映文計

映画と文房具と時計、好きなものから1文字ずつもらって「映文計」。映画のことを中心に日々綴っていきます。

ゾイドワイルドZERO 考察〜二人の老人〜

『ゾイドワイルドZERO』のオープニングを見ていて気づいたことがあるので備忘録。

 

OPには二人の老人が登場する。

一人は帝国軍でジェノスピノと思しき石化した状態のゾイドの前に佇む老人。

もう一人がサリーの回想にも出てきたボーマン博士だ。

 

その二人の画像を見て欲しい。

 

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土に埋もれたジェノスピノと思しき機体の前に佇む老人。レオたちにとってボスともいうべき存在だろうか。白髪と紫色の瞳が身体的特徴。

 

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ゾイド因子の前に佇むボーマン博士。白髪、紫色の瞳。


写真の下にキャプションをつけておいたが、両者の身体的特徴が一致する点に注目したい。

両名共白髪であるのは単純に年老いた老人というキャラクターを表す記号であると考えることもできるが、紫色の瞳という身体的特徴が一致しているのは注目すべきだろう。

 

通常、子供向けアニメーション作品のキャラは、子供が観ても容易に判別ができるように身体的特徴やそのキャラクターのイメージカラーを分散させるものだ。

そんな中、同じ老人男性のキャラクターで類似の身体的特徴が付与されているというのは、制作側から何らかの意図があってのことだと考えることができる。

 

即ち、以下の三つの可能性が考えられるのではないだろうか、というのが僕の考えだ。

①両者は血縁関係にある(兄弟あるいは双子の兄弟)

②両者のうち片方がもう一方のクローンである

③両者は実は同一人物である

 

僕としては③が一番物語の展開としては面白いなぁと思うが、帝国軍がボーマン博士を捜索している今の状況を考えるとそれは違うのだろうなという気はする。

 

第2話の感想で述べた通り、Ziフォーミングとは地球を金属含有量の多い惑星に作り変えること=既存の地球の生態系の破壊というのが僕の考えなので、21世紀の地球滅亡の黒幕と、サリーが探しているおじいさんが何らかの関係性を持っているというのはなかなかにワクワクする展開なので期待したいところだ。

 

というかサリーの口からは21世紀の地球に移民団がたどり着いてしまったことは意図せざることであったと伝えられているが、彼女が知らなかっただけで実はタイムスリップが意図的に起こされたこと=21世紀の地球に対する未来からの侵略行為という説すら僕は疑っているので、そうなると③もあり得るかなぁといった感じだ。

実は同じ人物で、ジキルとハイドのように人格が何かの拍子に入れ替わる。

今はボーマン博士の人格が現れているため帝国軍から逃げているが、OPに登場するあの老人の人格が現れると帝国軍を指揮するボスの座に就くのではないか……

 

などと妄想するのも楽しい。

 

半ば自分にタスクを課すような気持ちで観始めた『ゾイドワイルドZERO』鑑賞録だったが、気がつくとめちゃくちゃ楽しみながら観ているな……

最近はアニメーション作品を見るにしてもサブスクリプションサービスを利用して鑑賞することがほとんどで、追いかけている作品に“NEW”のアイコンがついたら再生する、といった感じであまり曜日を意識して鑑賞することはなかった。

最近は『ゾイドワイルドZERO』が放送される毎週金曜日が待ち遠しい。

仕事をしているのでリアルタイム視聴ができないのが悔しいが、早く金曜日になって欲しいと思いながら毎日過ごしている。

 

※なお、Ziフォーミング計画に対する考察はこちらの過去記事から。

eibunkeicinemafreak.hateblo.jp