深田晃司監督作『 LOVE LIFE』 森崎ウィンさんが声の出演あり。その役がラジオパーソナリティであり、大変重要な役。
森崎さんがやっているラジオを聴いた深田監督から声がかかり、出演が決まったとのこと。
「森崎ウィンさんのファンとしても“深田監督、分かってる!”と思った」と宇多丸さん。
宇多丸さん:日頃から本は読みますか?
森崎さん:ハマると一気に読んでしまうが、常に何かを読んでいる、と言うタイプでは無いです
宇多丸さん:本を読むのはどんな時が多いですか?
森崎さん:現場の待ち時間など。敢えて台本から離れてリフレッシュしたいとき。
家ではアニメばかり観ていて読むことがない。
推理系、ミステリ系が好き。重めのものは耐えられないかも。
入魂の一冊
インテリアの旅物語り
南村 弾『INSPIRATIONS 南村弾がデザインするインテリアテキスタイル』
宇多丸さんよる概要紹概要紹介
テキスタイルデザイナーの南村 弾さん初のデザインブック。
毎年ドイツフランクフルトで開催されるホームテキスタイル見本市Heimt(ハイムテキスタイル)においてトレンドを提案する「トレンドセッター」にアジア人として初めて選出されるなど、世界をリードするテキスタイルの大家。
NHK の「世界は欲しい物に溢れている」という番組の生ナレーションショーで南村さんと直接会う機会があった。
南村さんは布を買うバイヤー。
番組で出会った南村さんから自身の書籍を貰い、読んでみるとワクワクした。
その後アトロクから声がかかったため、「これを紹介しよう!」と思い至った。
宇多丸さん:森崎さんは以前からテキスタイルに興味はありましたか?
森崎さん:正直、無かった。しかし、この本を読んでいると旅をしているような感覚を得られ、自分のリビングを少し変えてみようかなと思うに至った。自分が一番落ち着く場所であるリビングが、少し枠が広がったような感覚
宇多丸さん:気に入った写真などありますか?
森崎さん:ヨガのポーズをデザイン化したページが良かった。
布の上にデザインとして落とし込むと非常に面白く見える
宇多丸さん:人が幾何学模様のようになっていて「チェック柄?……いや、よく見たら人だわ!」みたいな。面白いですね。
森崎さん:紙までこだわっている。
薄手の紙で市場の写真が透けて見えたり
宇多丸さん:一つ一つは何の変哲もない模様や色でも、全体としてニュアンスを出し始めるのが面白い。
写真だけでなく随所に南村さんの言葉が付記されているのも良いですね
森崎さん:そうなんです。スイスの医師にして錬金術師であるパラケルススの言葉を引用している。
「あらゆるものは毒であり、毒のないものは存在しない。あらゆるものが毒になるか薬になるかは、その容量次第である。」
この言葉が好き。薔薇ですらトゲがある。
毒のある物だからこそ、使い方によって毒になったり薬になったりする。
宇多丸さん:クリエイターとして、人の心を揺るがす何か、安定させない何か、世の中を乱す何かが必要。
しかし、それもただグチャグチャにすれば良いわけでは無く、バランスが重要。
別のページで南村さんが「日本人はバランスを尊ぶが、それは正しい。全ては全体のバランスなのだ」と書いている。
あらゆることに通じる。
(森崎さんの引用した部分の)対になっている。
また、森崎さんの表現していることの本質でもあると思う。
森崎さん:仰るとおりだと思います
宇多丸さん:哲学的なところにも行くし、単純に目で見て楽しい、「アイキャンディ」な一冊でもある。
要所要所違う紙を採用したり、本として非常に良い。
森崎さん:この本を作っている南村さんに会いたかった
宇多丸さん:テキスタイルは表面的な色相だけでなく、素材感が大切。故に本の装丁にこだわらないわけがないすでよね
森崎さん:なるほど……だから紙にこだわっているんでしょうね
宇多丸さん:テキスタイルに意識的にこだわっていたわけではなかったが、この本で見方が変わりました
森崎さん:イエーイ!
宇多丸さん:他の誰とも違う観点で良かったです!「特集に活かせるかな?」何て考えちゃいました!
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森崎ウィンさんは19時台のライブコーナーにも出演。
以前からメッチャファンだったんだけど、今回のライブは最高過ぎた……
1週間で聞けなくなってしまうので、絶対radikoで聴いて欲しい!
【前回】
eibunkeicinemafreak.hateblo.jp
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