今週のお題「行きたい国・行った国」
旅行会社勤めなので、そこそこ語れると思う。
食べることが大好きなので、現地の食についての一言も加えておこう。
【行った国】
・アメリカ
ちびっ子の頃と中学の頃に家族で。
知り合いも向こうにいるし、ヨセミテとグランドキャニオンリベンジしたいし、いつかまた行く。
食事はバカみたいな量が供されるので、注文する際は様子を見つつ行うと良い。
チキンソテーを頼んだら鶏肉が丸ごと一羽分+付け合わせでブロッコリーが1房丸ごと出て来たときは何かの冗談かと思った。
高カロリーの食事ほど安く、ヘルシーな食事ほど高い傾向。
大衆的な値段の料理は大味。麺類は大抵ブヨブヨで、「麺類の茹で加減にうるさいのはイタリア人と日本人だけ」というのはあながちウソではないなと。某TG○Fに入ったら食べることが出来ないほど不味いパスタに当たって驚いたなぁ……
ハンバーガーやピザといったアメリカ人の精神とも言えるメニューを味わう機会が多いと思うけど、モール内のフードコートにはチャイニーズやメキシカンのお店が一つは見付かるくらい定着している。
日本だと全然店舗数が増えないTaco Bell、アメリカドラマでお馴染みのテイクアウト中華のPanda Expressのどちらかは大抵大型ショッピングモールに入っているので、旅程で一度は口にするのも一興。
・ハワイ(アメリカ)
3〜4回行ったけど、仕事でしか行ったことが無いから海水に一度も触ったことがないという笑
どんなへそ曲がりでもここに行けば気分が上がるだろうというくらい解放感が味わえる点は素晴らしい。
周りを見回すと日本人観光客ばかりという状況が頻発するため、初の海外旅行なら安心。
食事は高い。安い食事を求めてビーチにあった適当なハンバーガー屋でハンバーガーを食べたら驚くほどマズくてビックリした。それなりの食事にありつきたいならそれなりの出費が必要。
食費が高めな理由はグアムの項にて。
ハワイ名物ガーリックシュリンプはどこで食べても結構安定している印象。
ロイヤル・ハワイアン・ホテルの「マイタイ・バー」でオープンエアーでマイタイを味わったり、モアナ・サーフライダーで朝食を食べたり、ウルフギャングでステーキ食べたり……世界を代表するリゾート地だけに、楽しみ方を知っていれば自分の味覚を喜ばせる方法は幾らでもある。
・グアム(アメリカ)
ここも日本人観光客ばかりだったけど、コロナ禍以降はどうなんだろうか。
アウトレットで買い物してたら、RALPH LAURENの店舗で某大陸国の集団客が(試着室ではなく売り場で)上裸になってシャツを試着してはその場に返す、と言うのを繰り返していてカルチャーショックを味わった。
グアムのカルチャーにショックを受けたかったよ……
食事は「○○が美味しかった」という印象が薄い上に、向こうで食べた「グアムらしい料理」が全然思い出せない……
……うん、マジでハードロックカフェに行ったぐらいしか記憶がない笑
周りを海に囲まれた小さな島であるが故に輸送コストが値段に直接跳ね返るため、食事は全般的に割高。これはハワイと共通の特徴。
・メキシコ
アメリカから陸路で。
食事が一番僕にマッチする国。
タコス、ファフィータ、トルティージャ、ブリトー……そして何よりマルガリータ。
はい、最高。
日本でもメキシコ料理屋を開拓して通うくらい好き。
今は政情不安もあるのでちょっと現地に行くのは難しいよね……
大学の頃の憧れのパイセンがメキシコの男性の元に嫁いだけど、数年で帰国した。
現地では「ひったくりが多いから買い物の際は盗まれても良いようにハンドバックに財布は入れず、買い物をしたビニール袋の方に財布を入れてた」と言っていた。
日本のネットで半ば都市伝説化しているような内容の真偽を問うたら、「本当だよ」と言っていた。
政情が安定したらまた行きたい。
・カナダ
これもアメリカから陸路で。幼少の頃の話なので行った記憶はない笑
・韓国
「食と美容の国」という感じだと思うけど、僕の口には合わないのよね……
フラっと入れるくらいの価格で焼肉が食べられるのは、本場韓国の味が好きな人には良いかも知れない。
実は眼鏡とネクタイのメッカ。
土俗村(トソッチョン)は「光化門」の参鶏湯は記憶に残っている一品。
・台湾
「料理が日本人の口に一番合う国!」というのがインターネットでは定説だが、結構クセがあると思う。
屋台に抵抗が無い人なら安価で食事が摂れて良いと思う一方、ホテルやレストランだけで食事をすると案外高くつく印象。
臭豆腐の強烈な臭いを嗅ぎに九份や士林余市を訪ねるのも一興。食べたら存外普通の味。
日本に何店舗も出店しているのでご存じの方も多いと思うが、鼎泰豊は台湾発祥。
ここの飲茶は何度でも食べたくなる。蓮華の上に乗せた小籠包にショウガと黒酢をかけて味わうと、口の中に複雑な色相が広がって最高においしい。
「喫茶店でコーヒー」も良いけど、台湾で是非試してほしいのが台湾茶。花のつぼみのような、ポケモンのモンジャラのような不思議な物体にお湯を注ぐと、花弁が解けるようにその球体が花開く。味だけでなく茶葉の変化を見るのも楽しい。二杯三杯と飲みたくなる素敵な喫茶体験。
・タイ
現地で初めてタイ古式マッサージを施術してもらった時は感動した。
また、僕が初めて訪れた時がプミポン前国王崩御から丁度1年という日で、王族による訪問を理由にワット・アルンの観光が出来ない(軍が出動して交通整備に当たっていた)ということがあった。
