映文計

映画と文房具と時計、好きなものから1文字ずつもらって「映文計」。映画のことを中心に日々綴っていきます。

時計アンテナ2022/08/03

最近、腕時計に再び興味が出てきた。

 

今僕はApple Watchを使っているが、Apple Watchを使い始めた理由は「プロダクトとして惚れたから」というよりは「ガジェットオタク的に使ってみたかったから」という側面が強い。

 

Apple Watchを買うのは時計シーンを追うことからの“アガり”だ」と言う人もいるけれど、僕はそんな背景もあって「Apple Watchを買ったから時計に興味を失う」ということにはならなかったようだ。

 

Instagramの広告で流れてきた時計の広告を見てまんまと時計への興味が再燃してきたのだった。

 

まんまと乗せられたな、と思う。

 

と言うのも、僕はInstagramで特に時計ブランドのアカウントをフォローしてはいなかった。そんな僕のストーリーズに流れてきたのはSTRANGER THINGSとコラボしたTIMEX

 

映画・ドラマの趣味からコラボウォッチの広告が流れてきて、その広告からTIMEXの公式ページにアクセスしたところ、他の時計ブランドの広告も僕のストーリーズに流れるようになった。

 

STコラボのTIMEXの次に興味を引かれたのはSTAR WARSコラボのCITIZEN

これがね、メッチャ良いのよ。

欲しい……

買っちゃおうかな……

 

そんな感じで最近はInstagramアルゴリズムが「あんた、これも好きなんじゃない?」と次々に時計の広告を投げかけてくるようになった。

 

時計に興味を持ち始めた頃と今とでは興味を引かれる時計も大分変わってきた。

そんな訳で、2022年の今僕のアンテナが反応した時計を以下に挙げていきたい。

 

TIMEX】Atlantis x Stranger Things TW2V51000

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(画像:公式サイトより)

www.timexwatch.jp

 

僕は今までTIMEXを一本も持ったことがない。

Instagram広告でこの商品の画像が回ってきて、バックライトを使うとマインド・フレイヤーのシルエットが浮かび上がる仕様に心惹かれた。

その後、商品全体を写した写真を見て「ちょっと俺の好みとは違うな……」と思ったのだけど。

 

 

Timex】80 x Stranger Things TW2V50900

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(画像:公式サイトより)

www.timexwatch.jp

 

今になってみると上のモデルよりもこっちの方が可愛いかな。

ただ、仕事で使うにはちょっとハズしすぎな気もするけど。

 

再び時計に興味を持つことになった要因の一つであるはずなのに、結局この二つのSTコラボモデルはどちらも自分の相棒に迎えるにはちょっと違うかなぁ……という感じなのが面白い。

 

 

CITIZEN】ATTESA shop Disney 1周年記念 CITIZEN Disney Collection CB5040-71A

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(画像:公式サイトより)

citizen.jp

 

あ、はい。優勝です。メッチャ良いです。

STAR WARSコラボモデルとあっちゃ黙っていられない訳だけど、そんな中でも最推しのR2-D2モデル。

もうね、食指が動かない訳がないのです。

以前は機械式以外はあまり興味を引かれなかったのだけど、機械式にこだわらず「良いものは良い」という判断を下せるようになって来た今日この頃。

 

以前SEIKOがSTAR WARSコラボウォッチを出したことがあった。

その時僕は「買うなら絶対機械式!」という意識に支配されていたし、何よりこのルックスに惹かれるものが無くて当時R2モデルを買うことは無かった。

 

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(画像:ヨドバシ.comより)

https://www.yodobashi.com/product/100000001001607882/

 

今回のCITIZEN ATTESAのR2モデルはカッコよくて可愛くて、とても惹かれる。

 

上のR2モデルをはじめとしたSWコラボウォッチ発売を知らせるSEIKOのプレスリリースはこちら。

10年前なのね……

www.seikowatches.com

 

プレスページ見てたらダースモールモデルの品番が「ダース・モール」になってるの見つけて笑っちゃった。

 

CITIZEN】ATTESA ACT Lineブラックチタン™シリーズ CC4044-53E

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(画像:公式サイトより)

citizen.jp

 

このブログで折に触れて言及しているTBSラジオの帯番組“アトロク”こと『アフター6ジャンクション』。

そのパーソナリティ宇多丸さんがATTESAのニューモデルを身につけてインタビューに応じているとラジオで聴いたため、すぐにページにアクセスしたのだった。

文章も全部読んで動画も見た。

僕はライムスターというラップグループが好きだから、というのを入口にこのラジオを聴き始めたわけではない。むしろこのラジオを聴くまでライムスターという存在そのものを知らなかった。

そんな僕は投稿が採用されたリスナーに届くステッカーや各種SNSの投稿で静止画の宇多丸さんは見たことがあっても動いている宇多丸さんを観たことはなかった。

 

よってこのインタビュー動画で動く宇多丸さんを初めて観たので、何だか不思議な感じ。

 

インタビューでも語られているとおり、宇宙開発技術を時計に転用したところがロマンがある。黒一色で多様な表情を見せるケースもブレスも格好良い。

www.mens-ex.jp

 

 

CITIZEN】NB1060-12L

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(画像:公式サイトより)

citizen.jp

 

メッチャ良い。

「銀箔漆文字盤」という言葉のもたらすワクワク感。

表情豊かな文字盤がとにかく美しい。

手に入れたらずっと文字盤を眺めてしまうんじゃないかな。

キンと研ぎ澄まされた時針と分針のシャープな切っ先も良いし、裏スケの洒脱さも良い。

3針にデイトというシンプルで丹精な顔立ちは上位ライン「ザ・シチズン」に通底したフィロソフィーを感じる。

実は僕は今までCITIZENにそれほどアンテナを張っていなかったのでCITIZENに裏スケのイメージが無かったんだけど、綺麗だなぁ。

性癖ブッ刺さり案件。

 

 

【CASIO】G-SHOCK GA-B2100-1A

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(画像:公式サイトより)

www.casio.com

 

G-SHOCKはアナデジを一本持っているけど、海外出張でお気に入りの時計を紛失するのが怖くて安さを重視して購入した。

そんな訳で今のG-SHOCKは滅茶苦茶気に入っているわけではなく、スピードタイプに買い換えようかなと思いつつ何年も経過。

 

もうデジアナ/アナログのG-SHOCKは要らないかなぁとか思っていたけど、これは格好良い。

5色展開している中でブラックボディに赤い差し色の入ったこいつが一番気に入った。

 

この記事で提案されているように、ブルーシャツにイエローのモデルって言う組合せは抜け感があって良いなぁ。夏って感じ。

www.mensnonno.jp

 

 

【CASIO】G-SHOCK GM-B2100BD-1AJF

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(画像:公式サイトより)

www.casio.com

2022年8月の新作。

前出のGA-B2100-1Aと同じ2100ラインのメタルバージョン。

このモデルを知ったのはこちらの記事がきっかけ。

 

www.itmedia.co.jp

 

この記事の一枚の写真に完全に心奪われた。

ギラリと輝くブラックメタルのボディに妖しく光るイルミネーターの輝き。

滅茶苦茶格好良い。

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(画像:上記IT mediaの記事より)

 

GA-B2100-1Aと比較してみる。

(画像:CASIO公式サイト、IT mediaより)

点灯時、液晶がブラックバックなのが非常に効いているなぁと思う。ホワイトバックにイルミネーターの光が差しているよりも、ブラックバックにイルミネーターの光が差している方が格好良いと感じる。

 

ただなぁ……8万はちょっと高いかなぁ……

 

 

【LONGINES】MASTER CORRECTION L2.673.4.92.0

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(画像:公式サイトより)

www.longines.com

青文字盤が好きなので広告で流れてくるとつい目に留めてしまう。

LONGINESらしい端正さが際立つ一品。

今まで挙げてきたモデルとは大分価格帯が異なる。

 

僕の中ではLONGINESといえば3針時計。

 

父親の務める会社は永年勤続表彰として父親の数年前の代までは金銭的なアレがあったのだけど、突如としてカタログギフトによる物品支給に。

父親が残念がりながら「物として貰うなら……」とカタログから選んだのがLONGINESのペアウォッチだった。

その腕時計が黒い革ベルトに白の文字版の3針モデル。そして、僕はその時初めて「LONGINES」というブランドを知ったのだった。

「ロンジネス?」という母親。知っている単語から「ロンギヌスじゃね?」という僕。もう10年以上前の話。

 

そんな訳で僕の中のLONGINESは3針ドレスウォッチのイメージなんだけど、後に時計に興味を持ち始めて色々調べてみたところ、実はスポーティなモデルも結構あるのだと知った。

 

前段がやたら長くなったけど、L2.673.4.92.0。

クロノグラフムーンフェイズ。文字盤に機能が増えれば増えるほどエレガンスから離れていくものだと思うけれど、このモデルは機能が満載なのに上品さを損なっていないのが素晴らしいなと思うポイント。

 

ゴチャメカなのにエレガンス!

