先日、中居正広氏が報道を受けて引退を表明した。
好きと嫌いとに関わらず、僕ら世代であれば誰もが知っている、芸能界の象徴的な存在の引退。

そんな存在の引退とあって、衝撃は大きかったかというとそんなこともないのだが、彼の引退という事実以上に衝撃的だったのは、彼の出した引退表明文だ。
これが「本当に52歳の方が書く文章だろうか」と思えるほどにその……何というか……言葉を選ばずに言えば「幼稚」であると感じたのだ。
ファンサイトに投稿されたという文章がこちら。
少しでもお先にご報告
私、中居正広は本日をもって芸能活動を引退いたします。
なお、会社であります【(株)のんびりなかい】につきましては、
残りの様々な手続き、業務が終わり次第、廃業することと致します。
ご報告にあたりましては、私がこれまでに携わらせて頂きました
テレビ各局、ラジオ、スポンサーの皆さまとの、
打ち切り・降板・中止・契約解除等に関する会談が全て終了し、
本日となった次第でございます。
これで、あらゆる責任を果たしたとは全く思っておりません。
今後も、様々な問題に対して真摯に向き合い、
誠意をもって対応して参ります。
全責任は私個人にあります。
これだけたくさんの方々にご迷惑をおかけし、
損失を被らせてしまったことに申し訳ない思いでなりません。
そして、
改めて相手さまに対しても心より謝罪申し上げます。
関係者各位の皆さま、ご迷惑をおかけしました。
重ねて、お詫び申し上げます。
大変、大変申し訳ございませんでした。
ヅラの皆さん
一度でも、
会いたかった
会えなかった
会わなきゃだめだった
こんなお別れで、本当に、本当に、ごめんなさい。
さようなら…。
2025年1月23日
中居正広
僕は言葉のプロでもなんでもないわけだが、自分がこの文章を構成する立場ならどう手を加えるだろうかと考えた。
僕ならこんな文章にするだろうか。
(可能な限り、元の文章を生かす形で添削する)
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少しでもお先にご報告
ファンクラブの皆様へ。
皆様が報道で目に触れるよりも先にご報告いたします。
(ことの重大さを鑑みるならば、体言止めよりもしっかりと意味が通る一文を冒頭に据えるべきだと思う。)
私、中居正広は本日をもって芸能活動を引退いたします。
なお、会社であります私が代表取締役を務める(「会社であります」という切り出し方は中居氏の文章以外で目にしたことがない)【(株)のんびりなかい】「株式会社のんびりなかい」(略さない方が良いのではないか)につきましては、
残りの様々な手続き、業務が終わり次第、廃業することと致します。
(言いたいことを明確化するなら「係る訴訟手続き及び法人としての諸業務を全て完了した後、廃業することといたします。」だろうか。)
ご報告にあたりましては、私がこれまでに携わらせて頂きました
テレビ各局、ラジオ、スポンサーの皆さまとの、
打ち切り・降板・中止・契約解除等に関する会談が全て終了し、
本日となった次第でございます。
私がこれまでに携わらせていただいたテレビ・ラジオ各局と番組の打ち切りや降板、スポンサー各社と広告の中止、契約の解除等に関する会談が全て終了するまでに時間を要したため、皆様への報告が本日に至ってしまいました。
(※ここが最も文章的に破綻を来たしていると感じた箇所。文頭の「ご報告にあたりましては」に呼応すると考えられる文尾が「本日となった次第でございます」となっているのは違和感が大きすぎる。
「テレビ」には”各局”とあるにも関わらず、「ラジオ」には”各局”が付かないのも収まりが悪いので修正した。ラジオはニッポン放送の『中居正広 ON&ON AIR』以外番組を持っていないようなので、ラジオに”各局”をつけなかったのはニッポン放送単局を指しているという予想はもちろんついたが、自分の美的感覚に照らして「テレビ・ラジオ各局」とした。
また、「テレビ各局、ラジオ、スポンサーの皆さま」という大きな括りの述語と、「打ち切り・降板・中止・契約解除等」という述語の関係が不明確であったため、「打ち切り・降板」の対象はテレビ・ラジオの番組、「中止・契約解除等」の対象はスポンサーを考慮した言葉であると判断し、それぞれに主語と述語を割り振った。)
これで、あらゆる責任を果たしたとは全く思っておりません。
私の芸能活動引退及び「株式会社のんびりなかい」の廃業を持って、(本件事案について)全ての責任を果たしたことになるとは考えておりません。
