以前のNATOストラップの記事で言及した時計の「ベルト」に該当する部位の別称。

 

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「メタルブレス」とは言うけど「ラバーブレス」と言う例は少ないとか、「革ベルト」とは言うけど「メタルベルト」とは呼ばないよなぁとか、材質によってそのあとに結びつく“ベルト”部分の名称が、ある程度固定化されていることに気付いた。

 

そんな訳で各素材とベルト部分の呼称の組合せについて、◎/○/△/×の順で耳菜染みの有無を評価したい。

 

※ブレス=ブレスレットの略

【皮革】革○○

◎「革ベルト」:革に関しては最も一般的な呼称のように感じる

△「革バンド」:聞かないことも無いけど、ちょっとオジさん臭い呼び名に聞こえる

×「革ストラップ」:殆ど聞かない

△「革ブレス」:そう呼称する人もいるが、一般的ではないと感じる

 

【樹脂】ラバー○○

○「ラバーベルト」:まぁ聞く

◎「ラバーバンド」:一番聞く。「革バンド」と違いオジさん臭くはない

△「ラバーストラップ」:余り聞かないけど、「革ストラップ」よりは耳馴染みがある

×「ラバーブレス」:聞かない

 

【繊維①】ナイロン○○

◎「ナイロンベルト」:よく聞く

○「ナイロンバンド」:まぁ聞く。オジさん臭さはない。

△「ナイロンストラップ」:稀に聞くが「ベルト」「バンド」の方が優勢なイメージ

×「ナイロンブレス」:聞かない

 

【繊維②】NATO○○

◎「NATOベルト」:一般的

○「NATOバンド」:まぁ言うでしょう

◎「NATOストラップ」:NATO専用の呼称なのかと勘違いするくらいフィットする

△「NATOブレス」:あまり聞かない

 

【金属】メタル○○

△「メタルベルト」:殆ど聞かない

○「メタルバンド」:まぁ聞く……かなぁ?音楽と話題がクロスする際は注意

×「メタルストラップ」:聞いたことない

◎「メタルブレス」:メタル専用機かと思うくらい“ブレス”がフィットする

 

 

とまぁこんな感じで「この素材にはこの組み合わせ」を列挙してみた。

人によっては「ナイロンブレスって呼ぶよ」と言う人もいるだろうし、あくまでこれは僕の言語感覚による主観的なものであると捉えていただきたい。

 

ここからは各単語の持つ意味から、なぜこれらの言葉の組合せが一般的なのか(或いは一般的では無いのか)を考えてみたい。

 

ベルト

“ベルト”は「帯状のもの」を指す単語なので、対象範囲が広い。

「革ベルト」、「ナイロンベルト」、「ラバーベルト」、「NATOベルト」……とあらゆる素材にマッチするのも頷ける。

 

バンド

“バンド”も似たような感じで「紐状のもの」という意味を持つ。他にも「物を固定させるもの」という意味があるようだ。

ただし、「紐状のもの」ということなので、原語的には「帯状のもの」を指す“ベルト”よりも細いものを表す単語であることがわかる。

 

ストラップ

“ストラップ”は「(布や革などの)ひも状の(幅が狭い)バンド」とある。

モロに「幅が狭い“バンド”」と言及されているだけあって両者の違いは明確だ。

 

これにより、前出の3つの単語の指し示す“太さ”の違いが読み解ける。

すなわち、ベルト(帯状)>バンド(紐状)>ストラップ(細い紐状) という相関関係である。

 

ブレス(=ブレスレット)

“ブレス”は“ブレスレット”の略称。

ブレスレットは当然「手首や腕に着ける装飾品。腕輪」を意味する単語。

“ブレス”を「メタル専用機」と前述したが、“ブレス”が「帯状のもの」「紐状のもの」を指す前出の三単語と一線を画すような印象を受けるのは、単語の出自がそもそも違うからだろう。

 

女性向けの時計には鼈甲っぽいルックのモデルもあるが、これは“鼈甲ブレス”と呼びたくなる。

ケースを除いた部位だけで「腕輪」に見えることがその理由だろう。

鼈甲ブレスは女性向けのモデルや、ファッションブランドの時計に多い反面、時計ブランドでの展開は稀

 

 

この記事では「ブレスレットは、コマという小さなピースをつないだタイプ。」という記述も見られる。

これを信じるなら、メタルや鼈甲に「ブレス」という言葉をあてがいたくなるのも分かる。

翻って、一枚の皮革や一本の繊維で構成されるものに対して「ブレス」という単語を用いることが稀なことの説明もつく。

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あとがき(という名の関係のない話)

そう言えば最近は時計シーンを追うことも余りしなくなってしまったが、インスタで広告が回ってきてこんなコラボがあることを知った。

何これメッチャ良いじゃん……

beprice.jp

全然手に入らないみたいだけど、これは欲しいぞ。

 

この記事は映画館からの帰りに書いているんだけど、映画を観たあとに百貨店の時計売り場を覗いてきた。

オールコートマンツーかと言いたくなるくらいエゲツナイレベルで店員がマンマークして来たのだが、海外ブランドは年内で既に二度の値上げをしており、7月末から8月に三度目の値上げに踏み切るようだと聞かされた。

 

年始の値上げは原材料高騰によるものらしいが、7月後半以降の値上げは円安が原因とのこと。

「だから今が買い時ですよ!」、というセールストークな訳だが、このまま値上がりし続けたらどんどん舶来時計が遠いものになっちまうぜ……

 

ちゃん嫁と僕の時計。以前革ベルトのものも持っていたが、今はお互い使っていない。僕はApple Watchを購入して以来Apple Watchしか着けていないな……