このバランス感覚はドレスウォッチ作りに真摯に向き合ってきたブランドにしか出し得ないものだと思う。

 

 

【LONGINES】LEGEND DIVER L3.774.4.70.2

(画像:公式サイトより)

www.longines.com

 

LONGINESはパイロットウォッチの雄というイメージが強いので、「ダイバーズ作ってたんだ」という意外性がまず大きかった。

また、上に挙げたエピソードからLONGINESは優等生なイメージがあったので、NATOストラップというのも僕の中では意外だった。

 

このモデルは文字版のグレーのグラデーションが美しい。

ケースの仕上げの美しさとフェイスデザインの美しさから、スポーティさと上品さが同居した佇まいはなかなか他に例を見ない。

 

公式ページの真正面の画像を見るとそんなに……な印象を受ける一方、こちらの記事のスタイリング例を見ると滅茶苦茶格好良い。

 

mens.tasclap.jp

 

(画像:上記tascrapより)

 

実際に着用してこそ映える時計ということだろうか。

腕時計は極めて実用性の高い装飾品だと思うので、HPで時計単体の画像を見るよりも誰かが身に着けている様子を見た方がグッと来ると言うのは寧ろ最高の誉れと言えるかも知れない。

 

TIMEX】Q TW2T80700

(画像:公式サイトより。以下同)

www.timexwatch.jp

 

実はこちらは最近Instagram広告に影響されて欲しくなったのではなく、大分前から気になっていたモデル。

Tweetを遡ってみたら2020年5月に欲しいと呟いていた。

 

ペプシベゼル」と言えばROLEXのGMT-Master。

しかし、もともと高かったROLEXだけど最近はもう庶民には手が出ないくらいの値段になってしまった。

 

こちらはTIMEX Qということで、TIMEXブランドらしい誰もが手に入れられる価格帯。

しかも、滅茶苦茶キュート。

 

公式サイトの商品イメージを見てみるとアメコミタッチの背景と共に紹介されていて、この演出が本商品のポップなイメージとマッチしていて素敵。

オールドスクールなアメコミの表現手法を、アメリカの庶民派ウォッチブランドの代表選手たるTIMEXの商品紹介画像に採用するというアイディアそのものがもう優勝でしょう。

 

横からの画像を見ると巻ブレスなのが分かる。

コマはムクの方が好まれるのは勿論だけど、低価格帯の商品なのでコストの関係から巻ブレスが採用されているのは無理からぬことでしょう。

 

ベルト交換するのも一つの手かも知れないけど、TIMEX Qは巻ブレスをそのままにした方がチープさを含めてポップなアイテムを身に纏っている感じが出て良いんじゃなかろうか。

 

 

過去の自分を省みる意味でも書いてみると、時計好きには「機械式にあらずんば時計に非ず」みたいな人とか、「自社ムーブ以外は邪道」、「ETAポンとか有り得ん」とか、色んな意見の人がいる。僕もこだわりもとい思い込みは激しい方だった。

 

でも、色々な拘りじみたものを無くした結果、小さなことに拘泥していた時よりも最近の方が自由に時計シーンを眺められるようになった。

 

時計の好みなんて、人の数だけ正解があって良い。

変な日本語:「こうふつ」

つい先日、時計屋に寄ったら店員がオールコートマンツーかと思えるくらいビッタリとマークされた。

eibunkeicinemafreak.hateblo.jp

 

そんな彼が、時計に使われる素材の価格上昇や円安の影響で、時計メーカーの中には国内で三度目となる値上げに踏み切る動きが出て来たと教えてくれた。

 

そこで出会った変な言葉がこちら。

 

「こうふつ」

 

「原材料の値段“こうふつ”の影響でオメガは7月末に値上げします」

 

高沸

これは「高騰」の言い間違いというか、漢字を間違えて覚えてしまっていたのだろう。

“沸騰”という漢字を曖昧に覚えていて、“高騰”という単語を「“高い”と言う字に“沸騰”という漢字の組合せ」と記憶していたのだろう。

 

「だろう」、というかそうなのだ。

 

何故「そうなのだ」と言い切ってしまうかというと、僕も全く同じ間違いをしていたから。

 

文字情報でだけ「高騰」と言う単語を見て「こうふつ」と誤って覚えてしまい、ニュース番組か何かで音声情報として「こうとう」が後追いでインストールされたのだった。

 

今でもたまに口にするとき「あれ?“こうとう”で合ってるよな?」とか思っちゃったりする。

 

自分と同じ覚え間違いをしていた人を見付けた珍しい体験だった。

 

こう‐とう〔カウ‐〕【高騰/×昂騰】

読み方:こうとう

[名](スル)物価などがひどく上がること。騰貴。「地価が—する」

www.weblio.jp

 

 

お題:「SFと言えば」

お題箱を覗いてみたら、以下のようなことが書いてあった。

 

あれもこれもSF

今週のお題は「SFといえば」です。

『ドラえもん』から『ガンダム』『新世紀エヴァンゲリオン』に『スター・ウォーズ』『ニューロマンサー』『スノウ・クラッシュ』など、SFと呼ばれる作品はさまざまなメディアを介し世界中で楽しまれています。そこで今回は「SFって面白いんだ! と実感した作品」や「私にとってのSFは”すこしふしぎ”」「気づいていなかったけどあの作品もSFといえるかも」など、SF作品の感想やSFにまつわるエピソードやを募集します。ぜひ、記事を書いて投稿してみませんか? ご応募をお待ちしております。

 

 

こうして見てみると、例示されているものの中でガンダムもエヴァもSWも好きだし、自分の趣味がSFにかなり寄っていることが分かる。

 

毎晩VODで夫婦揃ってドラマを観ているんだけど、「一緒に観るドラマ」以外にお互い「一人で観るドラマ」、「一人で観るアニメ」がある。

 

ちゃん嫁が好きなアニメは日常を描く作品。

『クレヨンしんちゃん』や『あたしんち』をよく観ている。

日曜日には地上波で『ちびまる子ちゃん』や『サザエさん』を観ることもある。

 

対する僕は変化の少ない日常を描いた作品が得意ではなくて、アクションやバトルに重きを置いた作品が好き。

で、とある作品を観ていたときにちゃん嫁から

言われた。

「あなたの好きなアニメって基本ロボット出て来るよね」

 

言われるまで思いもしなかったけど、確かにそうだ……

小学校の頃の日記に「自分の好きなアニメベスト3」が載っていて、上から順に『機獣新世紀ゾイド』、『メダロット』、『サイボーグクロちゃん』となっていた。

 

全部ロボットものやんけ!と思うと共に、三つ子の魂百までというか、全作今でも大好きなので、好きなものって変わらないんだなと思った次第。

 

 

今週のお題「SFといえば」

 

好きな作品を挙げろと言われたら、マンガだろうがアニメだろうが映画だろうが、僕があげる作品の殆どがSFと言うことになってしまう。

 

それくらい僕にとってSFは当たり前のものであり、同時に特別な存在でもある。

 

この「SFとは」という問い、某プロフェッショナルな人々を追った番組のラストのように「自分にとっての“SF”という存在の意義は」と言う意味にも受け取れるし、「あなたが想起する“SF”作品(コンテンツ)は」と言う意味にも取れる。

 

他のブロガーの方の記事を見た限りでは後者の意味合いとして受け取っている人が多いようだ。

 

前者に関しては前述した通りなので、後者に関して書こうと思うんだけど……

これまた自分のコアとなる作品は既に挙げてしまっているんだよね笑

 

まぁ、行きましょう。

僕の好きなSF作品。

 

①やっぱり、『機獣新世紀ゾイド』

またかよ、と思った方もいらっしゃるだろうか。

当ブログで折に触れて紹介してきたものの、紛れもなく「僕の人生を変えた一作」が本作なので、無視できないのだから仕方がない。

まぁ、『機獣新世紀ゾイド』に限らず『ゾイド』全体かな。

ゾイドとはトミー(現タカラトミー)が展開する玩具シリーズを核としたコンテンツ。

ゾイドは生物を模した組み立てキットで、ゼンマイやモーター動力を持ち(※)、時にモチーフの生物に応じたアクションをしながらリアルに歩行するところが他の玩具シリーズと一線を画する魅力。

※一部動力を有さないキットも存在する。

また、トミー/タカラトミーが発売していたキットをリファインする形でコトブキヤが展開しているHMMシリーズも動力非搭載のハイエンドプラモデルシリーズである。

 

「無印のアニメは観ていたよ!」とか、「オモチャは持ってたよ!」とか、「ゲーセンでバーチャロンみたいなツインスティックのゲームやったことあるよ!」という比較的ライトなファンはピンと来ないかも知れないけれど、実はゾイドというコンテンツは結構SF設定が凝ったものだったりする。

 

ざっくりストーリー紹介

太陽系を遠く離れた銀河系に地球と似た大気構成を持つ惑星を見つけた未来の地球人は、グローバリーⅢ世号という宇宙船に乗り込んで地球を飛び出し、テラフォーミングのために「惑星Zi」(旧「ゾイド星」)を目指す。

惑星Ziには地球人類に似た姿を持つヒューマノイドタイプの宇宙人と、地球の生物によく似た姿をした金属生命体、「ゾイド」が存在した。

 