一周忌当日は多くの商店の店員が黒い衣服を着用して喪に服しており、プミポン前国王は国民から非常に愛された指導者であったのだと実感した。
現地の料理は大抵辛いか酸っぱいので好みがわかれる。
ソンブーンのプーパッポンカリー(ワタリガニのカレー)は有名なので一度食べる価値あり。僕はそんなに有り難がる味では無いと思うけど、一般的なタイ料理が口に合わない人でも食べられる現地の名物だと思う。
ていうかソンブーンは空心菜の炒め物がプーパッポンカリーよりも主役。主観です。
タイ料理独特の酸味や辛みが苦手な人には「タイスキ」もお勧め。日本のスキヤキに着想を得たといわれる鍋料理だが、その実態はスキヤキよりも日本で一般に食される鍋+しゃぶしゃぶに近い。コカ・レストランはとくに有名。
パクチーをはじめ、クセのある香草やスパイスを使った料理が多いので、中華料理や日本料理など食べ慣れたテイストを味わえるお店を事前にチェックしておくと良い。
(現地料理ばかりだと舌も飽きてきて、日本食が恋しくなるため、旅程の2~3日目に日本食レストランを入れておくと現地で喜ばれる。こういった工夫を業界では「ミールコントロール」と言う……といいつつ検索してみたら全然引っかからなかった笑
あれ?僕の所属部署で言っていただけ?笑)
バリ島のホテルを出たところでで「熟女好き」と書かれたTシャツを身に纏った現地の男性に声をかけられ、その人との写真をfbに載せたらバイト先の先輩から「俺その人と日本で会ったことあるwww」とコメントが来て笑った。
アジア圏では一番料理が口に合う国で、ミー・ゴレンとナシ・ゴレンは安くて美味くて最高だった。
仕事の都合で一週間ほどの滞在期間の殆どを空港で過ごし、空港敷地内のバーガーキングには合計5〜6回行った。
パリから日本に帰国し、1週間弱のインターバルでインドネシアはバリ島に移動したところ、気候の差がありすぎたことも災いしてか激烈に体調を崩したのも良い思い出。
12月に厚着をして日本を発って渡星(アメリカに渡ることを「渡米」と言うように、シンガポールへ渡ることは「渡星」という)して、現地で空港を降りたら30度近い熱風を味わう。この感覚は結構新鮮だった。
小国であるが故に富が一極集中していて、道行く人は皆豊かな印象を受ける。
その豊かさは、陸続きのマレーシアから毎日労働者が「通勤」してくることによって支えられていると知って驚いた。
華僑の方が多いため、中華料理にルーツを持つ料理が多数。それらを食べておけば大筋は間違いない。
『名探偵コナン:紺青の拳』でも描かれていたように路面店が多く存在する(京極さんのストリートファイトが観られる中盤のシーン)ので、価格を抑えて現地滞在を楽しみたければそれらを利用するのが吉。
名物はチキンライス(特にチャターボックスは有名。美味しいが、味はそれなり)、バクテー、チリ・クラブ、フィッシュヘッドカレーなど。
・フランス
とてもお洒落で街全体が美術品のよう。
ルーブル美術館とオルセー美術館が目と鼻の先にあって、「こんなに近くに国際的な美術と芸術の拠点が並び立っているのか!」と衝撃を受けた。
しっかりした「フランス料理」を食べればまた違うんだろうけど、「そこそこの価格で美味しい物を食べたい!」となると滅茶苦茶難しい国。
まぁ日本は世界でも有数の安価で美味しい食事にアクセスできる国だから仕方がないところはある。
僕はチーズが好きなんだけど、街中でもスーパーでもどこを歩いていてもチーズの香りが付き纏い、最後の方は嫌気がさしていた。
僕が現地で食べたフランス名物はガレット。
ガレットは1ホールが非常に巨大な焼き菓子で、幸運を運ぶチャームが生地の中に練りこまれている。
幸運にも僕は滞在中に食べた唯一のガレットが、そのチャームが隠れた一切れだったんだけど、陶器製のチャームが隠れていることを何も知らずに思い切り奥歯で噛んでしまい、昭和の漫画表現なら僕の黒目が☆になっていたであろう程の衝撃が駆け巡ったのは良い思い出。
パリ・サンジェルマンにイブラヒモビッチが在籍していた頃に渡仏したので、ユニフォームが欲しかったんだけど仕事の自由時間の合間を縫ってオフィシャルショップに行く時間が無かったことが悔やまれる。
少ない自由時間で、僕は映画『アメリ』の舞台となったモンマルトルを訪ねた。
劇中彼女が働いていたカフェでクリームブリュレを食べたが、あれは美味しかった。
モンマルトルにはこちらも名作映画『ムーラン・ルージュ』の舞台になったキャバレーもあるため、外観だけ写真に収めて帰ってきた。
モンマルトルでは素敵な雑貨屋さんに入って、店主のナイスガイに「『アメリ』が好きでこの街に来たんだけど、撮影で使われた場所とか知らない?」と聞いてみた。すると、「映画の舞台になった場所は知らないけど、撮影クルーが事務所として一時的に借りていた場所だったら知っているよ」と言われた。道順を尋ねると「店じまいまであと30分なんだけど、急いでいるみたいだしついてきなよ」と言われ、通常よりも営業時間を切り上げてその場所を案内してくれた。
あの時、あのお店で購入したペン立てを、今も僕は使っている。
【行きたい国】
・イタリア
ヴェネツィアに行きたい。
フランスの「パリ」ってよォ……
英語では「パリスPARIS」
っていうんだがみんなはフランス語どおり「パリ」って発音して呼ぶ
でも「ヴェネツィア」はみんな「ベニス」って
英語で呼ぶんだよォ~~
「ベニスの商人」とか「ベニスに死す」とかよォ───
なんで「ヴェネツィアに死す」ってタイトルじゃあねえーんだよォオオォオオオ─────ッ
それって納得いくかァ~~~
おい?
