映文計

映画と文房具と時計、好きなものから1文字ずつもらって「映文計」。映画のことを中心に日々綴っていきます。

11/17(木)アトロク秋の推薦図書月間2022⑩ 宇内 梨沙 さん

先日のBLUE NOTE TOKYOでのライムスターライブを鑑賞した宇内さん。

その時の様子に関するオープニングトークから。

 

宇内さんが来週リフレッシュ休暇によりお休みと言うことで、他のパートナーに先駆けて入魂の一冊を紹介。

 

『これからの男の子たちへ: 「男らしさ」から自由になるためのレッスン』

 

宇内さん:結構ジェンダー論が好き。

フェミニズムの本も結構読む。

男女間の差による炎上はネットで話題になり、ネットメディアで扱われることはあるが、テレビなどのマスメディアでは取り上げられないことが多い。

 

女性の方がマイノリティだから女性の意見を伝えることが多いが、男性にも押し付けられたジェンダーもある。

 

宇多丸さん:「男らしさ」とかね

 

宇内さん:まさしく。タイトルに謳われているとおりですね。

 

筆者の太田さんは二人のお子さんがいる。中学生と小学生の男の子二人。

子育ての中で気付くことが沢山ある。

周囲から「男らしさ」を押し付けられていると気付く。

例えば『鬼滅の刃』。『鬼滅の刃』が悪いわけではないが、同作で主人公の炭治郎に「男だから堪えろ」という旨のセリフがある

 

宇多丸さん:大正時代であるが故の価値観なんだろうけど、子供は相対化できないもんね

 

宇内さん:男性も男性社会の価値観を悪意無く押し付けられている。

また、「女の子向け」、「男の子向け」のおもちゃの宣伝も悪いわけではないが、そういった「〇〇向け」という分類も現実として存在している。

しかし逐一「男の子でも好きになって良いんだよ」という必要がある。

 

女性を性的に描くコンテンツもそれ自体は悪では無い。

悪いのは、それを現実として間違って受け入れてしまうこと。

「これは創作物であって現実とは違う」としっかり教えていくべきもの。

性教育を避けずに向かい合っていくことが必要なのではないか。

男女間の対立を生むような本では無く、「これからの男の子達にはこんな希望があるんだ」と思える本。

女性から押しつけられて読むのではなく、男性学などに興味がある人は男性でも是非読んでみて欲しい。

 

宇多丸さん:先日ニュースで男女一緒に踏み込んだ性教育をしたところ、男子の側も「今まで全くわかってなかった」と認識が変わったという報道を観た。

宇内さんの言うとおり希望が持てるものだった。

 

宇内さん:学校教育も変わってきている。誰もが価値観を完全に変えることは難しい。私自身、価値観を完全に変えることは出来ないけど、読めば少しでも変わるはず。

 

宇多丸さん:荻上チキさんも「20世紀のリベラル派議員よりも今の自民党議員の方が(ジェンダー認識などの点で)マシだ」という旨を以前言っていた。社会は少しずつだけどよくなっているはず。

 

宇内さん:二次創作物で異常に女性の体がデフォルメされたイラストが炎上するケースがある。

 

これは女性が男性を「現実と創作の区別がつかないから」という認識に基づいて生じているのではないか。

ちゃんと教育で「現実と創られたもの」の区別を学ぶことが出来れば、こういった事象も改善されていくのではないか。

 

男性に課せられた家父長制、プレッシャーのようなものが軽減されていけば歩み寄れるんだろうな。

同時に女性も自分が家族を守る気持ちを強く持てるようになれば男女間の軋轢も解消に向かっていくのではないか

 

宇多丸さん:それは当然社会制度の変容と両輪だろうけどね

 

宇内さん:女性の方が非正規雇用の割合が高いなど、構造的な問題もありますしね

 

 

 
 
 
 
 
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