ゾイドは自ら戦う意思を持ち、惑星Ziの覇権を賭けて争うヘリック共和国とゼネバス帝国(後にはガイロス帝国)の国家間戦争において最強兵器として君臨していた。

地球人類のもたらした先進科学技術はゾイドの装備を飛躍的に進歩させ、惑星Ziの戦争の様相を一変させる。

ゾイドの装備する火器の殺傷力はより強力に、纏う装甲はより強靱なものになっていった。

 

ヘリック共和国とガイロス帝国両軍の戦争における最終局面、巨大隕石の衝突により惑星Ziにグランドカタストロフが起き、図らずも戦争は終結……

 

以上が昭和期のゾイドのストーリー。

1999年、平成の世にゾイドは復活を果たし、小学生の僕はのめり込んでいくことになる。

 

平成のゾイド復活というタイミングにおけるストーリーは以下。

 

巨大隕石の衝突によって訪れたかりそめの平和。その平穏を打ち破ってガイロス帝国軍が進駐を開始した。

豊かな土地に国を構え、国力で勝るへリック共和国だったが、進軍に備え粛々と兵力を増強してきたガイロス帝国軍は軍事力でへリック共和国を大きく勝る。

 

帝国有利のまま戦争は進み、両軍共自軍の兵器開発を優位に進めるべく、滅亡した超古代文明の残した遺産を活用した「オーガノイドシステム」をゾイドに搭載し、兵器開発は加速していく……

 

「自分の作った玩具が動く!」と言うだけでも大興奮なのに、その玩具がこんなハードなSF設定を携えているなんて、好きにならないわけがないじゃん!という感じで大ハマりしたのだった。

 

平成のシリーズ展開初期は昭和期のキットをリカラーはしつつも金型は基本的にそのまま(一部手直し)リリースしていたもが、前述の「オーガノイドシステム」搭載機という設定と共に新規に金型を起こした「新型機」をリリースするというのはハードとソフトの展開がマッチしていて滅茶苦茶上手いなと大人になった今思う。

(後にオーガノイドシステム非搭載の新型機は沢山登場するとはいえ)

 

このように実はバックグラウンドには重厚なSF設定が存在するゾイドだけど、全然そんなことを気にせず気軽に楽しめるコンテンツでもあるので、機会があれば是非是非触れてみて欲しい。

 

丁度数年前にコミックスの新装版が出たばかりなことだし。

 

 

ところで、本棚見て気が付いたんだけど何で同じの3冊あるんだっけ……

 

②好きだよ、メダロット

続いてはメダロット。

 

・ゲームボーイで発表されたゲームタイトル

・2バージョン同時発売

・通信対戦、通信交換によるトレーディングバトル要素

 

「1990年中後期に大量発生したポケモンのフォロワータイトルの中で最も成功した例」等と紹介されることも多いゲームを中心としたマルチメディア展開コンテンツ。

 

漫画版は原作者ほるま りん先生の描く柔らかな描線と、緩いながらも深みのあるストーリー、そして嫌味のないキャラクターがイキイキと動き回るところが非常に魅力だが、僕がハマッたのはアニメから。

漫画は今は亡きコミックボンボンで連載されていたが、僕はコロコロ派だったのでアニメ化するまで本作の存在を知らなかったのだった。

 

ざっくりストーリー紹介

メダロットは「ティンペット」と呼ばれる共通骨格フレームに①頭部、②右腕、③左腕、④脚部 の4つの「パーツ」を装着することで外観が形作られる。

これらに加え、知能を持った「メダル」と呼ばれる物質を装着することでメダロットは完成。メダロットはメダルの持つ個性に依拠した自律行動型ロボットであり、「メダル」」+「ット」=「メダロット」という名称からも分かるとおり「メダル」が存在の核となるのが特徴である。

(英語版タイトルは“MEDAL"+“ROBOT”+“S”(複数形)で“MEDABOTS”(メダボッツ)である)

 

メダロットを使役する人間のパートナーは「メダロッター」と呼ばれ、彼らはメダルを内蔵した時計型デバイス「メダロッチ」を介して自身のメダロットに指令を出す。

メダロット同士を戦わせる「ロボトル」(「ロボット」+「バトル」)が巷で流行する世界が舞台。

 

メダルは地球人類の科学技術で作られたものでは無く、宇宙より地球や月に飛来した存在。

20世紀にニモウサク博士がこのメダル(当時通称「六角貨幣石」)が莫大な情報の蓄積していること、そして圧倒的な情報処理能力を有することを発見。

メダルを核にしたロボットの開発へと進んでいく。

 

ニモウサク博士の弟子であるアキハバラ アトム(後のメダロット博士)はメダロットの原形と呼べるロボットを開発。

後に「メダロット」正式に一般販売。

 

2010年、メダロットが暴走する重大事件「魔の十日間」が発生。

 

……と、これまた「小さい頃メダロット好きだったわ〜」くらいのファンだと「なんそれ!?」と言いたくなるような重厚なSF設定がメダロット世界の背景にはあったりするのだ。

 

こちらも興味を持ってもらえたら漫画が作品の魅力を知る入口には適していると思う。

永らく絶版だったけど、装いを新たに発売しているので手に入りやすいしね。

 

 

先生にサインをいただいちゃった新装版

 

③忘れちゃいけない、クロちゃん

サイボーグと言えば009かクロちゃんだと相場が決まっているんだけど、今回はクロちゃん。

そういや僕009も大好きだな……やはりSF。

SFには全てが詰まっている……

 

クロちゃんはメダロットと同じくコミックボンボンにて連載されていた作品。

 

シリーズ展開のコアにプラモがあったゾイド、ゲームが中心だったメダロットとは異なり、クロちゃんはマンガを基点にアニメ、ゲームへとマルチメディア展開を広げていった。

原作者は横内なおき先生。

 

ざっくりストーリー紹介

北海道にて老夫婦に飼われているオス猫の「クロ」。

彼は愛するメス犬のプーリィに愛の告白をするため、勇んで町中を走っていたところを何者かにさらわれてしまう。

拉致後目を醒ましたクロは自分の体がサイボーグに改造されていることを知る

彼をさらい、改造を施したのは科学者のドクター剛。

剛君の相棒サイボーグ・ミーくん、クロを「キッド」と呼びつけ狙う、野良猫時代の彼を知る生身のネコのマタタビ、空母をハッキングするなどコンピューターを扱わせたら天才的なコタロー、クロちゃんに一目惚れしてやがて愛を育んでいく電気ランプからロボットとなったナナちゃん……などなど個性豊かなキャラクターが織りなすドタバタコメディ。

 

コメディを基本としながらも、爆発に起因してパラレルワールドへの扉が開き、砂漠に覆われた世界で離れ離れになった仲間たちが元の世界に戻るために奮闘する「異世界サバイバル編」、マタタビとクロの出会いと野良猫として生きることの苦楽を描いた「キッド編」……とドラマパートも充実した作品。

「異世界サバイバル編」も「キッド編」もコミックス1冊分に収まっており、長編故の中弛みなど感じるまでもなく駆け抜けるように読みきることが出来る。

 

「異世界サバイバル編」は登場キャラの名前から昨年劇場公開されたSF長編小説の金字塔“DUNE”がイメージソースになっているらしいことは以前のエントリに書いたとおりだ。

eibunkeicinemafreak.hateblo.jp

 

そして忘れちゃいけないのが最終巻付近。

超能力少女チエコ、彼女と心を通わせるも肉体は不運な死を遂げ、その精神を機械の体に宿すこととなるゴローを中心とした本作の最終盤の展開は、それまでの緩いストーリーが嘘のようにヘヴィな展開が続く。

かように単なるドタバタコメディでは終わらない、一大「SF作品」タイトルと評すことに何ら抵抗が無い最高の作品なのだ。

 

何と、本作も新装版が登場して非常に買いやすくなっている。

子供の頃好きだったあなたもこのエントリで初めて知ったあなたも、是非手に取っていただきたい一作だ。

 

 

 

以上、小学生の頃に大好きだったSF作品3作でした。

いつまでも大切な作品たち

 

本当はSWやBTTFについても語りたかったし、書いていて気が付いた『サイボーグ009』についても言及したかったんだけど、既に5000文字越えの大ボリュームになっているのでこの辺で区切りをつけねば……

 

僕のSF趣味はマンガ、アニメ、映画くらいなものかなぁとと思っていたけど、通勤カバンを見てみたら現在読み途中の本は『デューン 砂の惑星』の下巻だし、

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積ん読の中から次に読もうと思っていたのは『星を継ぐもの』だし、

書店で手に取ったらちょうど100版で、乙女座の私にはセンチメンタリズムな運命を感じずにはいられないのだった

 

先日Kindle版がセールになっていて思わず買ってしまったのは話題の『プロジェクト・ヘイル・メアリー』だし……

TBSラジオの各番組で絶賛されていて、読んだら誰もがハマる作品っぽいので超楽しみ!

