11/11(木)
18:30〜 ゲームジャーナリストJiniさんによる推薦図書
昨年紹介してくれたのは『血と汗とピクセル: 大ヒットゲーム開発者たちの激戦記』著:ジェイソン・シュライアー/訳:西野 竜太郎
「バブル崩壊によって一度は落ち込んだ任天堂。wiiとDSによって売り上げを無事回復。ゲーム業界を救った男は何を思い、何を考えたのか。」ほぼ日刊糸井新聞編『岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。』
HAL研究所代表取締役、任天堂社長を歴任し、開発者として傑作ソフトを世に送り出しただけでなく、DSやwiiという革新的なハード開発にも携わった岩田さんの言葉を纏めた本。
Jiniさん:2015年、55歳でこの世を去った岩田さん。2019年には『岩田さん』と言う本が出た。「岩田さんが生きていたらこんな言葉を掛けてくれるだろう」と書かれた本。
糸井重里さんはMOTHER2の開発で岩田さんと20年近い付き合い。
MOTHER2開発に頓挫し、4年ほど進まなかった。90年代、乗りに乗った糸井重里さん本人に対し「このまま開発すれば完成に2年掛かります。一から任せてくれれば半年できでます」と言い切った。
HP社がプログラミング機能付きの電卓HP67を発売。制約だらけの中岩田さんはゲームを開発し友人達に遊ばせていた。HPの販売代理店にその電卓を送ったところ非常に驚かれ、仕様書が送られてきたとのこと。
大学時代にはローンを組んでPCを購入。自作ゲームをPC売り場に持ち込み、売り場担当者と仲良くなってゲームをお客さんにプレーしてもらったり。
ハル研究所社長時代、社長業の傍らMOTHER2の制作にプログラマとして関わり、さらに約90名の全社員と30分の面談を設定した。
面談の出だしは「あなたはハッピーですか?」。クリエイター側が幸せ出ない限り面白いゲームはできないと言う哲学に基づいた行動だった。
非ゲーマーの僕でも岩田聡さんの名前は聞いたことがあるし、糸井重里さんに言った「今のままなら2年、初めから作れば半年で〜」というエピソードも聞いたことがあったけど、他にも面白いエピソードがたくさん載っていそうで読んでみたくなった。