今後も、様々な問題に対して真摯に向き合い、
誠意をもって対応して参ります。
全責任は私個人にあります。
これだけたくさんの方々にご迷惑をおかけし、
損失を被らせてしまったことに申し訳ない思いでなりません。
そして、(謎の改行)
改めて(「改めまして」としても良いが好みの問題)相手さま示談のお相手(「示談のお相手」が正解だとも思えないが、「相手さま」という耳馴染みのない奇妙な言葉よりはマシに思える)に対しても心より謝罪申し上げます。
関係者各位の皆さま(「各位」と「皆さま」は重言なので片方を削る)、ご迷惑をおかけしました。
重ねて、お詫び申し上げます。
大変、大変申し訳ございませんでした。(「申し訳ない」は”申し訳”+”ない”という組み合わせではなく、”申し訳ない”で一つの語の連なりであると考える人もいるため、「申し訳ございませんでした」よりも「申し訳なく存じます」の方が好ましい。中居氏のキャラクターに合っていないとは思う。)
ヅラの皆さん
一度でも、
会いたかった
会えなかった
会わなきゃだめだった
こんなお別れで、本当に、本当に、ごめんなさい。
さようなら…。
ファンクラブ会員の皆様。
本件が報道されてから、一度自分自身の言葉で皆様にお話をする機会を設けたかったものの、本日をもって引退することとなりました。
私の至らなさが招いた事態により、いつでも支えてくれたファンの皆様にこのような形でお別れの言葉を伝えることになってしまったことを心からお詫び申し上げます。
(ファンクラブという閉じたコミュニティにのみ発するつもりでファンの呼称?と思しき「ヅラ」という言葉で呼びかけているのだろうが、この文章がファンクラブの外に共有され報道されることは容易に予想がつく。
であれば、「ヅラ」という内輪ノリが感じられる呼称を用いるべきではない。
関係者各位に謝罪する文章も載せているため、この引退表明文がファンクラブメンバーだけが目にするものではないという意識はあったと思うのだが……)
2025年1月23日
中居正広
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↓
改善案
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ファンクラブの皆様へ
皆様が報道で目に触れるよりも先にご報告いたします。
私、中居正広は本日をもって芸能活動を引退いたします。
なお、私が代表取締役を務める「株式会社のんびりなかい」につきましては、
残りの様々な手続き、業務が終わり次第、廃業することと致します。
私がこれまでに携わらせていただいたテレビ・ラジオ各局と番組の打ち切りや降板、スポンサー各社と広告の中止、契約の解除等に関する会談が全て終了するまでに時間を要したため、皆様への報告が本日に至ってしまいました。
私の芸能活動引退及び「株式会社のんびりなかい」の廃業を持って、(本件事案について)全ての責任を果たしたことになるとは考えておりません。
今後も、様々な問題に対して真摯に向き合い、
誠意をもって対応して参ります。
全責任は私個人にあります。
これだけたくさんの方々にご迷惑をおかけし、
損失を被らせてしまったことに申し訳ない思いでなりません。
そして、改めまして示談のお相手に対しても心より謝罪申し上げます。
関係者の皆さま、ご迷惑をおかけしました。
重ねて、お詫び申し上げます。
大変申し訳なく存じます。
ファンクラブ会員の皆様。
本件が報道されてから一度自分自身の言葉で皆様にお話をする機会を設けたかったものの、本日をもって引退することとなりました。
私の至らなさが招いた事態により、いつでも支えてくれたファンの皆様にこのような形でお別れの言葉を伝えることになってしまったことを心からお詫び申し上げます。
2025年1月23日
中居正広
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一から文章を考えて良いならもう少し上手い文章にできると思うが、元の文を活かすならこんな感じだろうか。
ファンクラブ会員向けの文章ということで会員が納得しているのであればそれで良いとは思うが。
株式会社のんびりなかいの体制を僕は知らないが、仮にこの法人に中居氏以外の人物が所属してい他のだとしたら、この文章に異を唱える人物がいなかったのだろうかと疑問を呈さずにはいられない。
参照記事①↓
web魚拓①↓
参照記事②↓
web魚拓②↓