 

「いやいや、どこまでSFに染まってんのよ俺のアタマは」と思ったのだった。

 

自分で書いておいてなんだけど、このエントリを書くに当たって思い付いた前述の一言が全てだと思う。

やっぱり、僕にとってSFは当たり前のものであり、同時に特別な存在でもあるのだ。

 

そう気付いたお題だった。

お題:「二軍のTシャツ」

今週のお題「二軍のTシャツ」

 

お題を下書きにぶち込んだままにしていたら次のお題が発表されていた……

故に“今週の”話題では無い……

 

僕は夏場はTシャツしか着ないこともあり、枚数はそれなりにある。

映画が好きと言うことで映画関連のプリントが施されたシャツが多いんだけど、ちゃん嫁と出かけるときは専ら無地のシャツ。

 

必然、ちゃん嫁と出掛けないときに柄物を着ることが多いので、何となく柄物全般が二軍感を醸すようになってしまうのだった。

 

後、「試合に出ていない」という意味では二軍選手扱いかも知れないけど、「勿体なくて着られない」というTシャツもある。

そんなシャツは部屋に飾っている。

 

どちらもSWコラボのシャツ。

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別に大して高いシャツでもないんだけどね。

 

 

腕時計のベルト?ブレス?バンド?ストラップ?

以前のNATOストラップの記事で言及した時計の「ベルト」に該当する部位の別称。

 

eibunkeicinemafreak.hateblo.jp

 

「メタルブレス」とは言うけど「ラバーブレス」と言う例は少ないとか、「革ベルト」とは言うけど「メタルベルト」とは呼ばないよなぁとか、材質によってそのあとに結びつく“ベルト”部分の名称が、ある程度固定化されていることに気付いた。

 

そんな訳で各素材とベルト部分の呼称の組合せについて、◎/○/△/×の順で耳菜染みの有無を評価したい。

 

※ブレス=ブレスレットの略

【皮革】革○○

◎「革ベルト」:革に関しては最も一般的な呼称のように感じる

△「革バンド」:聞かないことも無いけど、ちょっとオジさん臭い呼び名に聞こえる

×「革ストラップ」:殆ど聞かない

△「革ブレス」:そう呼称する人もいるが、一般的ではないと感じる

 

【樹脂】ラバー○○

○「ラバーベルト」:まぁ聞く

◎「ラバーバンド」:一番聞く。「革バンド」と違いオジさん臭くはない

△「ラバーストラップ」:余り聞かないけど、「革ストラップ」よりは耳馴染みがある

×「ラバーブレス」:聞かない

 

【繊維①】ナイロン○○

◎「ナイロンベルト」:よく聞く

○「ナイロンバンド」:まぁ聞く。オジさん臭さはない。

△「ナイロンストラップ」:稀に聞くが「ベルト」「バンド」の方が優勢なイメージ

×「ナイロンブレス」:聞かない

 

【繊維②】NATO○○

◎「NATOベルト」:一般的

○「NATOバンド」:まぁ言うでしょう

◎「NATOストラップ」:NATO専用の呼称なのかと勘違いするくらいフィットする

△「NATOブレス」:あまり聞かない

 

【金属】メタル○○

△「メタルベルト」:殆ど聞かない

○「メタルバンド」:まぁ聞く……かなぁ?音楽と話題がクロスする際は注意

×「メタルストラップ」:聞いたことない

◎「メタルブレス」:メタル専用機かと思うくらい“ブレス”がフィットする

 

 

とまぁこんな感じで「この素材にはこの組み合わせ」を列挙してみた。

人によっては「ナイロンブレスって呼ぶよ」と言う人もいるだろうし、あくまでこれは僕の言語感覚による主観的なものであると捉えていただきたい。

 

ここからは各単語の持つ意味から、なぜこれらの言葉の組合せが一般的なのか(或いは一般的では無いのか)を考えてみたい。

 

ベルト

“ベルト”は「帯状のもの」を指す単語なので、対象範囲が広い。

「革ベルト」、「ナイロンベルト」、「ラバーベルト」、「NATOベルト」……とあらゆる素材にマッチするのも頷ける。

 

バンド

“バンド”も似たような感じで「紐状のもの」という意味を持つ。他にも「物を固定させるもの」という意味があるようだ。

ただし、「紐状のもの」ということなので、原語的には「帯状のもの」を指す“ベルト”よりも細いものを表す単語であることがわかる。

 

ストラップ

“ストラップ”は「(布や革などの)ひも状の(幅が狭い)バンド」とある。

モロに「幅が狭い“バンド”」と言及されているだけあって両者の違いは明確だ。

 

これにより、前出の3つの単語の指し示す“太さ”の違いが読み解ける。

すなわち、ベルト(帯状)>バンド(紐状)>ストラップ(細い紐状) という相関関係である。

 

ブレス(=ブレスレット)

“ブレス”は“ブレスレット”の略称。

ブレスレットは当然「手首や腕に着ける装飾品。腕輪」を意味する単語。

“ブレス”を「メタル専用機」と前述したが、“ブレス”が「帯状のもの」「紐状のもの」を指す前出の三単語と一線を画すような印象を受けるのは、単語の出自がそもそも違うからだろう。

 

女性向けの時計には鼈甲っぽいルックのモデルもあるが、これは“鼈甲ブレス”と呼びたくなる。

ケースを除いた部位だけで「腕輪」に見えることがその理由だろう。

鼈甲ブレスは女性向けのモデルや、ファッションブランドの時計に多い反面、時計ブランドでの展開は稀

 

 

この記事では「ブレスレットは、コマという小さなピースをつないだタイプ。」という記述も見られる。

これを信じるなら、メタルや鼈甲に「ブレス」という言葉をあてがいたくなるのも分かる。

翻って、一枚の皮革や一本の繊維で構成されるものに対して「ブレス」という単語を用いることが稀なことの説明もつく。

www.leon.jp

 

あとがき(という名の関係のない話)

そう言えば最近は時計シーンを追うことも余りしなくなってしまったが、インスタで広告が回ってきてこんなコラボがあることを知った。

何これメッチャ良いじゃん……

beprice.jp

全然手に入らないみたいだけど、これは欲しいぞ。

 

この記事は映画館からの帰りに書いているんだけど、映画を観たあとに百貨店の時計売り場を覗いてきた。

オールコートマンツーかと言いたくなるくらいエゲツナイレベルで店員がマンマークして来たのだが、海外ブランドは年内で既に二度の値上げをしており、7月末から8月に三度目の値上げに踏み切るようだと聞かされた。

 

年始の値上げは原材料高騰によるものらしいが、7月後半以降の値上げは円安が原因とのこと。

「だから今が買い時ですよ!」、というセールストークな訳だが、このまま値上がりし続けたらどんどん舶来時計が遠いものになっちまうぜ……

 

ちゃん嫁と僕の時計。以前革ベルトのものも持っていたが、今はお互い使っていない。僕はApple Watchを購入して以来Apple Watchしか着けていないな……

 

幼少期の僕にクリティカルヒットした一作! “SMALL SOLDIERS”/『スモール・ソルジャーズ』BD発売!

2022/07/20。

ツイッターで同好の士がつぶやいた内容を見て、帰宅途中の僕は狂喜しそうになった。

“SMALL SOLDIERS”/『スモール・ソルジャーズ』のBlu-rayが発売されると知ったからだ。

 

何を隠そう、僕は本作が大好きなのだ。

過去このブログではこの記事で軽く触れただけにとどまるけれど。

 

eibunkeicinemafreak.hateblo.jp

 

映画仲間とのLINEグループで先日こんなやり取りがあったばかりで

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で、昨日そのオタクグループに発売決定の報を受けてすぐさま知らせたくらい。

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1990年前後生まれの人の中にはピンとくる人もいるだろうか。

 

AIで自立行動するオモチャを開発したオモチャメーカー。

軍隊をモチーフにした「コマンドー・エリート」と、クリーチャー然としたデザインの「ゴーゴナイト」という2つの勢力に分かれて商品展開をする予定だったが、覚醒したコマンドー・エリートの面々が発売日を前にゴーゴナイト狩りを開始。

ゴーゴナイトを匿った主人公の少年は、自宅に攻め入ってくるコマンドー・エリート部隊をゴーゴナイトと協力しつて迎え撃つ……

 

というストーリー。

 

先に紹介した記事でも言及したが、コロコロ誌上でこの作品のコミカライズを手掛けたのが誰あろう上山道郎先生。

この作品を通じて僕は先生のファンになり、その後先生が『機獣新世紀ゾイド』のコミカライズを担当したことで僕がその後歩むオタク人生が決定的となったと言って良い。

 

という訳で『スモール・ソルジャーズ』は僕にとって大切な一作だが、今までDVDはリリースされていたものの永らくBlu-rayのリリースがなかった。

 

それがこの度、Blu-rayのリリースが決まった。

その事実が滅茶苦茶嬉しい。

 

もうね、小躍りしちゃうくらい。

 

ちょうど先日オタクのLINEグループでBlu-ray化を待望していると送ったばかりだったので、嬉しさも一入というもの。

 

本当はスチールブックが欲しいんだけど、難しいだろうな……

更に欲を言えば上山先生のコミカライズ版が同梱されたスペシャルボックスが欲しいんだけど、過去の先生のつぶやきから、利権関係でコミックスの再販が困難であることが明言されているのでこちらは望み薄。

 

まあ贅沢は言うまい。

Blu-ray、早く手元に欲しいよ~~~!!!

