CITIZENが時計を自由にカスタマイズして販売するサービスを行っていると知った。「FTS(ファイン・チューニング・サービス)」と言うらしい。
プレスリリースの日付を見てみると2019年に始まったサービスらしく、今まで知らなかった自分のアンテナ感度の低さに驚く。
「CITIZENが時計のカスタムサービスを始めたとなると、Knotは心中穏やかではないのでは?」と思ってサイトを覗いてみたところ、あまり競合しないだろうなと思うに至った。
そう考えた理由は、まずCITIZENの当該サービスで選択可能な機種はATTESA、しかもフェイスデザインは1種のみであるという点だ。
Knotのカスタマイズがフェイスデザインのみならずクオーツ、ソーラー、機械式など動力すら選択可能としている自由度がある点を鑑みると、CITIZENのサービスはいささか制限された自由であるように思える。
第二に、価格帯の開きが大きいという点。
Knotがクオーツ式であれば1万円台から購入できる、安価でカスタマイズの楽しみを提供しているブランドであるということを考えると、最低価格が121,000円であるCITIZENのFTSの価格レンジはKnotと競合するものではないと感じる。
とはいえ、自分自身機械式時計デビューに6万円程度の時計を買おうと考えていたのに、気が付いたら10万円越えのモデルを買っていたという経験があるだけに、パイを全く食い合うことがないとは思わないが……
「Knotのカスタマイズサービスは魅力的だが、もっと所有欲を満たしてくれる高価格帯で時計をカスタマイズしたい」という考え方の人がいたら、CITIZENのFTSは魅力的な選択肢となるだろう。
CITIZEN ATTESAは同社商品の中でも主力商品であり、FTSで選択可能なçはそのATTESAの中でも最も人気の高いモデルの一つであると思う。
先日、CASIOがG-SHOCKの立体商標権を得たと記事にした。
eibunkeicinemafreak.hateblo.jp
G-SHOCKのスピードモデルほどの認知度はないが、僕がCITIZENの時計と聞いて真っ先に思い浮かぶのはこのATTESAの左寄りの三つ目フェイスだ。
この辺りの認識は個人差のある話だと思うが、そのブランドの「顔」となるモデルを自分好みに(それを時計の世界で言えば比較的安価に)入手できるということはなかなか強力な引きがあることだろう。
2019年から現在に至るまで継続してサービスを提供し続けていることから、FTSが人気のあるサービスであろうことが予想される。
僕の場合はATTESAを所持していること、そのモデルを滅茶苦茶気に入っていることから、FTSを利用することは今のところないかなというのが正直なところ。
eibunkeicinemafreak.hateblo.jp
しかし、ATTESAを所持していない状態でこのサービスの存在を知ったら結構興味を持ったと思う。
「GPS電波ソーラーで世界中どこでも使える」という時計、特にアナログ時計はSEIKO ASTRONとCITIZENのATTESAが二大巨頭であると思う。CASIOのOCEANUSも同ジャンルとして存在感はあるし、無論G-SHOCKにも同機能を備えたモデルはある。それどころか、これらの機能に加えてBluetoothによるスマートフォン等の端末との連携機能を備えたモデルも存在する。
それでも、やはり「GPS電波ソーラー」を探した際、一番に選択肢に挙がるのはASTRONとATTESAだろう。
そんな定番のATTESAが、自分好みのカスタマイズで手元に届く。
これはかなり嬉しいことだと思うので、CITIZENさんには是非この取り組みを長く続けて欲しいものだ。叶うならば、好評を受けてFTSの選択肢が増え、他のフェイスや素材も選べるようになるとベスト。
日本には男女によって服装規定が分かれている企業も多く、腕時計は男性が身に着けることを許された唯一のアクセサリーであるという方も多いことだろう。
となれば、自分の手首に光る時計は、できる限り自分の好みを反映させたものであってほしいと思うのは自然なこと。
ボーナスが入って時計の購入を考えている方、就職する子供や恋人に特別なプレゼントを考えている方。CITIZENのFTSを利用することを検討してみてはいかがだろうか。
なお、プレゼントの際は、サプライズではなくしっかりと贈る相手と一緒にカスタマイズすることを忘れずに。
毎日身に着けるものなので、好みから外れたアイテムを贈られても、貰った方が困ることになってしまうので……
そうそう、7/27から価格改定で値上がりしてしまうらしいので、このサービスを利用するなら今ですぜ。
ちなみに、今の僕の気分で欲しいのはこんなカスタマイズ。