オレはぜ──んぜん納得いかねえ……
って言いたい。
スパイダーマンFFHの聖地でもあるので、MCUキッズとしてはその辺も見逃せない。
イタリアの伊達男に洋服一式見繕ってもらってフルコーデで揃えてみたいな。
あ、ローマのコロッセオにも行きたい。
・エジプト
考古学キッズだった小学生の頃から行きたい国。
遊戯王の聖地でもあるので、ギザの三大ピラミッドを背景に「俺のターン!ドロー!」ってやりたい。
あ、ジョジョ第3部の聖地だな。
ンドゥールのフィギュアを持って行きたい。(スタチューレジェンド、買わねば)
・スペイン
美食の国だもの。
美味しい物食べたいもの。
久保君が活躍しているうちにリーガ・エスパニョーラで躍動する彼の試合が観たい!
・ドイツ
ビール党なのでビールの国には行きたいじゃないの。
修道院巡って修道院ビールのうんちくを聴きまくりたいじゃないの。
幼馴染みが大学の卒業論文のテーマをビールにして、ビール合宿のためにオーストリア・ドイツを歴訪した時の思い出話を羨ましく聴いていたので、俺も行きたい。
絶対行きたい。
・オーストラリア
ハミルトン島に行きたい。
ウルルに行きたい。
・オランダ
オランダも『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の聖地だな……
最後に、長くなるので上では省いたが、ここでハワイに関する持ちネタを一つ。
僕が初めてハワイに行ったのは日本でEggs 'n Thingsや「世界一の朝食」と称されたbillsが流行ったパンケーキブーム華やかなりし頃。興味を持つお客さんも多かろうと、現地のバスドライバーに聞いてみた。
僕「今日本じゃパンケーキブームなんだけど、ロコに一番人気のパンケーキ屋さんはどこ?」
ドライバー「今ハワイでもパンケーキは流行っているが、あんなものは観光客向けにアレンジされた味であってハワイに住む人間の好む味じゃない」
僕「(このこだわり、只者じゃない!この人の情報は期待できそうだ)そうなの?じゃあロコにとっておふくろの味みたいな、一番オーソドックスなパンケーキを味わうとしたら?」
ドライバー「DFSからハレクラニに向かう道、分かるか?」
僕「分かる分かる」
ドライバー「ハレクラニの手前にDenny'sの看板が見えてくる」
僕「(Denny'sを目印に近くの店を紹介してくれるんだなきっと)OK。見た記憶があるよ。それで?」
ドライバー「このDenny'sのパンケーキが最高なんだよ」
嘘だろ、と笑ってしまったが、これがマジらしい。
結局お客さんに笑い話として披露しただけで僕自身が行くことはできなかったので、次に行くことがあったら是非挑戦してみたいと思っている。
お題全文
ここじゃない場所で、いつもと違う自分に出会えるかも
今週のお題は「行きたい国・行った国」です。
だんだんとまた旅行を楽しめるようになってきました! 文化や食事、漂う香りまで違う異国は、出かけている最中はもちろん、どこへ行こうかと考えている時間も、帰ってきたあとに写真やお土産を整理している時間も楽しいですよね。そこで今週は「行きたい国・行った国」をテーマに、みなさんのエントリーを募集します。「新婚旅行でモンゴルに行って馬に乗った」「タイに行きタイ」「我が家の海外土産コーナー」「尾張国の出身でござる」など、あなたの「行きたい国・行った国」にまつわる出来事を、はてなブログに書いて投稿してください! 現在、留学や駐在などで海外に住んでいる方は、滞在している国のことを教えて下さい! ご応募をお待ちしております。
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