 

上山先生、たま〜にTwitterスモール・ソルジャーズのこと呟いてくれるんですよ。

それが僕には嬉しくて、毎回リツイートしちゃう。

 

 

数年前、実家で見つけた本国産の当時品。

アメリカは映画関連の紙製のファイルがターゲットとかに並ぶんだよね。

1ドル以下で大量に売られているので自分の好きな作品のファイルを見つけると嬉しかったりする。

これは出張に行った父に買ってきてもらったはず。

 

 

下にAmazonのリンクを貼ったけどサントラの2曲目、Queenの名曲“Another One Bites The Dust”のリミックスがべらぼうに格好良いので未聴の方には是非聞いてほしい。

 

サントラはプレミアついてちょっと割高だけど、Blu-rayは2,000円という安さなので是非みんなで買いましょう。

 

2022年。腕時計好きにとって「NATO」の意味合いが変わった年。

腕時計好きにとって、「NATO」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは「NATOストラップ」ではないだろうか。

いや、正確には「NATOストラップだったのではないだろうか」、と言うべきか。

 

 

腕時計を構成する大きな要素として、ケース(恐らく一般的に「文字盤」と思われているであろう部位)とベルトが挙げられる。

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出展:ウォッチ 基礎講座�@(各部の名称)「宝石広場」腕時計・ジュエリーのブランド販売・通販

 

腕時計は買ったままの状態で使うものだと思っている人も多くいるだろうが、実はそうとは限らない。

 

時計好きの中にはベルトを自分の好みのものに変えて楽しむ文化がある。

モデルによっては、付け替えが楽しめるようにはじめからベルトが2本付属するようなものもあるくらいだ。

 

ところで、この「ベルト」という部位はいくつか呼び名がある。

「ブレス(ブレスレットの略称)」、「バンド」、「ストラップ」などと呼んだりもする。

 

ベルトの素材も金属、皮革、樹脂、繊維と様々で、クラシカルな三針(※)モデルに軽やかな印象の繊維製のベルトを採用したり、ゴツいケースに優等生なイメージの革ベルトを合わせたりすることで、自分の手首に個性を演出することができる。

(※三針:時針・分針・秒針という時計における三つの針を指す。「三針モデル」、「三針時計」と呼ばれるモデルはシンプルなデザインの代名詞)

 

 

この「ベルト」に該当する部位の別称、面白いことに何となく素材ごとに組み合わせが決まっているようなきらいがある。こちらについては別記事で言及しようと思う。

 

では、冒頭の話題に戻ろう。

 

僕が時計に興味を持ち始めたばかりの頃のこと。

 

ミリタリーウォッチの中には、ナイロン製のベルトを着けたモデルが多く存在することに気が付いた。

程なくしてそのベルトが「NATOストラップ」と呼ばれていることを発見したのだった。

 

NATOストラップ」。初めてその言葉に触れたとき、「NATOってあの“NATO軍”のNATO?」と思ったことを覚えている。

 

調べてみると、思った通り所謂NATO軍、即ち「北大西洋条約機構」が語源となっていることが分かった。

otokomaeken.com

 

とはいえ、NATOストラップという言葉を知ってから10年程経った現在。

NATOという言葉を目にしたとき、すっかり僕は「北大西洋条約機構」よりも先に「時計のNATOストラップ」が思い浮かぶようになっていた。

超弩級(超ド級)」という言葉が元々は「超ドレッドノート級」という戦艦の大きさを表す言葉だったにも関わらず、現代においては程度が甚だしい様を表す言葉に変化し、軍事的な色を失ったように。

 

それなのに。

 

それなのに、である。

 

2022年2月24日。

この日以降、僕の中で再びNATOという言葉は「NATO軍」を表す言葉に変わってしまった。

言うまでもなく、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が開始されてしまったからだ。

日々目にするニュースに「北大西洋条約機構」と言う文字が躍るようになった。

 

何故以上のようなことを長々と書いてきたかというと、Apple Watch用にNATOストラップ風のナイロンベルトを購入したから。

 

※本来NATOストラップは、1本のストラップをバネ棒の下を潜るようにケースの下側を通して装着するもの。

Apple Watchのベルトは構造の都合から上下に分離することになるので、「NATOストラップ」ではなく「NATOストラップ“風”」としている。

 

今まではApple WatchNIKEモデルを購入した際に同梱されていた純正ベルトを使い続けてきたものの、気分を変えて新しいベルトが欲しいと思ったのだった。

 

今まで使っていたのは右側

 

そしてお目当ての商品を探そうと「Apple Watch NATOストラップ」と検索をかけた際、自分の中で「NATO」という言葉の並びが、この数か月の間に意味合いをすっかり変えていることに気が付いた。

 

ウクライナ危機は原油価格や穀物を初めとした農産物の価格上昇などを招いている。その“物質的”な変化の大きさは日々新聞報道で目にしてきた。

 

しかし、「ある言葉に対する認識」という僕の心の中、即ち“精神的”な領域にまで変化が及んでいることにはたと気付いた時、物価上昇以上にこの侵略行為が自分にとって身近なものであると感じたのだった。

 

僕は暴力に対する嫌悪感から、暴力に打ち勝つものを身に着けたくて法学部に進学した。

 

故に、今や侵攻開始から5カ月が経過しようとしているウクライナ危機に対しても、参院選直前に安倍元首相が銃殺されるという衝撃の事件に対しても、無力感と悔しい思いが強く滲む。

 

NATOの東方拡大を警戒して今般の侵攻を開始したプーチン大統領の行動が、結果的にスウェーデンフィンランドの二カ国のNATO加盟を招く結果になったことはプーチン氏にとって大いなる皮肉と言って良いだろう。

 

僕がNATOストラップが欲しいと思った背景にウクライナ危機は関係無いものの、西欧諸国ではNATOストラップを着けることがプーチン氏に対するプロテストの表明になったりするんだろうか。

虹色の服飾品がLGBTQ支援を表明するものとして機能するようになったように。

 

今回の軍事侵攻に際し、ロシア軍が車両に「Z」マークをペイントしたことで、西欧諸国を中心にZを忌避するような動きが広がっている。

 

この「Z」というシンボルが何故今回の軍事侵攻で採用されたのか。

アトロクでも「今誰もZというシンボルが使われることになったルーツを分かっていない」と言われていたことを記憶している

過去の様々な報道を今見返してみると、このシンボルの意味するところが分からないまま4月後半に突入していったことが分かる。

(本エントリの最後に参考記事を記載する)

 

戦争という行為によって、それ以前から存在していた言葉やアイコンの意味合いが変わってしまう現実を僕らは目の当たりにした。

 

もしかすると数か月後にNATOストラップが親NATO(北大西洋条約機構)、反ロシアを表明するアイコンとして作用する日が来るかも知れない。

 

ロシア国民の誰もがこの戦争行為を支持しているわけでは無いだろう。

ロシア国内でNATOストラップの腕時計を着用している人が「非国民」と呼ばれる日が来ないことを願う。

 

 

 

【参照】ロシア軍のZマークに関する報道

 

3/8

ウクライナ侵攻のロシア軍、謎のマークZの意味は? プーチン政権支持のシンボルにも:朝日新聞GLOBE+

 

【解説】 なぜ「Z」がロシアで戦争支持のシンボルになっているのか - BBCニュース

 

3/14

「Z」ロシア国内で軍事行動を支持するシンボルに | NHK | ウクライナ情勢


4/20

ついに明かされたロシア軍「Z」の真の意味(ニューズウィーク日本版) - Yahoo!ニュース

 


【関連】

ja.wikipedia.org

 

国内でもこんな影響が……

ジップエア「Z」の垂直尾翼デザイン変更へ ロシア軍使用も考慮 | NHK | ロシア

誰かを想い、駆けるということ〜“LICORICE PIZZA”/『リコリス・ピザ』〜

2022/07/16。

“LICORICE PIZZA”/『リコリス・ピザ』を観てきた。

忘れないうちに鑑賞録をつけておく。

 

感想を書き残すにあたり、この記事を読んで自分にもっと映画リテラシーがあったら一層楽しめたのになぁと思ったのだった。

映画の大海はどこまでも広く、そして深い。

www.banger.jp

 

備忘録的に感想を書き残そうと思ったものの、書きたいことの大半はタイトルに託してしまったんだよね……

まぁ良いや。

一言感想という感じで。

 

「寄り」のショットが意味するところ

本作を通して印象的なのは、「もうちょっと引きで撮った方が良いんじゃない?」と思ってしまうくらい寄りに寄ったショット。

 

これはきっと野心家ではあるものの、ティーンという若さから来る主人公ゲイリーの近視眼的な世界の見え方を表しているのだと思った。

 

しかし、寄りすぎなのではないかという印象を受けるショットの多くが、ゲイリーとアラナの2人を同時にカメラに収めたショットであることに気づいた。

 

画面の外=外界から切り離された2人だけの世界。印象的な寄りのショットは、ゲイリーとアラナ2人の行く末を暗示していたのではないか。そんな風に思えてならないのだ。

 

