#barbenheimer というハッシュタグが炎上したことは、2023年に起きた不幸な映画関連の出来事として、日本の映画ファンの心に残ってしまうと思う。
— 映画『バービー』公式 (@BarbieMovie_jp) 2023年7月31日
作品に罪はないと思うので僕はこの出来事をきっかけに両作品を観ないという選択肢をとるつもりはないし、今回の騒動を発端に両作品を見てもいない人間がレビューで低評価をつけまくるというのは絶対に「違う」と思う。
一方でこの騒動によって考えさせられたこともある。
そのきっかけになったのがこちらのツイート。
「地雷」「難民」「戦犯」とか結構みんな頑なに使い続けるけど、今回のバービーの件で本当にいいのか考え直すタイミングだと思う。
— ひの🇮🇳誓いを立てた戦士🔨 (@hinohi_no) 2023年7月31日
このツイートを見て、いつかエントリを書こうと下書きにぶち込んでおいた言葉を思い出した。
それは「文春砲」、「遺憾砲」という言葉だ。
「文春砲」は週刊文春による世間に及ぼす衝撃の大きなすっぱ抜き報道のこと。「遺憾砲」は日本の政治家が諸外国に対し「遺憾の意」を表明する以外何もしないことを揶揄していう言葉のこと……であると理解している。
なぜ前述のツイートでこの二つの言葉を思い出したかというと、以前「"文春砲"に"遺憾砲"……日本人って意外と好戦的な言葉を使うよな」と思ったからだ。
僕はこの方のツイートを読んで言葉の持つインパクトから戦争を想起させるような言葉を僕らは無自覚に使いすぎているのではないかとハッとさせられた。
この方のように、今回の騒動をきっかけに言葉の使い方に内省的になる人が増えたら、これらの好戦的な言葉は鳴りを潜めていくのだろうか。
21世紀にもなって戦争を止めることができない人類を見ていると、とてもじゃないけど好戦的な言葉が今後減っていくとは思えないのが悲しいところだ。