キーアイテムの一つ(?)であるウォーターベッド。
このウォーターベッドに2人が寄り添って寝るシーンの、ビニールの中に満たされた水と2人の掌のシルエット。

このシーンの美しさと、繊細さよ……

このシーンだけでポール・トーマス・アンダーソンという監督が他者を見つめる眼差しの優しさが垣間見える。

 

貴方/貴女を想って、走る

ゲイリーは走る。

ティーン故の若さとひたむきさで、彼は走る。


アラナと仲違いをしてピンボール店を開業した際、新規開店を知らせるチラシを持って車道を走る。

バイクから転落したアラナを心配して、芝生を疾走する。

 

ゲイリーよりも10歳年上のアラナも走る。

ティーン・フェスで誤認逮捕されてしまったゲイリーを救うために、警察署に向かって走る。

 

最終盤、ゲイリーを探して暗い夜道を走る。

 

そんなアラナに会うためにゲイリーも夜の街を走る。

 

お互いがお互いを求めて走る。

そんな姿が描写された直後、警察署からフェス会場に2人で走って戻った思い出の一幕がオーバラップする。

 

走り疲れた2人は歩いて角を曲がる。

俯きながら歩いていた2人が顔を上げると、目の前には自分が求めていた相手を見つける。

そして、それまで一度も交わすことのなかった口づけを交わす。

……何かもう書いているだけで恥ずかしくなってきたんだけど、本作の素晴らしいところは鑑賞中全く恥ずかしいという感慨を抱かせることなく終幕を迎えるところ。

 

僕が何よりグッときたのは、どんな時でも「全力疾走」、文字通り走り回って何かを成し遂げようとするゲイリーに対し、アラナが作中走るシーンはいずれもゲイリーのために何かをしようとするシーンであるということ。

 

誤認逮捕されたゲイリーを助け出したい。

ゲイリーに会いたい。

 

そんな純粋な動機が、彼女に走るという選択をとらせている。

一心にアラナだけを見ているゲイリーと違ってアラナは恋多き女性。

だけど、彼女が全力疾走するくらい大切に想っている存在はゲイリーだけなのだ。

 

お互いのために夜の街を走り回った2人が、歩きながら相手の姿を認めるというのも、どこか示唆的で良いなと想った。

 

きっとこの2人なら今後どんな困難があっても手を取り合って一緒に歩いていける。

 

そんなメッセージを感じたラストシーンだった。

 

 

 

……何か映画を観た直後は「俺はもっと話の展開や爆発力がある映画が好きなんだよな……」とか、「ラストに向かって複数の話の筋が一本に纏まっていくようなストーリー展開を期待してたのに、バラバラの要素がバラバラのまま終わったな……」とか思ってあまり好きだとは感じなかったんだけど、鑑賞録をつけていたら結構好きなポイントが見付かるもんだな……

 

「週刊はてなブログ」さんに取り上げていただいたよ その2

 

先日答えた「本棚の中身」というお題。

僕の回答が「週刊はてなブログ」に取り上げてもらったよという話。

blog.hatenablog.com

 

元の記事はこちら。

eibunkeicinemafreak.hateblo.jp

 

今回「週刊はてなブログ」で取り上げられたことをきっかけに当ブログを訪問してくれる人もいるようで嬉しい。

 

 

前回取り上げていただいた時の記事はこちら。

eibunkeicinemafreak.hateblo.jp

 

はてなブログ外のメディアで取り上げていただいたのはこちら。

時計をはじめとしたメンズファッション・トレンドを発信するwebメディア「Rich Watch」様。

rich-watch.info

 

お題に答えるのも習慣化してきたけど、やっぱり取り上げてもらえると嬉しい。

自分の生み出した文章を推してもらえるということが、すごく嬉しい。

 

変な日本語:「本当の真価」「総括をまとめる」

7/13 北日本新聞朝刊を読んでいて変な日本語を見つけた。

 



「本当の真価が問われる」

「本当の値うち」が“真価”という単語の意味なので、「本当の真価」は「本当の本当の価値」ということになってしまう。

 

しん‐か【真価】

読み方:しんか

本当の値うち。物や人のもつ真の価値能力。「—が問われる」「—を発揮する

www.weblio.jp(出典:weblio辞書)

 

「8月のお盆前までに総括をまとめる方針を決めた」

“総括”という言葉が「まとめる」という意味を内包しているので、「総括をまとめる」はおかしい。

 

総括

www.weblio.jp(出典:weblio辞書)

 

職場で「まだ未完成」という表現をよく見聞きするのだけど、「なんだかなぁ」とか思ったりする。

自分も知らず知らずのうちに誤った日本語を使ってしまっていると思うけど、意識的に「正しい」とされる日本語を使っていきたいよね。

 

"LIGHTYEAR"/『バズ・ライトイヤー』がSTAR WARSだった話

2022年7月2日。公開翌日に"LIGHTYEAR"/『バズ・ライトイヤー』を観てきた。

結果、STAR WARSだった。

 

近年、スターウォーザー仲間で映画の話をしている際、「(この作品は)STAR WARSっぽい」とか「俺たちの見たかったSTAR WARS」という話題を口にすることが増えた。

 

2015年公開の“STAR WARS: THE FORCE AWAKENS”/『スター・ウォーズ:フォースの覚醒』から始まるシークエル・トリロジーがファンの期待に沿うものではなかったことからくる失望感が、僕らファンの口からこのような話題を引き出しているのだが、そんなことはどうでもよい。

 

「“LIGHTYEAR”はSTAR WARSだった」。

それも、良くない部分を凝縮したようなSWだったのだ。

 

以下ネタバレ&本作のファンにはあまり気持ちの良いものではない僕の意見も入るので、そういうのが気になる方はここで読むのを止めにすることをお勧めする。

 

 

ジャージャー・ビンクスとモー

平成一桁生まれの僕は「新三部作世代」だ。

地上波放送で旧三部作に触れてSWが好きになり、1999年の『エピソード1:ファントムメナス』で初めてSWシリーズを劇場で鑑賞した世代。

初めてSWを劇場で鑑賞できた喜びと、年齢がほとんど同じ(後に同い年と知る)ジェイク・ロイドが演じるアナキンがいてくれたから、より一層物語に熱中した。

 

そんな訳で、後に本国ではジャージャー・ビンクスが非常に嫌われていると知ったときはちょっとショックだった。

 

僕にとってジャージャーは「いて当たり前」のキャラであり、好きだとか嫌いだとか判断を下す対象であると考えたことがなかったからだ。

今では「まぁ嫌いになる理由もわかるな」という感じだが、それでも僕は彼のことは嫌いになれない。

 

翻って“LIGHTYEAR”である。

吹き替え版では僕の大好きな三木眞一郎さんが吹き替えを担当しているモーというキャラ。

これがもう正しくジャージャーなのだ。

子供の頃は「いて当たり前」のキャラだから気にならなかったジャージャーの「主人公組に危機をもたらすためだけに用意された存在」というロールに対するヘイト、俺にも分かったよという感じ。

 

ある作品を好きになれるかどうかは、主要キャラクターへの愛着を持つことができるかに左右される部分が大きいと思う。

“LIGHTYEAR”はモーを中心に主人公サイドが「何かこいつ好きになれないな……」というキャラばかりで、それがノイズとなって作品全体に対する自分の評価を固定してしまった感がある。

 

というか僕は本作に対して「何か今一つ」という評価なんだけど、その評価の殆どがモーに対するイラつきに起因するものだと思う。

 

作中、ワープ航法(?)に入る描写がSW作中に於けるハイパースペース・ジャンプのシークエンスと酷似していることは言うに及ばず、多くのディテールに「SWらしさ」が散りばめられている。

(ウォーザーじゃないうちのちゃん嫁も「SWっぽかったね」と言っていた)

SWには見習うべき美点が数多くあると思うけど、一番「SWらしさ」を感じたのが本国で不人気なジャージャーに似たモーのキャラ造形というのは何だか残念。

 

最後の方に「緊急ボタンを作動させる」いうモーの機転で危機を脱するシーンがあるけど、これも何か取って付けたような活躍シーンでイマイチ乗れなかったなぁ……

「気が弱くてミスばっかりだけど機転が利く」みたいなキャラであることを事前に且つ丹念に描いていれば印象も変わったんだろうけど、そうでも無かったし。

 

あのキャラ造形&彼にフォーカスしないまま物語を進めるのであれば、緊急ボタンを押そうとするモー、「最後まで諦めるな!」「スペースレンジャーの誇りを捨てるのか!」と止める周りのキャラ……を描写した上で、それでもモーが緊急ボタンを作動させる。

そうしたらエアバッグが作動して、ラッキーパンチで敵を片付ける……みたいな展開の方がまだ良かったのでは?

……いや、ラストでそんなスカされてもそれはそれで腹立つな……

 

TCWで観た」

これはもう言い掛かりだろうと言われればそれまでなんだけど、作中で繰り広げられる展開のあれやこれやに対して「何か“STAR WARS: THE CLONE WARS”で観たことある気がする……」という感覚が拭えなかった。

 

前述した「ロボットの頭上から巨大な構造物を落としてガッシャーン!」というシーン、一体何度TCWで観たことだろうか……

 

未開の惑星を探検する様子も、敵戦艦への潜入ミッションもこれTCWで(以下略

 

TCWは全7シーズンもあるんだから似たような要素があるのは仕方がないだろう」という意見もあるかも知れないけど、もっと幾らでもキャラクターを上手に転がすことができたと僕は思うんだけどなぁ……

 

何故作中最大のSW要素をハズすのか

TOY STORY 2で明かされた衝撃の関係性。

「バズの宿敵たる帝王ザーグの正体が実はバズの父親だった」という例の展開。

“I, am your father.”

“Nooooo! ”

 

これは言うまでもなくSTAR WARS EPISODE Ⅴ: THE EMPIRE STRIKES BACKのオマージュだが、このシーンに触れたスターウォーザーは誰もが思わずニッコリしてしまうわけ。

 

なのにさ!その!シリーズ最大の!SW要素を!何で!無しに!しちゃうのよ!

 

とか思った次第。

いや、これは僕がSW好きだから気にくわないとかそう言うことじゃなくて、「こんな設定だったら2作目のあのやり取りは何だったんだよ」となっちゃうじゃないのと。

 

僕はTOY STORY 4が公開された2019年当時、同シリーズのコアファンが怒りを露わにしているのをどこか冷静に見ていたので、僕はTOY STORYシリーズへの思い入れはそこそこなんだなぁと思っていたんだけど、実は結構好きだったみたい。

 

というかTOY STORY 2が初めて親の手を離れて友人同士で観に行った映画作品ということもあって思い入れ深い一作だから、2に直結する要素に対して余計に気になってしまうのかも知れないけど。

 

バズのキャラクター

TOY STORYシリーズの魅力を語れと言われたら、僕はウッディとバズ2人のキャラクター性と関係性の変化だと答えるだろう。

 

とりわけ、自己中心的で自己陶酔型の人格だったバズが、ウッディをはじめとした「アンディのおもちゃたち」と触れ合う中で性格を変化させていく様は、シリーズを追いかけるうえで非常に魅力を感じる要素だ。

 

シリーズ2作目。

新品のおもちゃである二人目のバズが、シリーズ1作目に登場したばかりのころの(アンディの)バズのような、ちょっとイタいキャラクターとして登場する。

一人目のバズがアンディのおもちゃたちとの触れ合いがないまま二人目のバズと出会っていたら、きっと同じ性格の二人が並ぶことになっただろう。

 

このことから、おもちゃが持つパーソナリティは、そのおもちゃの元となった「キャラクター」の人格に左右されると考えるのが妥当ではないだろうか。

リトルグリーンメンも3人とも似た性格してるし。

 

その考えに基づけば、当然本作“LIGHTYEAR”の主人公バズ・ライトイヤーのキャラクターは、TOY STORY 1作目でアンディのおもちゃたちと触れ合う前のバズ、あるいはTOY STORY 2に出てきた二人目のバズと同じような自己陶酔型の性格であるはずだ。

 

僕は“LIGHTYEAR”のバズを基にしたおもちゃが、TOY STORYシリーズのバズの性格を備えていることに違和感を覚えてしまう。

 

TOY STORY初期のバズの性格に即して考えるのなら、アリーシャに指摘された「“バズ・ライトイヤーの航海日誌”を腕のデバイスに話しかけて録音する」という行為を「世間的にはちょっと恥ずかしい行為」、「スペース・レンジャーの規定だが、誰も守っていない形骸化した規則」とは認識していないはずだ。

僕の知っているバズは、本気で“バズ・ライトイヤーの航海日誌”を録音している。

そんなタイプのキャラクターだ。

 

これはもうネットミームでいうところの「公式との解釈違い」みたいなイタいファンの妄言と捉えてもらっても良いけど、本作がシリーズファンから不評なのってこのバズというキャラクターを制作側が理解しきっていない(ように見える)点ではないかと思うんだけど、どうでしょうか。

 

1995年

オープニングでは、僕らが今まさに鑑賞している“LIGHTYEAR”という作品が1995年にアンディが鑑賞した作品であり、本作を鑑賞したことでアンディはバズのおもちゃを迎えることになったというアナウンスがあったけど、1995年らしさを感じるような要素が全然なかったのが非常に残念だった。

 

というかポリコレに対するあれやこれやが「1995年当時はこんなに意識されてないだろ」と思えるものばかりで、“1995年”と明記されたことがノイズにしかなっていなかったように思う。

 

良かった点

鈴木亮平バズ

富山で最寄りの映画館2つに字幕版での上映がなかったので吹き替え版で観たんだけど、鈴木亮平バズ、良かった。

白石和彌監督の撮る映画でしか彼を知らないんだけど、まぁ『ひとよ』でも『孤狼の血 LEVEL2』でも彼の演技が素晴らしかったので、あの実力をもってすれば声優もこなせることに大きな驚きはないかなといったところ。

 

ソックスが良い

公開前は「別にそんな媚びたマスコットキャラとか要らねぇんだよ分かってねぇな」と思っていたけど、なかなかどうしてこのソックスというネコ型コミュニケーションロボットが良い味を出していた。

健気で可愛いし、隠し機能満載で滅茶苦茶頼りになるし、最高の相棒キャラじゃんって感じ。

 

最後に

総じてTOY STORY好きには同作に関連した要素が少な過ぎて訴求力がなく、STAR WARS好きには「同作を想起させる要素が多い割に変なところでスカしてくるところが癪」という少々残念なバランスの作品であると感じた。

 

TOY STORYから完全に独立した作品として割り切ってみることができればよいのかもしれないが、もしTOY STORYと関係のない作品ですと本作を提示されたとき、果たして鑑賞したいかといわれるとめちゃくちゃ微妙という。

 

まぁ「SWっぽい」というのはスターウォーザーのイチャモンのようなものなので別に良いんだけど……

というか僕のようなウォーザーは何を見てもSWに結びつけて考える厄介な癖があるのでこれは改めないといけないなと思った次第。

直近で言うとこの記事でもSWに絡めて語ってたな笑

eibunkeicinemafreak.hateblo.jp

 

そういえば本作のストーリーの最後の最後で「この星で生きていこう」と決断を下すのもなんか僕の中のバズ像と異なっていると感じた部分だったりする。

というか、バズ以外の誰もが諦めてあの星で暮らしていくことを決断する中、ただ1人惑星脱出を信じて実験を続けるバズの行動が人民の心に火をつけ、最後にあの星を脱出するようなストーリーであって欲しかった。

俺が好きだったバズは、そういう奴だよ。

 

お題:「最近あった3つのいいこと」 友人来県/人類史上最も美味い飲料水/MCU

今週のお題「最近あった3つのいいこと」。

ということで助走も無しにパッと思いついたものを以下に列挙する。

 

最近あった3つのいいこと

 

①友人が富山に遊びに来てくれた

都内から富山に遊びに来るって結構ハードル高いと思うんすよ。

でも、遊びに来てくれた。

それがとても嬉しかった。

 

富山生活も三年目に入って変化のない生活に少々飽きが来ていたけど、初めての富山訪問である友人二人を案内しつつ、今や僕にとっては「日常」となってしまったものの数々を、友人の目を通じて追体験する。

これは非常に新鮮味を味わえる経験だった。

 

STARBUCKS「桃MOREフラペチーノ」今年も発売

www.starbucks.co.jp

※写真はイメージです

毎年これを楽しみに夏を生きているので滅茶苦茶嬉しかった。

同じくこの商品を心待ちにしているちゃん嫁にすぐに情報をシェアした。

 

これ、人類が生み出した最も美味なる飲料と位置付けることに何ら抵抗がないレベルに美味しいので全人類が飲むべき。

僕は毎年ホイップ抜きを頼むんだけど、写真を見る限り今年はホイップも桃色をしているので、ホイップからも桃のフレーバーを味わえそう。

今年の一発目はホイップありで頼もう。

 

③今年公開のMCUがどれも面白い

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「最近?」というのはさておき、2022年に上映されたMCU、どれもメッチャ好き。

 

エンドゲーム後のMCU作品に今一つ乗れていなくて、フェーズ4はちょっと今までより冷めたスタンスで観ていたんだけど、2022年は今のところ全部好き。

 

スパイディは昨年先行上映で鑑賞してオールタイムベスト級と評したとおり。

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ドクター・ストレンジMoM』は賛否両論なのが訳分からんくらい僕は大好き。

本作のヴィランMCU史上最高クラスに好きなヴィランですわ。

 

で、公開日に観た『ソー:ラブ&サンダー』も最高だった。

序盤、「アタマ空っぽの方が夢詰め込めるおバカで痛快なタイプの作品なのね」と思っていたら中盤以降一気にトーンが変わってドラマがグッと重厚になる感じ。最高っす。

 

「もっと良い作品にできたんじゃないか」と言う思いも無いわけじゃないけど、2021年のMCUが僕的に不発だったことを考えると2022年はMCU作品がどれも楽しくて非常に嬉しい。

 

ということで、「最近あった3つのいいこと」、おしまい。

 

スパイダーマンNWHに関してはこんなエントリも書いているのでもし良ければご一読を

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2022年23人目:田中 美久さん/熊崎風斗アナ オススメグラビアアイドル(2022/07/11)

クマスが毎週おすすめするグラビアアイドルをアーカイブするエントリ2022年第23回。

 

田中 美久さん

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宇多丸さん:ということで

 

クマス:はい

 

宇多丸さん:おすすめグラビアアイドル今週はどなたでしょうか?

 

クマス:田中 美久さんをご紹介させていただきます。 HKT48のメンバーなんですが、今あの〜発売されてます『FLASH

 

宇多丸さん:うん

 

クマス:表紙、ですから『FLASH』火曜日発売なんで明日変わってしまうと思うんですけれども、今発売してる 、え〜『FLASH』の表紙になってるんですけど

 

宇多丸さん:うん

 

クマス:最近だと48グループ、まぁ様々な方グラビア展開されてますけれども

 

宇多丸さん:はい

 

クマス:一番見るといっても過言ではないぐらいですね

 

宇多丸さん:へ〜

 

クマス:もう各誌に掲載されている

 

宇多丸さん:48グループの中でも今や

 

クマス:人気メンバーですし、グラビアシーンをまさに席巻している「ニューヒロイン」と言っても過言では全くないでしょう

 

宇多丸さん:あの〜、まあショートヘアというかな

 

クマス:はい

 

宇多丸さん:そのちょっとね、短めの髪と、あの〜目力がやっぱり非常に強いですね

 

クマス:あ、強いですね

 

宇多丸さん:女優さん的なこう、目力の強さを感じる。昔だったら前田愛さんとか

 

クマス:あ〜

 

宇多丸さん:そんなニュアンスもそう感じさせるような

 

クマス:田中美久さんです。熊本県出身です。

 

【所属】HKT48

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関連

今回クマスが言及している『FLASH』の号について検索していたらこんなツイートを見つけた。

アトロクでF1特集に出演したサッシャさんがラジオDJ人気ランキングで1位になってる!

 

2022年22人目:石田 桃香さん/熊崎風斗アナ オススメグラビアアイドル(2022/07/04)

クマスが毎週おすすめするグラビアアイドルをアーカイブするエントリ2022年第22回。


石田 桃香(ももか)さん


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宇多丸さん:はい、え〜熊崎風斗さん恒例のね、おすすめグラビアアイドルのお話を伺おうとしたらですね熊崎くんが今急遽、お手洗いに行っているということで、メールをご紹介します。

ラジオネームはなくてメールでいただいた方です。

 

「8時特集がナイキということもあってイキり投稿です。時は1990年4月のニューヨーク、自称“日本人でいち早くエアジョーダン5の黒をゲットした”私。

 

その時代、5(ファイブ)を履き……ああ、もう(熊崎アナが)帰ってきた!

 

5を履き、原宿を歩けば「写真撮ってもいいですか」とファッション雑誌からお声がかかり、イキってポーズを決めると、「スニーカーだけ撮るので力まなくて」良いですよ、とズッコケたことは数(かず)……えぇ数多(あまた)と。

 

え〜ナイキ熱にとりつかれ、年を跨いだタイミングに母がアメリカ旅行に行くついで、「ジョーダン5の白があったら買ってきて」と現物を見せて頼みますと、買ってきた、帰ってきたんですけどお母さん、まさかまさか蓋を開けたら白の6(シックス)、え〜ベロの色があずきという微妙なカラーリング。

え〜6はね、この方あんまりお好みじゃなかったみたいで、「違う違う♪そうじゃな〜い♪」”と言うね、これまさに「アピールの行方」的にも行けるナイキの話です。

そして熊崎さん。お帰りなさいませということで

 

クマス:間に合ってなかったですね。宇多丸さんの声を廊下で聞きました。

 

宇多丸さん:大丈夫ゆっくり行って来て良いんですよそれはね。

あの〜おすすめグラビアアイドルコーナー、あんまり時間があってもね、あれだっていうんでね。

※「あれ」に関してはこちらを参照

 

クマス:失礼しました。

 

宇多丸さん:はい。あの〜このメールの方ちなみにですね。

あの、お母さんのタイ土産がカルバンクラインの Tシャツで「露店で安かった」と疑うことなく渡された際、「違う違う♪そうじゃない〜♪」と言いたかった追加体験を思い出しました、ということで、結構「アピールの行方」的なね、やっぱこういう転がしようがあるんですよこれね。

はい、ということでありがとうございます。

 

クマス:いや〜良いですね〜

 

宇多丸さん:はい、落ち着いたとこで熊崎さんでございました。

TBS アナウンサー熊崎風斗さん、スポーツ実況でもおなじみですが、もう一つの顔はグラビアアイドル評論家でございます。

 

クマス:はい

 

宇多丸さん:ということで毎週伺っております今週のおすすめグラビアアイドルはどなたでしょうか!

 

クマス:石田 桃香さんという方ご紹介させてください。実はですね今から大体3年ぐらいもう前になるんですが2019年9月16日に私一度ご紹介されて

 

宇多丸さん:はいはい

 

クマス:あの〜桃香という名前もあって、で出身も相まって「浪速のピーチ姫」という愛称もあって一気にですね主要雑誌の表紙を飾るなど、一気にもう大人気の

 

宇多丸さん:はい

 

クマス:方になったんですよね

 

宇多丸さん:もうトップ

 

クマス:そうですそうです!まさにそうですね

 

宇多丸さん:トップグラビアアイドル

 

クマス:グラビアクイーンというにふさわしいような方だったんですけれども、6月末で芸能界引退を発表されたと言うことで

 

宇多丸さん:あ〜そうですか

 

クマス:もうこのタイミングで是非

 

宇多丸さん:うんうん

 

クマス:感謝の思いも込めて

 

宇多丸さん:へ〜

 

クマス:ご紹介させてくださいということです

 

宇多丸さん:あ〜そうなんだ。

 

クマス:石田 桃香さんです

 

宇多丸さん:でもまぁその、グラビアアイドルの世界で、9年間ですか?

 

クマス:そうですね

 

宇多丸さん:走りきってきた訳ですから

 

クマス:あのまぁタレントさんとして活躍して、で2019年、それこそ7月ぐらいが

 

宇多丸さん:うんうん

 

クマス:グラビアデビューだったみたいなんですけど

 

宇多丸さん:あ、そうなんだ

 

クマス:ですから私デビューして1カ月後くらいに多分ご紹介して

 

宇多丸さん:早くも!そっかそっか

 

クマス:そこから一気に

 

宇多丸さん:うんうん

 

クマス:ということなんですけれど。

まぁクラビアを引退だけじゃなくて芸能界自体をもう引退すると言う形で

 

宇多丸さん:あ、そうなんですね

 

クマス:まあ、次の

 

宇多丸さん:うんうん

 

クマス:人生というかステップに進まれる

 

宇多丸さん:いや〜もちろんね、まだまだお若いから、そう言う、こう何て言うかな、「選び直し」というかね

 

クマス:あ、勿論です

 

宇多丸さん:全然良いですしね

 

クマス:はい

 

宇多丸さん:全然それはもう「お疲れ様でした」と言うことですし

 

クマス:いや〜

 

宇多丸さん:まぁ最後だから、あれですかね。各誌が結構もう祝福をこめて

 

クマス:そうですね!

 

宇多丸さん:扱っているという感じですかね

 

クマス:はい

 

宇多丸さん:お疲れ様でございました。石田 桃香さんでした


【元所属事務所】ノットカンパニー(6月末日で契約満了、現在は引退)

www.knotcompany.com

 

 

 

 

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関連:

2022年21人目: 大熊 杏優(あゆ)さん/熊崎風斗アナ オススメグラビアアイドル(2022/06/27)

クマスが毎週おすすめするグラビアアイドルをアーカイブするエントリ2022年第21回。


大熊 杏優(あゆ)さん


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宇多丸さん:はい。え〜時刻は7時58分です。

熊崎さんによるオススメグラビアアイドル。今日はどなたでしょうか?

 

クマス:今週はですね、大熊 杏優さんという方。

今日発売のプレイボーイにも掲載されています。

現在、2002年生まれ19歳の方。

Tik Tokなんかでですね、50万人以上のフォロワーがいて大人気の方なんですが、あの3月にプレイボーイで最初に載って、そこでかなりこうデジタル写真集が売れて今回2回目の掲載。

 

宇多丸さん:へ〜

 

クマス:ショートカットの方です

 

宇多丸さん:ね。あの〜パッと見て僕、あの、何か例えば子役活動とかされてたりしないかなと何となく思ったんですが、芸能活動長い方なのかなって

 

クマス:宇多丸さんのそれの発言を受けて

 

宇多丸さん:単なる勘

 

クマス:見たら、確かに子役として活動していた期間があって

 

宇多丸さん:うんうん

 

クマス:現在はまあTik Tok中心に。これからグラビア誌でもどんどん

 

宇多丸さん:何か俳優さんとして凄くこう

 

クマス:そうですね

 

宇多丸さん:ハマりが良さそうな感じがあって、と同時にグラビアでも活躍

 


【所属】seju

seju.tokyo

 

 

 

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